大人
「シトリンのネバネバは水じゃ落ちないんすよ。
ネバネバに塩を振って化学反応させて水に返さないと、ずーっとネバネバしたままっす。
というわけでハイドさん、俺の着替えと塩を持ってきてもらっていいっすか?
そんでもってそこのお団子も、このままじゃ風邪ひくんで、塩振って着替えてきていいっすよ」
お団子頭のメイドに着替えてくるよう指示を出すエドガー。
その言葉を聞き、お団子頭のメイドの動きがピタッと止まった。エドガーを揺さぶるのをやめ、瞳をきらめかせながら筋肉もりもりな庭師の方を振り向き、こう言った。
「そういうことなら行きましょーよ、ハイドさん!」
つかつかと近づき、ガシッと筋肉もりもりな庭師のヌメヌメの手を握る、お団子頭のメイド。
「お……おう。まあ、そりゃあいいけどよぉ」
お団子頭のメイドの圧におされつつも、そっと繋いでいた手を離す、筋肉もりもりな庭師。少し言いよどみながらも、泣きぼくろが印象的なメイドの方をみながら彼女のそばへ1歩近づいた。お団子頭のメイドは促されるまま彼の背後に移動し、状況を見守る。
泣きぼくろが印象的なメイドは筋肉もりもりな庭師と目があうと、にこりと微笑み、言った。
「大丈夫ですよ。
エドガー先生とは喧嘩しませんから」
背後に黒いオーラを漂わせながら微笑む泣きぼくろが印象的なメイドの迫力に、筋肉もりもりな庭師が怯み、眉をハの字にして、エドガーの方へと視線を送った。
「そんな心配そうな目で俺を見なくても大丈夫っすよ、ハイドさん。
一応俺ら大人なんで。
|ちゃんと穏便に話をつけるつもりっす《・・・・・・・・・・・・・・・》」




