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2回目のログインです。

畑のお世話も終わり心機一転頑張りましょう。


前回作ったヒヒイロカネの刀は緋魔刀という名前になった。今まではどの鉱石使っても魔刀だったのにね。

そんでrankは低いけどSTRがかなり高かった!今までで一番良かったんじゃないかな?


でも魔力斬は+5とかなり低め。


なかなかうまくいかないものです。


とりあえず全部の鉱石で魔力斬を付けて刀を打ってみた。

結果、総合的に見てリライト鉱石で作ったものが良さそうだったので残りの時間はリライト鉱石で刀作りです。


一番STRの値が高かったのはヒヒイロカネ、一番魔力斬の値が高かったのはイェローリル。


どちらも次点がリライトだったのだ。


そうそう、ハンマー改を使うと若干打ちやすくなったような気もがするんだよね。

このログイン中に少しでもrankあげられるといいなぁ。




ということで3回目のログインです。

イベント開始よりちょっと早めにログインして畑のお世話も終わらせた。


前回のログインで作った刀は最終的にこうなりました。


ーーーーーーーーーー


碧魔刀

rankE

ER:classF 100%


STR+25

※魔力斬:固定ダメージ+50

※遡:クールタイム10%減


ーーーーーーーーーー


ーーーーーーーーーー


碧魔刀

rankE

ER:classF 100%


STR+29

※魔力斬:固定ダメージ+50


ーーーーーーーーーー


刀身は名前の通り碧がかっていて、それをうっすらと紫の光がつつむ。


1つだけたまたま遡の付与に成功した。

10%だけど1分減れば戦闘も楽になるよね!


もうひとつの方はSTR++を付けてみた。

ただのSTRを付与する時の倍、値が増えたようだ。


2つめの刀はあと2本ある。

いつも使ってる刀もあるし、もし壊れてもなんとかなるだろう。


装備を碧魔刀に変更する。

せっかくだから試し切りしてみたいからね。

魔力斬の固定ダメージ+50 ってどうなるのか知りたいし。

AGIが落ちてしまうけど、地獄を耐えたお陰でルルさんから貰ったアクセサリーで補えるし、ね。


思い出しちゃダメだ……。


よ、よーし。そろそろ時間かな?


「まっちゃー、こっちおいで!」


テーブルの上で、パクパクおやつにと作ったクッキーを食べていたまっちゃを抱き上げる。


「きゅ?」


「もうすぐイベント始まるからねー。クッキーはまた今度ね?」


「きゅぅ~……」


しゅんとしてしまったまっちゃをなでなでしようとしたところ、目の前にウィンドウが現れた。


今回は非戦闘エリアにいればイベントに参加出来るみたいなので、今はホームのリビングだ。


ーーーーーーーーーー


mission!

『ダンジョンを調査せよ!』


集めた星を使って扉を開こう!

その向こうはとあるダンジョンに続いているようだ。皆で協力してそのダンジョンを攻略しよう!

貢献度に応じては報酬があるかも!?


※専用のフィールドに移ります。イベントはこれから現実時間で3時間行われます。途中退出した場合戻れないので御注意下さい。又、イベントに一緒に参加したい場合は必ずパーティーを組んでからイベントを受けてください。組んでいなかった場合、専用フィールドで合流出来ない場合があります。


参加しますか?


YES/NO


ーーーーーーーーーー


まっちゃとは常にパーティー組んでるし大丈夫だろう。


よしYES!


ぽちっと画面をタッチする。するとどこから現れたのか、集めた星が私の周りをクルクル回りだした。

それが目の前で一つになりピカッと光ると、そこには1本の鍵がふよふよと浮かんでいた。

そしてすっと扉が現れる。


まっちゃをだっこしたままその鍵を手に取り扉の鍵穴へ。


カチャリ、と高い音をたてゆっくりと扉が開いていく。


「まっちゃ、頑張ろうね!」


「きゅきゅぅ~!」


そして私達は扉を潜った。






ふっと浮遊感を感じた次の瞬間、視界は一変した。

ダンジョンだからどんなフィールドだろうと思っていたのだが、何故か目の前には街並みが広がっていた。


「よう、あんたもこのダンジョンを攻略しに来たのか?」


近くにいた男が話しかけてくる。

体の自由はきかないので大人しく成り行きを見守ろう。


「驚いたろう?ダンジョンに街があるんだからな。初めてだろうから少しお節介してやろう。後ろを見てみな」


男に言われた通り後ろを振り向くと、そこには巨大な砂時計があった。近くにある建物より大きい。中には小さな星が詰まっており、不規則に下へと落ちていた。

そしてその砂時計の上部には数字が表示されていて、見た感じその数字が減ると星が落ちるようになっているようだ。


「あの砂時計の砂を全部落としきるのが、俺達ここにいる冒険者の目標だ。そうすれば最奥の扉が開き、このダンジョンの主に会えるらしい。あの砂はモンスターを倒したり自分で作った生産品を街の至るところにある祠に捧げることによって下に落ちる。それに祠に捧げるとその出来に応じては報酬が現れるらしい。ま、そこら辺はやってみればわかるだろうよ」


視線が移動し、視界に一つの祠が目に入る。2メートルくらいの石柱が立っていて、その途中に四角く穴が空いていた。中はよく見えなかったが、あそこに生産品を入れるのだろう。


「ダンジョンへの入り口はこの砂時計とは正反対の位置にあるからな。この道を真っ直ぐ進めばたどり着けるさ。ダンジョンの主を倒せばこのダンジョンからも脱出できるはずだからな。お前さんも頑張れよ!」


そして軽く手を挙げその冒険者と思われる男は去っていった。


ここで体の自由が戻り目の前にはたくさんの人が映り込んできた。プレイヤーの人達がパーティーの仲間であろう人達と一緒に同じ方向を目指して歩いていく。

さっきの男の人が教えてくれたダンジョンの入り口がある方向だ。


と、そこで視界のすみにメールアイコンが点滅しているのを確認する。

開いてみると運営からのお知らせだった。開いてみてみたが、これは公式ホームページにあるイベントのページに載っていたので、既に知っていることだった。


今回のイベントは加速時間がいつもの3倍にもなっているらしい。現実時間が3時間なのでその15倍、つまり体感時間で3日間分のイベントとなる。


ログアウトなしの3日間なんて初めてだからちょっとドキドキするよね。


そして、長時間プレーをするにあたり睡眠システムと言うものが導入された。ま、このイベント期間限定だけどね。


このゲームでは1日が15時間である。そして睡眠システムでは15時間起きていたら1時間の睡眠をとらなくてはならない。


つまり最低でも2回はこのイベント中に睡眠をとらなくてはいけないのだ。


もし睡眠をとらなかった場合、だんだんと体の動きが鈍り、最後にはその場で倒れて意識を失ってしまうらしい。そうなると通常1時間の睡眠を5時間もとらなくてはいけなくなってしまう。かなりのペナルティーである。


更に安全に睡眠をとれるのは宿屋かテントのみとなっている。それ以外で睡眠もしくは気を失った場合は起床後、ステータスにマイナスのペナルティーがつくらしい。逆に宿屋やテントで睡眠をとるとHPやMPが全回復する。テントは道具屋で売っているらしい。それとテントは街中では使えず、ダンジョン各所にあるセーフティーエリアでのみ使える。そして1度使ったら消える、とのこと。


運営から1つは全員にプレゼントされているので使ってみよう。


メールを軽く読み終え、どうしようか考える。


「きゅきゅ~?」


いつの間にか頭の上に乗っていたまっちゃが動かない私を見下ろして、不思議そうに首をかしげる。


「とりあえずダンジョン行ってみる?」


「きゅきゅっ!」


「よしっ!じゃ、様子見してこようか?」


「きゅっきゅきゅ~!」


テンションが上がって頭の上でジタバタ暴れるまっちゃをなだめながら、人の流れに沿って歩く。すると列に並んでる人達が見えてきた。恐らくダンジョンに入る為の列だろう。


そのまま大人しく最後尾につく。


列は意外と早く進む。しかしそうはいってもその間暇だったのでまっちゃをぐりぐりしながら周りの話に耳を傾けてみた。


ふむふむ。どうやらこのダンジョンはチームでの参加も可能らしい。


チームとはレイドシステムと同時に導入されたもので、いくつかのパーティーが1つのチームとしてボスやダンジョンに挑めるシステムである。

パーティーの数はその場所や相手によって異なるらしい。今回は5パーティーまでチームを組めるらしい。


ということはレイドボスでもいるのかな?

MMOだから協力プレーが当たり前なんだろうけど……私には辛いな。

ボスは単独で倒せなかったら諦めよう。生産のスキルレベルあげればいいよね。


ま、何はともあれダンジョン見てからですね。


やはりチームで挑む人が多いのかサクサク列は進んでいく。


そして私とまっちゃの番になった。


入り口はどうやら転移台のような感じで、石碑が置かれていた。そこには先程聞こえてきたように5パーティーまでの参加が可能というようなことが書かれていた。


ま、うちらはまったりいきますかー。


「まっちゃよろしくね!」


「くぅ!」


まっちゃを元の大きさに戻し転移台に乗る。


ではいってみましょー!




転移した場所は水晶の洞窟のようだった。ダンジョンなのでマップは表示されないがスライムの反応がある。


罠も警戒しなきゃなんだろうけど、見破るスキルなんかないし。多少は気を付けながらもどんどん進む。

スライムなんかは一振りで倒せちゃうし、この碧魔刀の威力がどんなもんかわかりづらい。


そしてここへ来て初めてスライムを倒した時、左手の甲に'1'という数字が浮かび上がった。どうやらスライムを倒したのでポイントが入ったらしい。


そんな感じでどんどん進む。まぁまぁ広かったが、粗方まわり終わると見つけておいた階段を下った。どうやら下へと潜るタイプのダンジョンのようだ。少しずつモンスターのレベルも上がっていったが、特に罠もなく地下5階まで来れた。


途中採掘ポイントがあったので掘ってみたが、鉄鉱石や石英ばかりだった。ま、石英は嬉しいからガッツリ掘ってきたけどね!それになんと採掘でもポイントが貰えることがわかった。1個につき1ポイントだけど、ここら辺のモンスターを倒すよりはるかに効率はいい。


それにメニューを開くと新しくイベント用のページが増えていた。階層毎に採掘されたアイテムの種類やモンスター、それに各ポイントものっていた。


そしてなんと全ての種類を集めたことによってボーナスポイントが入ったのだ。


ラッキー!


まだ浅い階層だろうに結構なポイントが入っている。なんだか燃えてきたー!

画面にはモンスターと採掘の欄にコンプリートという文字と各階層の横にパーフェクトの文字。このままパーフェクトを目指したい。


さー!どんどん行きましょう!


で、その階でも地下の階段を見つけたので降りていく。


すると、そこは森だった。


お、おぅ。いきなり景色が変わったからちょっとびびったよ。


ここからは森のダンジョンなのか?


「採取は期待出来るかな?」


よーし、とりまくってやるぞー!


生産するにも材料はほとんどホームの倉庫に入っているので、買うか自分でてに入れるしか方法はない。


採取ポイントを逃さないようしらみ潰しに採取していった。食材のポイントも出てたのでついでに採取。初めての食材もあったのでかなり充実した探索でした。

レベル的にも余裕があり、ここら辺のモンスターなら簡単に倒せるのもいい。


罠もなく再び地下へと降りていく。


その次の階も森だった。ちょっと雰囲気が違うので採取出来るものも違うのかな?


ホクホク顔で採取をしていると視界のすみにメールアイコンが点滅しているのを見つけた。


開いてみると運営からのお知らせだった。


「10階のレイドボスが倒されたってよー」


「くぅ~?」


やっぱりレイドボスいるよね。

どうやらレイドボスが倒されたことによって10階のボスの難易度がさがったらしい。


よっし!

これで私でも下に行けるんじゃない?


益々やる気出てきたー!


この森の階層では上位のアイテムは採取出来る気がしないしね。さっきから薬草とか毒草とかどこでも取れるようなものしか採取出来ていない。

でも食材の種やキノコの胞子が取れたので張り切って採取はしますが。

それにアイテム取得パーフェクトも目指したいし。


キノコの胞子ってどんなんだろうと思ったけど、掌の上でふわふわ漂う雲みたいなものだった。キノコの種類によって色が違うのでなんだか綿あめみたいで可愛い。食べられないけど。……食べられないよね?


とりあえず地下10階まで行ってみますか。





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