これからもずっと
翌朝目が覚めるとなんだかホカホカする良い匂いがした。
「あ、えっと……おはようございます」
テーブルを拭いている椿が顔を真っ赤にして消えそうな声で言う。幸せだ。
「おはよ。起こしてく「ちょっと待ってください!!」……へ?」
起き上がろうとしたら慌てて後ろを向いてしまう椿にああ、と思って服を着てから良いよと声をかける。
「起こしてくれれば良かったのに」
「いえ、もう朝ご飯できました。すぐ食べれますか?」
椿の手料理!!なんて素晴らしい響きなんだ。良いんだろうか。寝起きに椿の顔を一番に見れてその上、手料理まで食べられるなんて。豪華なサービスだ。良いのかな、夢じゃないよね?
「これは夢じゃないよね?」
「夢?違いますよ?」
「こんな素敵なサービスがあって良いの?」
「何言ってるんですか……。ご飯作らない方が良かったですか?」
「そんなことないよ!!」
俺が全力で首を横に振ると椿は笑いながら洗面所のタオル自由に使ってください、と言ってくれた。本当に夢じゃないよね。俺が洗面所から戻ってくるとテーブルには椿の手料理が並べられていた。
「卵焼きと白菜の浅漬けときんぴらごぼう、先輩嫌いなものないですか?」
「ないない!!わー!!わー!!」
ホカホカの白ご飯と一緒に並ぶおかずがどんな高級料理よりも美味しそうに見えた。いただきますと言って卵焼きを一口食べる。
「美味しい!!」
「本当ですか?」
「うん!!」
これは夢じゃない。夢でこんなリアルな食感を楽しめるわけない。俺は白菜の浅漬け、きんぴらごぼうと食べては美味しいと口にする。と、椿が食べてないことに気付いた。
「食べないの?」
「あ……いえ、食べます。そんなに喜んでもらえて嬉しいと思って。昨日の先輩のオムライスが美味しすぎたので私の料理なんて美味しくないかなって思ったので」
「そんなことないよ!!今まで食べたどの料理よりも美味しい!!高級懐石料理より椿の手料理が美味しいよ」
「えーそんなことないですよ。でも嬉しいです。ありがとうございます」
「あ、お世辞じゃないからね。本当にそう思ってるからね」
「はい」
嬉しそうに笑う椿。椿の料理はすごく最高に美味しい。
「あの……先輩?」
「なに?」
「荒木さんのこと……」
箸が止まる。幸せな一時だったのに。椿はもうあの男のことなんて気にしなくて良いのに。
「終わったから椿は気にしなくて良いよ」
ぶっきらぼうな言い方になってしまった。椿は肩を落としてしまう。
「けど知りたいんです。私が思わせ振りなこと言っちゃったんです。憧れるとか素敵ですとか……」
「椿……」
椿が気にかけてあげる価値もないのに。でも椿が悲しそうにするから俺は俺も詳しく知らないと言いつつ話してしまった。あの男が口にしていたことを。
「一般企業の営業の仕事をしてるって聞いてたんですけどやっぱり辞めてしまってたんですね。土木のお仕事をしてる人のおかげで建物ができたり道路が綺麗になったりしてすごい仕事だと思いますけど……荒木さんはおうちが裕福で少し……プライドがちょっと高い人でした。普段は物静かで優しい人だったんですけど」
あんなやつの援護なんてしなくて良いのに優しすぎる椿は言う。
「人に寄り添って気持ちを考えられるのは椿の良いところだけど悪い人の悩み相談聞いちゃいそうだよ」
「そ、そんなことはしませんよ」
「椿のやりたいことは好きなようにやってほしいけど危ないことはしてほしくないなー」
「だ、大丈夫ですから」
危ないことに進んで首を突っ込んでいきそうだけど椿はしない、するとしても俺に相談すると約束してくれた。
そのあと木曜日のことを聞かれて仕事が終わってからのことを話した。
「今考えたら会社の最寄り駅だったら間に合わなかった。良かった……」
良くないけどそれだけは良かったとほっとする。椿は申し訳なさそうにするけど俺の顔を見てありがとうございましたと言う。
ご飯を食べ終わるとお茶飲みますかと聞く椿にゆっくり飲んでて良いよと言った俺は椿がお茶を飲んでぼんやりしている間に洗面所に行く時にちらりと見えたボストンバッグを手にする。ふむ……これにこの家のものどれくらい入るだろう。今日泊まる着替えぐらいは入るかな。今日は実家に泊まって明日はうちのマンションに来てもらうから必要なものがあればとりあえずその都度取りに帰ってもらうしかないな。
ぼんやりしながらニヤニヤしてる椿を呼ぶ。
「椿、とりあえず必要なものだけこれに入れて」
「……はい?」
ボストンバッグを広げてそう言うと椿はお茶を両手で持ちながら首をかしげる。ああ、可愛い。ずっとほんわかのんびりしていたいけどそうも言ってられない。実家まで距離があるから早く出ないと遅くなっちゃう。うちはまだ良いけど椿の実家にはあんまり遅い時間になったら失礼だ。
「ほら、早く。向こうに泊まれば良いけどあんまりゆっくりしてる時間はないよ」
「いやいや、なんの話ですか?泊まる?どこか行くんですか?」
「うちだよ。俺の実家。それに椿の実家にも。だから椿もご両親に電話をしておいてね」
「は?え、今からですか?」
「ご挨拶に行かないと。それに婚姻届の証人も必要でしょ」
親父と椿のお父さん両方に証人になってもらうんだ。だけど椿は口をパクパクさせてる。なんでだろ。そう思ってると椿は息を飲む。
「話が急すぎです!!」
「なんで?」
「逆になんでそうなるんですか!?」
「だって結婚するでしょ?」
「します!!しますけどこういうのはもっとこうゆっくり進むんじゃないんですか?」
「じゃあいつなら良いの?もう二度と離れないんだから婚姻届を明日出そうが1週間後に出そうが関係ないよ」
「ちょっと待ってください!!明日出すつもりですか!?」
「そうだけど?明後日は月曜日で仕事行かなきゃだし。あ、仕事は続けたいだけ続けてくれて良いけど十分貯金はあるし、心配ないよ」
「もう!!もう!!ちょっと待ってくださいってば!!なんでそんなに急ぐんですか?」
どうしよう。これでは予定通りに行かなくなっちゃう。椿とずっと一緒にいられると思ったのに。椿は俺と一緒にいたくないの?そう思ってると椿が俺の両手をそっと包み込んでくれた。温かくて気持ちいい。俺はその手をそっとほどいて今度は俺が椿の両手を包み込む。
「だってもう1秒も離れたくないんだ。椿が離れそうで、椿がまた無茶なことして俺の前から消えそうで……怖い」
「……先輩。私はもう二度と先輩から離れません。無茶なこともしません。わかりました。行きましょう、実家。すぐ出しましょう、婚姻届。それで夫婦になりましょう」
椿に俺の気持ちを伝えると椿は言ってくれた。やった。その無茶なことってさっきの悪者の悩み相談もだからね。いくら事前に相談されたってそんな恐ろしいことさせたくないもん。さっきは心の狭い男だと思われたくないからそう言ったけど。でもこれで椿とずっと一緒だ。嬉しい。
「さすが俺のカミーリアだね。話が早い。じゃあここに荷物入れてね」
「まさか、先輩、わざとですか?」
「そんなことないよ。言ったでしょ。不安が解消されたらケロッてしちゃうんだよ」
「それ便利ですね」
「ありがとう」
「褒めてません!!それにもしかしなくても私この部屋に帰って来ないですよね!!」
椿はボストンバッグを指差して怒る。プンプン怒ってる椿も可愛い。
「嫌だな、椿。このバッグにこの家のものが全部入るわけないでしょ。戻ってくるよ。でも実家から帰って住むのは俺のマンションね」
まだ言い足りないという顔の椿に俺は言う。
「椿、俺のすることならなんでも嬉しいんでしょ?」
「それは……そうですね。そうです。支度します」
やった。やっぱり椿は俺のすることはなんでも嬉しいんだ。そうだ、優しい強引さが好きなんだもんね。それに俺が正直に自分の気持ちを言うと椿は受け止めてくれる。早くこうしていれば良かった。
その気になってくれた椿にじゃあまずは婚姻届を先に書こうと言うと目を輝かせた椿。ソファーに並んで書くとふわふわした気持ちになる。椿も同じみたいで微笑んでくれるからもっと嬉しくなった。ふと思った。椿の名字が明日から同じになる。不思議だけどすごく嬉しい。同じ……お揃い……あ、お揃いだ。椿とお揃いができた。正式に夫婦になった時に言おうと思って椿の頭を撫でた。
「どうしたんですか?」
「ん?あとでね」
「そうなんですか?」
そして支度を始める前に水につけていた食器を洗うと言うから俺がやると言ったけど先輩はゆっくりしていてくださいと言われてしまった。
そういうわけで俺は大量のメッセージ攻撃と戦うことにした。まずは強敵の母さん。
『隼人ー!!おめでとー!!ねえ、私ちゃんとしたお母さんをするの!!』
ちゃんとしたお母さんとはなんだ。相変わらず意味不明だ。
『あっそ』
『ひどーい!!結婚のご挨拶ってとっても大切なの!!良いお母さんに見られたい!!やりたい!!』
繕ったって馬鹿は馬鹿だろうに。それに初対面じゃないんだから。
『母さんはどうやっても馬鹿だから無駄なことはしないで』
『隼人の意地悪!!良いからピンポンって鳴らしてね!!隼人の母ですってやるんだから』
『初対面じゃないだろ』
『やりたいの!!』
『勝手にすれば。もう面倒だから止めるよ。あとでね』
『あーちょっと待って!!』
ちょっと待ってと言ったきり来なくなったから今度は竜二さんたちのメッセージに返すことにした。
『みなさんありがとうございます』
『やっと言えるね!!早く椿ちゃんを紹介してね』
『金持ち嫌いじゃなくて良かったな』
『竜二さんが平気ならみんな大丈夫だね』
木村さんの言葉に昇さんと小林さんが続ける。俺は全部じゃないけどだいたいの話はみんなに話していた。
『いつ会えますか?うちの店いつでも良いですよ』
村岡さんのお店でみんなで集まろうという話になっている。でもみんな忙しくてなかなか揃わない。
『もう分けてみようか?』
関さんがそう切り出し、俺はどのメンバーで集まるとどんな状況になるのかを瞬時に想像した。
『それなら関さんと竜二さんはそれぞれ別にしてほしいです』
『えー!!隼人くんそれどういう意味だよー』
『わかってるでしょ。木村が煩いからですよ』
『馬鹿!!村岡がでしゃばるからだろ!!』
『両方だからだよ。確かに俺たちがいない方はストッパーがいないよね』
『思ったんだけど俺が椿ちゃんと先に会うっていうのはどうだ?全員でも分けても騒がしくなるし俺が事前にお前らを紹介してやる』
『反対です!!』
『ぶーぶー!!竜二さんろくでもないこと言う気ですよね!!』
竜二さんの言葉に村岡さんと木村さんが反論する。
『分けたとしても最初に会うのは俺ですからね』
『あれ?そういえば村岡の店って来週から改装だよね。無理じゃない?』
『おい、いつでも良くねえじゃねえか!!』
『改装中断します』
『無茶苦茶だな……』
『それを言うならうちの会社しばらく忙しいんだよね』
『よし、昇さんと小林さんだけで頑張ってください』
『琉依に押し付けたってやらないだろうしな。昴にはさすがにまだ早いか』
『関もまだヨーロッパ回るんだろ?』
『そうだね。結局いつ落ち着くかわからないね』
『だから俺が一番暇だ。それに近いし』
『竜二さんずるいですよ』
『抜け駆け禁止ですからね』
竜二さんが暇だと言うのはまあ言い過ぎだけど結局話は纏まらなかった。いつになるかわからないけど椿には必ず紹介したい。俺の話止まらなくなったりは勘弁してほしいけど。みんなそれぞれいつも通りわちゃわちゃ話し始めてしまった。この人たちは学生時代からだそうだけど全然変わらないなと思っていると母さんからメッセージがきた。
『何時に来るの?早く椿ちゃんに会いたい!!椿ちゃんはオムライスが好きだったよね?お母さんとびきり美味しいオムライスを作って待ってるから早く来てね!!そうだ、美容院に行ってこようかな?まだ時間ある?あ、間に合わなかったら嫌だなー。でも早く会いたいしどうしよう。琉依さんに相談してみるね。あ、椿ちゃんに会えるの楽しみにしてるって伝えてね。琉依さんは新しいお花を買いに行くって言って張り切ってるの。それじゃあまた後でねー』
長い。長すぎる。面倒だから返さなくて良いや。そう思っていると椿が洗い物を終えたみたいだ。
俺は思う。俺と椿は明日正式に夫婦になる。彼氏彼女の関係は今だけだ、と。そう思うとすごく貴重な気がして椿とのイチャイチャを楽しむことにした。
そして貴重な彼氏彼女のイチャイチャを楽しんだ俺は婚姻届を提出して椿と正式に夫婦になった。市役所を出て手を繋いでいる椿に婚姻届を書いている時に思ったことを言う。
「いやー、これでお揃い1つめだね」
「お揃い……なにがですか?」
「名字」
「……はい?」
「だから、名字。佐々木隼人と佐々木椿。ね、お揃い」
俺がそう言うと椿は顔を真っ赤にする。
「そんなお揃い言う人初めて聞きました!!」
「やった。椿の見るドラマにも読む雑誌やネットにも出てこなかった?」
「そんな意味わからないこと言う人は多分、多分ですけどいません!!今度調べておきます!!」
「本当に調べるの好きだね。でもなんでも調べようとしていろんなこと知ろうとして、自分で吸収しようとする椿見てるといろいろ教えたりしたくなるんだよね」
「なんだか背中がゾクッとしました!!またろくでもないこと考えてますよね!!やめてくださいよ!!もう、いい加減先輩は人をからかうのやめてください!!」
「それは無理かな。それに椿はいい加減その先輩っていうの止めてくれない?」
「えっと……」
「夫婦になったんだから名前で呼んで?」
隼人さんってさん付けになりそうだなとわくわくした気持ちで待つ。
「さ、佐々木さん」
「たった今お揃いになったばっかりだよ。椿も佐々木さんだよ」
「そ、そうでした……」
「早く」
「は、はや……無理です!!ハードルが高すぎます!!」
「……仕方ない。じゃあその敬語を止めてくれない?」
「そ、それも無理です!!」
「もう、わがままだなー。可愛いけど」
「可愛くないです!!」
「でもちょっとは頑張ってくれないと。椿も俺になんでも言ってって言ってくれたのにあれも駄目、これも駄目って……」
「う、それは……。頑張ります、いや、頑張る……ます」
「……そのぎこちなさも可愛いから良いかも……」
「もう!!先輩は全部言わなくて良いですから!!恥ずかしいから止めてください!!」
止められない。可愛い椿がとびきり可愛くなるのに止められるわけない。椿は奥さんになってもやっぱり可愛い。
こうして俺と椿の夫婦生活が始まった。椿と出会ってから8年。初めて恋をしてから長い月日が経った。まっすぐな道のりじゃなかった。曲がりくねって複雑で、辛くて苦しい道のりだった。だけど俺の真っ暗だった世界を椿が照らしてくれた。椿が変えてくれた。一度は忘れようとした。でも忘れられなかった。椿なしでは生きていけないと思った。再会して真実を知って、辛くて苦しくて過去のこれまでのことを思い返すのが怖かった。だけど今なら、今だから言えるんだろうけど、俺たちがすれ違ってた過去があったからこれからの一瞬一瞬を大切に思える。なくしちゃいけないんだ。過去があるから俺は自分の気持ちを言葉にして伝えようと思えるし辛い思いをさせるとわかっていても自分の苦しみを話そうと思える。立ち止まったり複雑な道を遠回りしていたからこそ気付けたんだ。これからなにが起きるかわからないけど俺が椿のことを愛し続けるのはこの先なにがあっても変わらない。ずっと愛して離れないでそばにいる。どんなことがあっても2人で向き合ってちゃんと話してこの手を絶対に離さない。夫婦になったから終わりじゃない。これからもずっとずっと続いていく。大切なことに気付けた俺はやっぱり良い格好しいがしたいと思ってしまうかもしれないけど、でも思ってることは全部伝えるし椿が望んでくれるからやりたいこともどんどん言う。アルコールが入ってる時みたいに駄々漏れは困るけど俺の気持ちは椿にちゃんと伝わるようにする。でも多分心にしまっておくこともあると思う。親父たちも全部をオープンにしていないって言ってたし。
毎日毎食椿の手料理が食べたい、毎日おかえりなさいと出迎えてほしい。だけど仕事が好きな椿に仕事を辞めてほしいだなんて言えない。職場の男の人とランチにも行ってほしくないけど楽しんでる椿の邪魔したくないから言えない。どこに行くにもついていきたいけど若菜みたいだと言われそうで嫌。だけどやっぱり一緒に出掛けたい。忘れてしまって思い出さないものもたくさんある。もちろんそのままでも良いけど椿がくれた言葉で俺がどんなに幸せになったか、嬉しかったかも話したい。嫌な思い出かもしれないけどコンビニでスナック菓子を買って一緒に食べたい、遊園地にも動物園にも行きたい。椿が辛い思い出を思い出して悲しむかもしれないから俺から言い出しづらいけど。
だけど、どれも言ってしまいそうでもある。でもそれならそれだ。椿は俺がなにをしても喜んでくれるんだからなにを言っても嫌われることはないだろうし。
結局言う時がくれば言うような気がしてきた。俺の思ってることを伝えることで椿が悲しむかもしれないけどそれでも椿が聞きたいと言ってくれたらなんでも話そう。そうやって2人で生きていこう。
8年かけてようやく通じ合った俺たちはこれからずっと肩を並べてゆっくり歩いていく。曲がりくねった道でも行き止まりの道があったとしても2人で決して手を離さないで歩いていく。万が一にも赤い糸が切れてしまっても必ず結んで絶対に離さない。何十年と2人で歩いていたら赤い糸はどうなるだろう。黒ずんでくるのかな。そしたらきっとそれだけの年月を一緒に過ごしてきたんだと2人で笑い合えるだろう。俺たちの軌跡を振り返ってこれが運命だと思えるだろう。
肌が雪のように真っ白で黒髪で頬が真っ赤で童話のお姫様みたいな女の子。俺の運命の女の子は誰よりも優しくて可愛くて綺麗で強い、それでいて控えめな素晴らしさ、謙虚な美徳という花言葉にもぴったりな女の子。
俺の運命のカミーリア。これまでもこれからもずっと愛してるよ。
トリトマ──『恋するつらさ』『あなたを思うと胸が痛む』
シラン──『あなたを忘れない』『変わらぬ愛』
『運命のカミーリア』完結です。最後までお付き合いいただきありがとうございました。