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「とりあえずステータスっと」
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name:ハナ
tribe:フェアリー
level:2 [1up]
HP:110/110 [10up]
MP:40/40 [10up]
STR:2
VIT:2
AGI:2
INT:2
DEX:20(+10)
LUK:2
AP:3
SP:25
【スキル】
〈錬金術〉Lv.2〈採取〉Lv.2〈鑑定〉Lv.2〈料理〉Lv.1〈魔法陣〉Lv.3〈〉〈〉〈〉〈〉〈〉
【称号】
フェアリー族の加護:DEX+10
【装備】
武器:なし
防具頭:なし
防具上衣:ただの服
防具下衣:ただのスカート
防具鎧:なし
防具手:なし
防具足:ただのブーツ
アクセサリー(最大6個):魔法陣ホルダー
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スキルスロットが増えている。まずは〈育成〉をとろう。
下位スキルの取得ポイントはどれも5ポイントみたいだ。
〈育成〉を取得っと。
たまごをインベントリからだしてウィンドウを確認する。
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残り時間 14:59
使い魔のたまご
〈育成〉スキルをセットすることによって育つ
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点滅して時間が進みだした。インベントリに入れても時間進むのかな?
インベントリに入れて1分待ってたまごを取りだしもう一度ウィンドウを開く。
うん、ちゃんと進んでる。これならインベントリに入れてて大丈夫だろう。
たまごをインベントリにしまいステータスを開く。次はAPの振り分けだ。STRに2、DEXに1振り分ける。生産するには器用さが必要だよね。
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name:ハナ
tribe:フェアリー
level:2
HP:110/110
MP:40/40
STR:4 [2up]
VIT:2
AGI:2
INT:2
DEX:21(+10)[1up]
LUK:2
AP:0
SP:20
【スキル】
〈錬金術〉Lv.2〈採取〉Lv.2〈鑑定〉Lv.2〈料理〉Lv.1〈魔法陣〉Lv.3〈育成〉Lv.1〈〉〈〉〈〉〈〉
【称号】
フェアリー族の加護:DEX+10
【装備】
武器:なし
防具頭:なし
防具上衣:ただの服
防具下衣:ただのスカート
防具鎧:なし
防具手:なし
防具足:ただのブーツ
アクセサリー(最大6個):魔法陣ホルダー
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残りのスキルはもうちょっと考えてからとろう。
ステータス数値の右にある( )の中の数字は補正分だ。実際DEX値は11だが、補正で+10されてるので結果として21となっている。フェアリーを選ぶとDEXに補正がかかり、他種族を選ぶとその種族に応じた加護を得られる。
種族は全部で6種類。
・人族(加護:LUK+10)
・獣族(加護:AGI+10)
・エルフ族(加護:INT+10)
・ドワーフ族(加護:STR+10)
・魔族(加護:VIT+10)
・フェアリー族(加護:DEX+10)
私は物作りをしたかったので器用値に補正のつくフェアリー族を選んだのだ。
よし!!
ステータス画面を閉じて立ち上がる。
次は武器と防具を見に行こう。流石にこのステータス値は不安だ。それに魔法陣の残り枚数も気になるし。やっぱり武器は必要だったようだ。
まずは武器屋に行ってみる。
中へ入って色々な武器を見てみるがどうもぱっとしない。
よし、保留!!防具屋に行ってみよう。
そしてやって来た防具屋さん。
とりあえず皮の服と鉄のプロテクターを買った。どちらもVIT+2の効果があり、合計4の値が増えた。お値段は合計1200ギル。残り800ギルしかない。狩りにいかねば…。
そう思って再び森へ向かう為道を歩く。途中お腹がすいた時のため串焼きとジュースを買って進む。所持金は500ギルになってしまった。
と、屋台の列に昨日は見なかった露店が並んでいる。
ちょっと興味をそそられ見てみることにした。
「いらっしゃ~い」
「どうも」
きれいなお姉さんが座っていたが、なんとプレイヤーの人だった。頭のアイコンが青い。
「もう露店って出せるんですか?」
「あ~私βからやってるからやり方わかってるしね。早くレベルあげたいからインしてずっと作ってたから」
「へ~…武器作ってるんですね…ん?」
見ると色々な武器が並べてあった。しかしそのなかで他とは違ったひとつの武器が目に留まる。
「刀…?」
「そう!!一回作ってみたかったんだよね~!!βの最後にレシピ手にいれたんだけど、作る時間なくてさ。β得点のアイテム引き継ぎでレシピが選べたから引き継いでとりあえず作ってみたんだ。まだ初めのエリアだし材料も揃わないから性能全然よくないけどね」
えへへと笑うお姉さん。
でも、この刀、いい!!
刀ってかっこいいじゃん!!
これって剣術のスキルで使えるのかな?
とりあえず買って使ってみればわかるよね。
「お姉さん、この刀下さい」
「え?これでいいの?私としては刀が売れるのは嬉しいけど、性能良くないよ?STR+1だけだし…」
「いいんです。刀が欲しいんです!!」
性能なんて二の次だ。だって刀武器屋に無かったんだもん。ここを逃したらたぶん買えないと思う。
「そ、そう?そっか…ありがとう!!私もこのレベルで無理して作ったかいあるよ!!その刀は500ギルになります」
「はい、じゃお金です」
そして手に刀をとる。装備画面から装備して…うん。なかなかいいんじゃないかな?
「おおー!!似合ってるよ!!そうだ!!せっかくだからフレンド登録しない?私はニーナっていうの。鉱石とかあればNPCより多少は高く買い取るから良かったら持ってきてね!!」
「わかりました。じゃ、フレンド登録しましょうか。私はハナって言います」
ニーナさんに刀の作り方教わろう!!すっごく楽しそう!!
「あ、ひとつ聞きたいんだけど、刀ってどんなスキルで作ったんですか?やっぱり鍛冶かな?」
思い当たるスキルはそれくらいしかなかった。
「そだよ~!!金属製の武器は基本鍛冶で作れるんだ。WROでは自分の工夫次第で色々なものが作れるから面白いよ。もしかして興味ある?」
「実は私も色んなものが作ってみたいと思ってて…今度刀の作り方教えて貰えませんか?」
「う~ん…レシピ教えるのはなぁ…でも初めて刀買ってくれたし基本だけならレシピを教えよう!!…流石にアレンジとかのレシピは教えられないけどね?」
「やった!!基本だけで十分!!ありがとうございます!!」
「いいよ~今日はちょっと時間がないから、現実の時間で明日の午後1 時ころってどう?」
明日は土曜でお休み。まぁ、そうじゃなくても夏休みだから休みなんだけど。
「大丈夫です」
「わかった。じゃ~1時に噴水の前で待ち合わせね。あと敬語じゃなくていいから~」
「わかった!!あ、何か用意するものあるかな?」
「そうだね、とりあえず鍛冶道具セットと銅の鉱石を3つは持ってきてほしいかな?」
「りょーかい!!じゃ、明日はよろしくね!!」
そしてニーナさんに別れを告げ今度こそ南門を目指す。