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無能姫はショボいバリアで無双する。  作者: だんち。
エピソード1 元姫、森でイケオジと出会う。
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それを聞いたルクソニアは、笑顔でヨドに言った。

「それならぜひ、ヨドのお話を聞きたいわ!」

ルクソニアは期待に満ちた眼差しで、ワクワクしながらヨドの言葉を待つ。

「まずは一番年上である、赤の王子の話をしようか。ルクソニア嬢」

「赤の王子さまの話ね!」

嬉しそうに言うルクソニアに、ヨドは笑みをこぼした。

「ルクソニア嬢。

この国には3人の妃がいることは知っているだろうか」

ルクソニアは静かに首を横に振った。

「いいえ、知らないわ。

王妃さまが3人もいるなんて、王さまは欲張りなのね」

不満げに頬を膨らませるルクソニアに、ヨドはふわりと笑った。

「王を擁護するわけではないが、すべて政略結婚なんだよ、ルクソニア嬢」

「……政略結婚?」

ルクソニアは頭に疑問符を浮かべ、首をかしげる。

「利害だけで結婚したということだ」

それを聞いたルクソニアは、しゅんとしながら上目使いでヨドを見た。

「そこに愛はなかったということ?」

「残念ながら、そこに愛は生まれなかったようだ」

ヨドは少し困ったように微笑むと、話を続けた。

「現国王である虹の王は、国一番の腕をもつ魔法騎士の裏切りを恐れ、その娘と政略結婚をした。赤の王妃と名付けられた彼女は、虹の王との間に子を作る。それが赤の王子だ」

それを聞いた瞬間、ルクソニアの表情が明るくなった。

「赤ちゃんが生まれたなら、ふたりの間に、愛は生まれたんじゃないかしら!」

きらめく瞳でヨドを見るルクソニアに、ヨドは申し訳なさそうに微笑んだ。

「ルクソニア嬢。

残念ながらそんなに簡単には、愛は生まれないものなんだよ」

それを聞いたルクソニアは、不満げな視線をヨドに送る。

「愛がないのに子供を作るのは、悲しいことだわ。赤の王子さまは、きっとさみしい思いをしたんじゃないかしら」

ヨドは優しい微笑みを、ルクソニアに向けた。

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