LOVE IS SFX2
食卓には、、、、焼き魚や刺身、煮込みうどんなどが並んでいた、、、、。
妻の献身的で細部までに行き渡る気遣いには頭が下がる思いだ。私はまず熱燗に手を出した、、、、。
私「オーッアツアツアツ!」
妻「あなたぁ、大丈夫!?」
私は自分の福耳で指を冷ました。
私「大丈夫だよ。コイツがあるから。」
アハッ、アハハハハハ、、、、。
妻と私は笑いあった。はたから見れば笑顔の絶えない二人に見えるだろう、、、、。
しかし、ここまでスキンシップのある夫婦になったのは一つの悲しい出来事があったからだ。
妻「あなた、もうすぐね。息子の三回忌、、、、。」
私は不意に息子の事を思い出した、、、、。
私達夫婦は三年前、五才の一人息子を不慮の事故で亡くしていた、、、、。
それが皮肉にも夫婦の絆を深めていたのだ、、、、。
妻「今年も行きます?ディズニーランド、、、、。」
私「ああ、、、、そうだな。」
息子が無くなってからというもの、私達は今までの荒んでいた生活を悔やみ、夫婦共々、深い哀しみに陥っていた。
妻は家にはおらず、麻雀にパチンコ、私は毎晩キャバクラをハシゴしていた。
いつものように息子を託児所に預け、惰性に満ちた生活を送っていた矢先の出来事だった。
託児所のおばさんが公園へ子供たちを遊びに連れて行ってくれたのだが、、、、
ガシャャ、、、、。
公園へ向かう途中、スクランブル交差点で飲酒運転のトラックにはねられたのだった、、、、。
私達は息子が行きたがっていつもせがんでいた事を思い出した。
毎日仕事で忙しく、日頃どこへも連れて行けなかった私は、今更ながら息子の供養の為にと、毎年夫婦でディズニーランドへ行く事にした、、、、。
東京-ディズニーランド-
初めてディズニーランドへ着いた私達は、まだ小さかった息子を思い出し、ディズニーのキャラクターがでる様なアトラクションを見て回った、、、、
私(当時)「少し小腹が空いてきたな、何か食べようか?」
妻(当時)「そうね、、、、出来たら、お子様ランチがあるところ、、、、。」
私達は近くのファミリーレストランへ向かった、、、、。
店員「いらっしゃいませ~。お客様は二名様でよろしいですか?」
妻「はぁ、、、、出来たら三人で座れる席が良いんですが、、、、。」
店員「ハイ!かしこまりました!ではこちらへご案内させていただきます!」
そう言って店員さんは三人で座れる席を用意してくれた。
私達はメニューを見た。するとディズニーのキャラが載ったお子様ランチがあった。しかし、お子様限定と書かれていた、、、、。
店員「お待たせしました!ご注文はいかがいたしましょうか?」
店員さんは陽気に聞いてきた。私達は恐る恐る注文してみた、、、、。