絶対にあげない。
今回は、温→夏至君。
温→夏至→夏子→冬至→(一番前)と言う順で続いています。設定が好きです。お好きな順番で見て下さいね。
片恋ストーリー
温→夏至の場合。
昔からチヤホヤされてきた。女友達より男友達が多かった。
だって女友達は私に嫉妬するから。
女友達との仲を取り持とうとすると私に惚れてしまう。
それより男友達の間に取り合いになるのが見てて楽しかった。
温は俺のだとか、幾ら何でもないだろうという甘いデートにくどい台詞。
今は亡き旦那だけど、実は夏子とそっくりだった。
喋らない。女の子の喜ばせ方が分からない。滅多に笑わない。
流石親子。
私はいつの間にか彼に夢中になってたんだ。
彼は甘えた声を出しても落としたフォークを拾ってはくれなかった。
「自分でしろよ」は当たり前。だから、女の子が出来たときは娘に嫉妬したわ。
旦那は案の定ころっと変わって笑うようになった。
屈辱的だから嫌がらせした。
どんな嫌がらせかは言わないけど、段々夏子は愛情を受け取れてなくなってきたのか、旦那が亡くなった頃には笑わなくなった。
私から見ればしてやったりだけど、面倒を見なきゃいけないというのが面倒くさい。
夏子は私に話しかけなくなった。
私の今の思い人…というより狙ってる夏至君にあれだけ好かれてるというのも気にくわなかった。
だから、わざと夏子が好きな冬至君を2人きりの時に部屋に上げた。
夏子には思わせぶりなことを言って、それをせせら笑う。
冬至君は私の表の顔にベタ惚れだ。
夏至君は私の表の顔を理解し、裏側を拒否した。
夏至君は夏子のどこがいいのだろう。
私はこんなに魅力的なのに…って思っちゃったわよ。
逆に冬至みたいな単純な男に落ちる夏子もびっくりだけどね。
「夏至君…」
私は夏至君の写真を枕元に飾る。
どんなに足掻いても貴方を手に入れてみせる。
絶対夏子なんかにはやらないからね。
いかがでしたでしょうか?これで完結です。お好きな順番で堪能して下さい!ここで完結です。