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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

doll

作者: 内藤アルト

処女作…というか試し書きのため内容はあまり良くないかもしれませんが、読んで感想をもらえたら嬉しいです!

 (暴力的な表現アリ)



 気がつくと知らない場所にいた。

 ここはどこだろう。私は何故何もない部屋で椅子に座っているのだろう。目の前にいるおじさんは誰だろう。

 目が合うとおじさんは言ったの。

 レイ、今日からは僕がパパだよ、って。

 でも私の名前はレイじゃないし、私のパパはこの人じゃないの。

 だからそう言ったら、人形が喋るなって殴られたの。

 私は人形じゃないのに…。

 パパとママに会いたい…。

 いつのまにか泣いていたみたいで、人形が泣くなって殴られたの。

 痛いよ…。パパ… ママ…助けて…。


 ・

 ・

 ・


【1日目】


 黙ってじっとしてるとおじさんは笑って私に言ったの。可愛いお洋服を着せてあげようねって言ったの。フリフリのワンピースを着せてもらったの。

 少しでも体に力が入ると殴られるの。蹴られたりもしたの。なんで痛いことするんだろう。私はどうすれば良いんだろう。どうやったらお家に帰れるの。

 帰りたい…。


 ・

 ・

 ・


【2日目】


 おじさんは昨日から何もくれないの。お腹空いた。

 おじさんにお腹空いたって言ったらまた殴られた。人形は喋らないし何も食べないって。でもそのことよりも、おじさんって呼んだことの方が怒らせてしまったみたいで、パパって呼ぶまでお水の入ったペットボトルで殴られ続けたの。喋っちゃいけないのにパパって呼ばなきゃいけないの。どうすれば良いのかわからなくてずっと黙ってたからいっぱい殴られたの。お顔は殴られないけど、代わりにお腹をいっぱい殴られた…痛い…。小さい声でパパって呼んだら、今度は喋るなって怒鳴られたの。怒鳴った後に思いっきり床に叩きつけられたの。左腕がすごく痛くて動かせなくなっちゃった。でも、それ以上は痛いことされなかった。

 起き上がろうとしたらパパと目があった。動いたらまた怒られる。

 そのまま寝っ転がってたら、パパが椅子に座らせてくれた。

 その後パパはどこかに行った。よく見てみたら部屋の隅っこに水道があった。お腹が空いたからお水でも良いからお腹に入れたかった。だから頑張ってそこまで行ってお水を飲んだの。

 トイレにも行きたかったから探したらすぐに見つかったの。水道とは反対側の隅っこ。見つかって良かった…。

 トイレから出ると椅子の前にパパがいた。パパ怒ってる。

 …痛い。

 痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛イ痛いイたいいたいいたいたイイタイイタイイタイイタイイタイいたいいたたいいたいいたいいたいいたいいたいいいたいいたいいたいいいたあいいああああああいたいいいいい


 ・

 ・

 ・


【3日目】


 目がさめるとわたしはイスに座っていた。体じゅうがイタイ。

 わたしの体はイスに縛りつけられているみたいでうごかなかった。体イタイ。

 パパは私の頭をそっとなでてお仕事に行ってくるからおとなしく待ってってねって言った。左てイタイ。

 パパはいつ帰ってくるのかな。足イタイ。

 早く帰ってきたらいいな。せなかイタイ。

 パパ、帰ってきたらいっぱいお話ししてくれるかな。カエリタイ。

 パパ、新しいおようふく買ってくれるかな。ままどこ。

 パパ、だっこしてくれるかな。ぱぱどこ。

 パパ…ぱぱ…ぱ……ぁ………ま、ま……ぁああああああ、おうちどこ。ここどこ。おじさんイタイやめてごめんなさいおじさんパパぁ違うちがうぱぱぁままどこたすけてあいたいやだ、ここやだおうちかえりたいよおおおおおおおおおおおあああああああああああああああああ


 ・

 ・

 ・


【4日目】


 きのうはパパが帰ってくるマエに寝ちゃった。だから今日はおきてるの。

 起きるとパパが頭をなででくれた。嬉しかったからパパにバレないようにそっとわらったの。

 パパはやさしい。いつもなでてくれる。抱っこしてくれる。かわいいおようふくを着せてくれる。おもしろい話をしてくれる。

 きのうおみやげに買ってきてくれたお洋服はマエ買ってくれたのよりもかわいいの。

 ぴんくのふわふわがついてるかわいいわんぴーす。

 パパありがとう。

 パパ大好き。

 パパといっしょにいられてレイはしあわせ。

 だからパパに見えないようにわらうの。

 なんでみられちゃいけないんだっけ。

んー。なんでだっけ。んー。んー。んんー。んんんんんんんんんんんんんんん……………あ。











【×日目】


今日もパパは優しい。

今日はお客さんがいっぱい来た。

みんなおんなじ名前。

面白いね、パパ。

……なんでパパは怒っているの。

なんでそんなに悲しそうな顔でレイを見るの。

あの人たちはお客さんじゃない。

悪い人だ。

ケイサツっていうのはみんな悪い人だ。

パパをいじめる悪い人だ。

パパ、泣かないで。

あ…、やだ、パパを連れて行かないで。離れたくないの。もう離れたくないの。パパと離れたくないの。パパ、パパ、パパ、ぱぱ、 ま………………ま。

誰。誰誰誰誰誰誰ダレダレダレダレダレ。

あ…………あ、ぁ…………………………………違う。知らない。

レイはパパのなの。

レイはパパのお人形さんなの。

だから知らないの。

その人たち誰。

パパはどこ。

パパに会いたい。

パパに会わせて。

パパ、パパ、パパ。

怖いよ。助けて。この人たちなんなの。

レイはレイだよ。この人たちの子供じゃないよ。

レイはレイだよ。パパのお人形さんだよ。

やだよ。どこに連れて行くの。

やめて。レイはここにいるの。

パパとここにいるの。

やめて、やめてよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ






内容に矛盾点があったりしたら教えてください!直せる限り直します。

指摘だけでなく、話を読んでの感想等ももらえたら嬉しいです!

この話のその後はみなさんのご想像にお任せします(一応私の中では色々できていますが…)。

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