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無能姫はショボいバリアで無双する。  作者: だんち。
エピソード1 元姫、森でイケオジと出会う。
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外道な男

3分後。

「はあっ、はあっ。

なんだか少しだけスッキリしました!」

やり遂げた感満載の爽やかな笑顔で、額の汗を拭うお団子頭のメイド。

「それは良かった。

今度叩くときは肩にしてほしいっすね」

にっこり笑っていうエドガーに、お団子頭のメイドが曇りなき眼で言った。

「え? 嫌です。」

エドガーの笑顔が崩れた。

「言い切ったな……?

一応俺は直属ではないにしろ、君たちの上司に当たる立場の人間なんすよ?

アンさんといい君といい、気軽に俺をサンドバッグ扱いしすぎっす!

もっとこう、敬いの精神をもって接してほしいっすね! じょ・う・し・なんだし!」

お団子頭のメイドが、ビシッと手を上げて聞いた。

「はい! 敬いの心って、なんですか!」

エドガーは菩薩のような笑顔を浮かべて言った。

「俺をサンドバッグにしないという、清い心がけのことです。」

お団子頭のメイドが、眉をハの字にして言った。

「エドガー先生~、いい大人なんだから無理難題押し付けないでくださいよお~!」

握りこぶしをぶんぶん振りながら、お団子頭のメイドは言う。

それをみて、エドガーは悟りの境地を開いた。言っても無駄なことには、労力は使わない主義である。

「ーーところで。

まあ十中八九ギャタピーだったとは思うんすけど、念のため。

結果はどうだったんすか?」

光のない目で、お団子頭のメイドが答えた。

「お察しの通り、水をバシャバシャぶっかけてくる巨大魚以外、いませんでした。」

「だろうね。」

お団子頭のメイドから視線を外したエドガーは、少し離れた位置にある縮小ゲートから武骨な手で作られたピースサインがブンブン振られていることに気づき、ゲートの幅を広げた。

ゲートの中から出てきたのは、筋肉もりもりな庭師だ。なぜか全身粘液まみれになっており、心なしか表情も暗い。粘液にまみれた彼はエドガーの姿を確認すると、叫んだ。

「この外道が!」

「なんなんすか、いきなり!」

筋肉もりもりな庭師の唐突な暴言に、エドガーは反射的にツッコミを入れた。理不尽な言動には抗議する男である。

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