表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
無能姫はショボいバリアで無双する。  作者: だんち。
エピソード1 元姫、森でイケオジと出会う。
42/88

要注意人物

「アン……大丈夫?」

心配げに見つめるルクソニアに、泣きぼくろが印象的なメイドは、安心させるために微笑んだ。ルクソニアの頭を優しく撫でながら尋ねる。

「怪我は……どこか痛いところとか、ありませんか?」

ルクソニアは首を横に振ると、満面の笑顔で言った。

「大丈夫よ、アン。

怪我をする前に、ヨド(・・)が全部倒してくれたもの!」

「全部……?

その……ヨド、さんが、ですか……?」

周囲を見渡すと、口から泡を吹いて倒れているウォーウルフの死体が多数転がっていた。

生半端な腕では、こんなことは出来ない。

泣きぼくろが印象的なメイドの表情に、緊張が走る。

ルクソニアは無邪気に言った。

「そう、ヨドよ!」

鼻息荒く、得意気な笑みを浮かべるルクソニア。

少し離れた位置から二人のようすを窺っていたヨドは、泣きぼくろが印象的なメイドと目が合うとふわりと微笑んだ。

「私はヨド。以後お見知りおきを」

日の光に照らされ、キラキラと光る銀髪。

白い肌に映える、虹色に輝く瞳。

ヨドが佇んでいる場所が、まるで切り取ったかのようにぼんやりと光って見える。それほどまでに、ヨドは神々しいオーラを放っていた。

そんな彼と目があった泣きぼくろが印象的なメイドは、一瞬、意識を手放した。

「アン……?」

目をぱちくりさせ、泣きぼくろが印象的なメイドの顔を覗き込むルクソニア。

その呼び掛けで正気に戻った彼女は、ヨドには聞こえないように、こそっとルクソニアに耳打ちした。

「お嬢様……あの森の妖精みたいな殿方は、一体……?」

「ヨドよ?」

ルクソニアはくもりなき眼差しで、泣きぼくろが印象的なメイドをみた。

「……それは先程、お聞きしましたわ。

私が気になっているのは、どのような立場の方なのかということです」

ルクソニアはくもりなき眼差しで、泣きぼくろが印象的なメイドをみて、言った。

「青の王子さまの陣営の人だって、言っていたわ。王立選で、パパに協力をしてほしいそうよ」

ルクソニアの言葉を聞いた瞬間、泣きぼくろが印象的なメイドの頭に、ある言葉が浮かんだ。


ーー例えば、なんすけど。

……青の王子の陣営……とかだと、うちみたいな辺境貴族の支持でも、喉から手が出るほどほしいんじゃないっすかね。ーーそれこそ、誘拐を企ててでも(・・・・・・・・)


エドガーの言葉が泣きぼくろが印象的なメイドの頭のなかで、何度もリピートされていく。

仮定の話(・・・・)だった事が、にわかに信憑性をおびてきた。

泣きぼくろが印象的なメイドは、ごくりと唾を飲み込んだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ