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片恋ストーリー  作者: 丹
5/7

昔話。

温、主役です。

昔話、すごい書きたかったので、書かせて頂きました。


私が旦那と出会ったのは、夏子が産まれる数年前。


女子校を卒業し、共学の大学に入った。私の居た女子校はかなりハイレベルな上に、歴史も古いお嬢様学校だったから…私の周りの女子はハッキリハイレベルか、本当地味な真面目生徒。


三つ編みをして、スカートの裾を校則以上に長くして馬鹿みたい。


私はチヤホヤされてる自信があった。


しかし、女友達は段々と離れていき、私を邪魔物扱いするようになった。



「温さんって本当いいよな~」

「優しく、可愛い、何考えてるのか分からない所がいいv」

「可愛いv」

「綺麗!俺、サークルに応援に来てくれた~!」


などなど、私の評判はこんなコンパでも騒がれていた。

私は楽しかった、女子高時代にも彼氏は居たけれど、あのほの暗くお嬢様な雰囲気に私は合ってなかったし、大学1年の頃は先輩に目を付けられ、彼氏を盗ってしまった。2年の時は5股してみたり、3年になり、そろそろ決めたいと結婚相手を見定めた。どれもダメ。理想の男じゃないのよ。私と釣り合わないのよね。


そんな時、旦那が1人で飲んでいた。

私はこの男も自分の虜にしようと、わざと「フォーク落としちゃったぁ」とフォークを足下に落とした。


どんな反応が返って来るのだろう。


珍しくドキドキしながら待った。


すると…


「自分で拾えば」


とビールをお代わりしていた。


何で?


この私の落としたフォークを拾わない男なんて、居なかった。


プライドが何か音を立てて壊れた。



それがきっかけで私は、彼が些細な事でうちの大学に来たときに、いつも以上にお洒落をし、スリットの入った洋服で彼の前でよろけてみたり、時には映画に誘ったり、他の男友達に取り入り…。


何をしても「ふーん」「あっそ」「好きにすれば」とだけ返って来た。




私が落としたら捨ててやる!そう思い、大学最後の1年、とうとう私は男友達全員と縁を切り、彼の時間に合わせて動くことにした。


そうしたのが、何でだかは全く分からないけれど…。


彼と待ち合わせしていて、私は何故か清楚なタイトスカート白いシンプルなシャツという露出度0の洋服で街を歩いた。


街を見る人の目が、違う。

私も違う視点なんだ。

女の人も見てくるし、ご老人や小さな子まで観てくる。

私はこんな世界知らなかったんだ。狭い視野で、男の顔色しか見て来なかった。馬鹿だったな。世の中はこんなにも広くて、様々な目線があるんだ。


そう思えば、彼がフォークを拾わない訳も分かる。


そんな視野が狭い女を彼は望まない。



彼に似合うのは。

今日の恰好や視野の私で…初めて私は自分を恥じた。




本当に似合うような女になりたい。


貴方に声を掛けてる女性はみんな知的で綺麗。

その不快感を何かと聞かれると難しい。

しかし、私はどうやら彼の事が好きらしい。




自覚してしまった恋心。



振り返らせて振ろうと思ってたのに、こっちが本気になってしまった。


初めての本気の恋だった。

旦那さんみたいなタイプに案の定美人の奥さんが居るのはお約束(^^;)続く予定♪

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