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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

短いホラーを書きたかったんや。

作者: 愛犬家

昼食中の手慰みに書きました。

内容はタイトル通りですので、

話の展開が急です。


暗い部屋。

僕は一人。

窓は閉まっている。

ドアも同じ。


こういう状況は危ないらしい。最近ネットではやってるんだ。なんでもこういう条件が揃うと、その部屋は外の世界と隔絶されてしまって、霊なんかが集まって来やすいらしい。まぁ僕はその類のものを信じていないからこそ、その条件を敢えて成立させているのだけれど。もう1時間も経っているのに何も起こらない。ラップ音の1つもならない。やっぱり霊なんて嘘っぱちだ。僕は飽きてしまって部屋の電気を点けた。


人の顔がのぞいていた。


勉強机の下から頭の上半分だけ逆さに出して。

僕をにらんでいる感じではなかった。

僕の後ろを見ていた。

僕は怖くて振り返れなかった。

後ろにはドアがある。

何かが軋む音がした。

ドアが開く音だ。

僕は振り返れない。

机の下の顔が目を細めた。

笑っているように見えた。

ドアが軋む。

ギギギと軋む。

開ききる音。

僕は振り返れない。

僕は動けない。

怖くて体が動かない。

背中から冷や汗が吹き出す。

体が震える。

机の下の顔に血が垂れる。

振り返れない。

それを見て気づいてしまったから。

顔の上。つまり机の下には人間の体が収まる空間なんてない。幽霊は物を貫通出来るという話はよく聞くが、であれば机の天板から体が逆さに突き出していて然るべきである。顔がはっきりと見えるのに体だけは見えないなんて多分有り得ない。そしてあの血である。おそらくあの顔は鼻の下あたりで体と切り離されているのだろう。

顔はあそこにある。

じゃあ体は?

あの顔はなぜ笑った?

あの顔の視線の先には何がある?





答えは1つしかない。



僕の後ろに



体が。



僕は振り返れない。

僕は動けない。

助けは来ない。

ここはすでに僕の知る場所ではないから。




読んで下さりありがとうございました。

短い上に怖くないホラーになりました。

怖くないものをホラーと呼んでいいのかは置いておくとして、僕の才能を考えれば及第点でしょう。


最初は乙一さんの「むかし夕日の公園で」のような感じのよくわからないけど怖い。終わってみて、「あれはなんだったのだろう?」という遅れてくる怖さのあるもの書きたかったのですが、僕の溢れる文才がそれを許しませんでした。結果は見ての通りです。酷いものが出来上がりました。ごめんなさい。

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