旅の始まり
どうも、yumaですって言っても知ってる人絶対いないですけど、とまぁひとつ言っておきたいことは何を隠そう自身書くのがヘタです。まぁ多めに見てやってください。それともうひとつ、あらすじが適当だろって思った人には同感します。思わなければ別にいいですけど、少々長くなったかと思いますが楽しめたらお楽しみください
今日は家族総出で忙しかった。なにしろ今日は特別な日だったからだ。
「あなた〜そろそろマイがでるわよ〜」
「おっ、やっとかぁ、ふわぁ〜あ、朝起きてからどれだけの時間が経ったことか…」
まぁ、そう言われるのもしかたない、なにしろ私は、太陽が昇りはじめてから、昼にかけて出発の準備をしていたのだから。
出発というと、今日から私は旅人になるからだ、旅人というのはこの世界の職業のことで、15歳で学校を卒業後、卒業生の大半が旅人となる。主に旅人はモンスターを倒したり、依頼を受けたりと色々な仕事があり、それがかっこいいとか、自分もやってみたいとか、そんな想いで自分は旅人になろうと思った。それも大半がそんな感じなのだけれど…
私は色々なことを考えながらドアを開けた、ドアの開き方も、開いてから入ってくる風も、私の出発を待ちに待っていたかのように感じた、けどそれは流石に自意識過剰というかなんというかと思ったので私の脳内から全力で抹消しようとした。
(今日は特別な日だ、私にとって誕生日以来の記念日かもしれないそんな日なんだ。)そんなことを思っていると、
「マイ、そろそろ出発でしょ急がないとお母さんが出発しちゃうわよ」
「ママ、流石にそれはないよね?」
「いや〜どうかなぁ?密かに私も用意をして…何もないわ、何も」
「いやぁ絶対あったよね⁉︎今絶対行く気満々な一言あったよね⁉︎流石に嘘でも悲しいから⁉︎」
とまぁ、こんな、他愛もない会話も聞けなくなるのが寂しい、目に涙が浮かびかけたというのに、私には他愛もない会話のあとに始められたダンス大会が笑えてきて、涙という概念自体忘れかけて、何よりもさっき私の寂しいって思った気持ちを取り消したい、そう思った。(というかナゼダンス大会⁉︎まずまず見送る気ないよね⁉︎絶対違うことに熱中し始めたよね⁉︎)
いきなりにも決勝戦から始まるということが起こっていたし、流石にもうやめさせた。
「それじゃあね、お母さん、お父さんまた、いつでも連絡する…から…だか…ら…ね」
今まで普通に笑っていたのになぜか急に涙が溢れてきた、まぁしょうがないだろう15年も居た家から、育ててきてくれた家族から、離れるのだから。
「もう、何泣いてんのよ、マイ、ほら、しっかり行ってらっしゃい」
「頑張ってくるんだぞ」
「…うん!旅人マイ、今日から頑張ります!」
そう言って私は駆け出したのだった。
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「はぁ〜〜あ、さすがにもう疲れた〜!」
私の旅の第ニ声がこんな一言になるなんて、家から出た私は思ってはいなかっただろう。
それはそうと今は何時なのだろうと懐中時計を見ると、まだ、30分しか経っていないではないか、
(いや、でもこれは絶対に壊れてる!もしくは、考え方を変えて、もう30分も経ったんだねすごいなぁ〜、と思う方が…)そんなことを考えながら一度立ち止まり、空間調節バッグから、現在地表示地図を探しだし最初の村までの時間を聞いた。
『目的地まで、残り約60分直進です…』
「………」
「も、もう疲れたよ〜‼︎なんでこんなに歩かなきゃならないの〜〜〜⁉︎」
その声は、その村まで聞こえたのではないかと思うくらい、大きかった。
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『目的地に到着致しました。お疲れさまでした。それではこの後も良い旅を…』そう言って、地図は役目を終えたと言わんばかりに、自動的に電源を落とした。
「やっと着いた〜!まぁ、これから慣れるでしょ」
でも、自分でも思ったが、さすがに酷くはある…そんなこんなで歩いていると、人集りが見えた。
すぐそこにいた男の子に声を掛けてみた。
「ねぇねぇ、みんな何に集まってるの?」
「ペルセ様だよ」
「へぇ〜、で誰なの、そのペルセ様って?」
「えぇーーー‼︎お姉ちゃん知らないの⁉︎あのペルセ様だよっ!新ミズガルズ国王の」
でもそう言われると、私はこの頃準備に忙しく、新聞をあまりにも読んでいなかったのだった。
その男の子のあまりにも大きい声に気づいたのか、私くらいの金髪の少年が近づいてきた。
「大丈夫か、何があった?」
男の子はまた、驚いきながらも恐縮した言葉で言った。
「い、いえいえ特に問題はありません…ペルセ、様…」
(はっ?)
「こんな若い人が?この人が、この国の王様ーーーーー⁉︎」
この声は確実に村中に響いたのだった…
どうでしたか、お楽しみ頂けたら、幸いです。作中で登場した、空間調節バッグですについて説明します。空間調節バッグは、バッグの中の空間だけを調節できるもので、総重量はバッグの重さだけになるという便利な品です。とまぁそんな感じです。読んで頂けた方には是非次回も読んで頂きたいです。