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左手にある片想い

作者: 成瀬裕希

成就してもいっつもハッピーエンドにならない

人を好きになるのが下手な人の気持ちです

きっかけなんて覚えてない

いつの間にか好きだった

抑えるのに必死だった 苦しかった

しまっておくとあふれてこぼれて爆発するから

あんたは鈍感だったから気づかれなかった ラッキーだった

だから普通だったらバレるような見え見えなことだってたくさんやった

正直反応が面白かったからいろいろやった

でもそうしていくうちに私が耐え切れなくなった 抑えられなくなった 爆発した

嫌われると思った 楽しい今の関係が壊れると思った 怖かった

だからはっきりと言えなかった 私から告白できなかった また言わせてしまった

私は肝心なところを自分の言葉で言えない

臆病で卑怯で弱くて狡い いつだってやり方が汚い

今度こそ自分で言うと決めたのに 自分の言葉で伝えると決めたのに

言葉が喉に詰まる 声が出ない

恥ずかしさがあったけどそれ以上に笑われるのが怖かった だから言えなかった

たった二文字すら言えなかった

声にすることがこんなにも勇気がいるなんて思わなかった

でも終わりを告げる一言の方が勇気が必要だった

私のいつもの悪い癖 なんでも先延ばしにする できもしない約束して

繋ぎ留めたかった 一瞬でも好きになってほしかった

でも無理だったからあきらめてこの片想いを手放すことにした

無理に付き合わせたあんたが可哀そうだったから 罪悪感で押しつぶされそうだった

あんたは笑ってまた許してくれるけどそのたび私の心は傷ついていた 無理だった

だから終わらせたんだ 私のケジメ

本当にごめん ありがとう 楽しかったよ本当に

両手に抱えた片想いの一つです。対の右手の方も読んでほしいです。

両手がふさがって罪悪感で首が絞められて、引きはがせなくなったので手放しました

虚無感でしばらくは心が辛いですが、空いた穴はふさげるので思っている以上は辛くないです

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