第十一話《ドタバタ》
「別に戦うことは悪くないけど場所を考えてほしいかな、一応ここは公共の場だからさ。管理者として忠告させてもらうよ」
そんなことを言いながらこちらを見てくる細身の男。
20歳後半だろうか、しかしその若さでこの場にいる誰よりも魔力が多い。この俺よりもだ。通常魔力量は年齢と鍛錬によって増えていくものだがある程度のラインというものがある。しかしこの男はそれをはるかに超える魔力を保持している。何者だ?
「まぁその前にこのチンピラどもの処理からかな」
そう言ってギルドマスターが振り返った
「さて、君たち何か申開きはあるかな?」
「うるせぇな!俺たちはバケモノを処理しようとしただけだ!なんか文句あんのかよ!」
「バケモノか、なるほど。じゃあさ」
ギルドマスターがそうおもむろに取り出したのは何かの資料だった。
「これには君たちが犯してきた犯罪が書かれている。恐喝、暴行、強盗、強姦、殺人未遂。これだけのことをしでかしておいて君たちは人のことをバケモノだと言えるのかな?」
「そ、それは⋯」
「この僕が知らないとでも思ったかい?ここはあらゆる情報を操っている情報屋みたいなとこだよ?しかもそこの長となれば大抵のことは何でも知っている。」
そう言い放ちギルドマスターは一呼吸置き
「冒険者規定第三条の違反によりギルドマスターの名のもとにお前達の冒険者ランクを剥奪する。まあつまりお前たちはもうただの一般人だ。騎士団もすでに手配済みだ。しっかりと反省してくるがいい。」
瞬間騎士団が流れ込んできて男たちを連行していったそして周りの冒険者や関係者に聞き込みが始まった。まあ裏取りみたいなもんだろうな。そんなドタバタが一段落ついた頃
「自己紹介がまだだったね。僕はここのギルドを管理している《召喚士》のハインリッヒ・フォードだ。よろしくね世界の理から外れし者たちよ。」
そう言って彼は俺たちに握手を求めてきた。
「俺はフロム・バーンスタインだ」
「マリア・リネステンよ」
「⋯ルナリア・フェンベル」
俺達も自己紹介を返し握手に応じた
「よく来てくれたね。君たちに話したいことが何個かあるから僕についてきてもらえるかな?」
「それはいいとして《召喚士》という職業は初耳だがなにか特別なものなのか?」
「まぁそれも話してあげるから僕についてきて。奥の部屋行くよ。」
そう言って俺たちは一番奥にある恐らくギルドマスターの執務室に通された
「まあ適当に座ってよ。多分長話になると思うからさ」
ここで俺達は信じられないような話を聞くことになる




