はじめてのお友達
「ーーお嬢様。
今から何点か、確認してもよろしいでしょうか」
泣きぼくろが印象的なメイドは、緊張した空気を放ちながら言った。彼女の変化に気づいたルクソニアが、眉毛をハの字にしてポツリとつぶやく。
「アン、とってもこわいお顔をしているわ。
……わたし、怒られちゃうの?」
おずおずと窺うように、泣きぼくろが印象的なメイドの顔をみるルクソニア。
泣きぼくろが印象的なメイドは、穏やかな微笑みを浮かべて聞いた。
「私に怒られるようなことを、お嬢様は何かなさったんですか?」
ルクソニアの顔から、汗がぶわっと吹き出した。
笑顔の圧力に耐えかねたルクソニアは、背後に控えていたヨドへと、助けを求める様に視線を送る。それに気づいたヨドは、困ったような微笑みをルクソニアに向けた。
「お嬢様、どうしてヨド様の方を見るんですか? 今、お話をしているのは私ですよね。
きちんと顔をみて、お話をしませんか?」
泣きぼくろが印象的なメイドの、笑顔の圧力が増した。それに比例して、ルクソニアの汗の量も増える。ルクソニアは、恐る恐る泣きぼくろが印象的なメイドの方へと向き直った。青ざめた顔で視線を落とし、ぎゅっと目をつぶる。
これは、ルクソニアが|叱られると確信した時に《・・・・・・・・・・・》見せる仕草だ。
その様子を見て、泣きぼくろが印象的なメイドはなんとなく状況を把握した。
仮定を確信に変えるべく、極めて穏やかな声色でルクソニアに質問をする。
「お嬢様。
ヨド様とはどこでお知り合いになられたのか、私に教えていただけませんか?」
穏やかに微笑む、泣きぼくろが印象的なメイド。
ルクソニアは上目使いで泣きぼくろが印象的なメイドをみると、小さな声でそれに答えた。
「……怒らないって約束してくれる?」
潤んだ瞳で、泣きぼくろが印象的なメイドの瞳をみつめるルクソニア。
穏やかな微笑みを浮かべ、泣きぼくろが印象的なメイドが確信を持って言った。
「ーー私に怒られるようなことを、お嬢様はなさったんですね?」
ルクソニアは左右に視線を泳がせたあと、再び背後に控えているヨドへと、救いを求めて視線を送った。ルクソニアの視線に気づいたヨドは、静かに首を左右に振る。
それをみたルクソニアはしゅんと肩を落とし、泣きぼくろが印象的なメイドの方へと向き直ると、ポツリと小さな声で言った。
「わたし……森の外へ行きたかったの、ひとりで。
ヨドとは森の中で出会って、お友だちになったのよ」




