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次の日。1回目のログインです。

世界樹図書館が気になってるのでさっそく行きましょう!


畑の水やりを手早く済ませウォーリアに来ました。




「いらっしゃいませ。中で図書館の説明が受けられますので入ってお待ち下さい」


受付の人に話しかけると通してくれた。

やっぱり100個だったんだ!やったー!


ーーーーーーーーーー


開放クエスト

『世界樹図書館を開放せよ』

クエストをクリアしました


報酬:【称号】世界樹図書館を開放せし者


開放条件:レシピ100個以上取得

生産系スキル1つ以上のランクアップ

高位NPCの好感度を上げ1人以上から開放条件のヒントを取得


※開放されたのでこれ以降一定の条件をクリアしている人には世界樹図書館が使えるようになります。


ーーーーーーーーーー


え?

開放クエスト?

いつの間に発生してたんですか?


というかNPCに好感度とかあったんだ。確かに沢山お話したりすると良い情報教えてくれたりしたけど。


ヒントくれたのはロンさんやラミさんになるのかな?


それにしても開放してもやっぱり条件があるんだね。ま、4つめの街が開放されてもボス倒さないといけないのと一緒かな?


条件は1つ以上の生産スキルのランクアップとレシピ20個取得と言うものでした。これならそんなに難しくはないか。


そして称号をステータスで確認してみた。


世界樹図書館を開放せし者:全ステータス+10


……す、すげー。

レベル20分のAPだよ。

なんか一気に強くなった気分になるね。



よし、じゃぁ行ってみますか!


通路を進み、その先にある部屋で待つ。直ぐに眼鏡をかけたお姉さんがきた。


「初めてのお客様ですね。私はこの世界樹図書館の司書をしてますアリシアと言います。この図書館の外層を担当しておりますのでわからないことがありましたら遠慮なくお聞きください」


「外層?」


「そうです。この世界樹図書館は全部で11層になっていまして11層目を外層と呼びます。ここには世界中から集められた本やレシピが揃っています。ただ、ここにある本からレシピは覚えられませんのでお気をつけください」


「全てのレシピってことは私が作ったオリジナルのレシピも置いてあるってことですか?」


「はい。この中のどこかに貴女のお名前でレシピが置いてあるはずです」


へー。レシピは覚えられないけどヒントは見つかるかもね。


「あの、他の層はどうなってるんですか?」


「はい、他の層は特定のスキルに対する試練の間になっております。この試練を乗り越えないと獲得出来ないレシピもありますので是非挑戦してみてください。試練の間入口はこの外層にあります。条件をクリアしていないと受けられないこともありますので是非足を運んで確かめて下さいね。地図はこちらにありますよ」


「ありがとうございます。行ってみます」


アリシアさんが指した地図を見に近づく。

シルバーの板にこの外層の地図が書かれていた。


図書館全体図が丸くなっており、年輪のように11層に別れていた。今いる外層の入り口と正反対のところに「試練の間入口」と書かれていたので歩いて進んでみる。


結構遠い。でかすぎないですか?

天井は見えないくらい高いし、その両面の壁には一面本が収納されている。一番上の本って取れなくない?


回りを眺めながら歩くとやっと入口についた。

入口は扉がなく、入ると真っ白な何もない円形の部屋だった。ずいぶん狭く、デパートとかにあるエレベーターくらいの大きさだ。


真ん中まで来ると急にウィンドウが開いた。


ーーーーーーーーーー


どちらの試練を受けますか?


・錬金術師

・道具師


ーーーーーーーーーー


選択肢はこの2つだった。


他にも料理とか鍛冶とか試練ありそうだけど。スキルがランクアップしてないからかな?ま、今は出来るやつだけやってみましょう。


最初は錬金術師にしました!


選択すると視界が暗転して次の瞬間には錬金設備の整った部屋にいた。そして目の前には老人が。


そしてさっきまで腕の中にいたまっちゃがいなくなっている。


「よく来なすった。わしの名前はシリウスじゃ。ここはお主の試練だからのう、使い魔は異空間に送還させてもらったぞ。さて、お主の名前を教えてくれんかのう?」


「ハナです」


良かった、まっちゃがいなくて焦ったよ。


「ハナと言うのか。お主は既に錬金術師となっておるので試練を受ける資格がある。第一の試練を受けるか?」


「はい、受けます」


「よろしい。ではわしの前でポーションrankAを連続で50個作ってくれんかのう?」


つまり10回連続でrankAのポーションを作らなければいけないのか。それくらいなら大丈夫でしょ。


「材料はここにあるものを使ってくれて構わんよ」


「わかりました」


今回はこの試練の間を行けるとこまでいってみよう。

時間は沢山あるし、いっちょやったるか!


先ずは《乾燥》で薬草を乾かして、次に《粉砕》で砕く。その後はすり鉢で丁寧にすりつぶす。

魔力水を作り、薬粉と混ぜゆっくり真円を書くように混ぜる。


ピカリと光って出来上がり。

丁寧に瓶へと移しrankの確認。大丈夫、rankAでした。


その後も9回連続でrankAのポーションを作り続けた。


「よし!出来た!」


50個のポーションが完成した。

シリウスさんの前に出来たポーションを並べる。


「出来ました。確認してください」


「うむ」


シリウスさんは一つずつrankを確認していく。


「……いいできじゃ。これなら大丈夫じゃろう。お主にこのレシピを授ける」


紙をくるくる丸めてあるものを貰う。

広げて見るとレシピが書かれていた。


「ハイポーション?」


読み終えるとレシピの紙は消えてしまった。


「次の試練を受けるかね?」


ハイポーションはとても気になるけど、次に貰えるレシピも気になる。


「はい、お願いします」


すると視界が暗転し、気づくと錬金術の道具が置いてある部屋にいた。え?何か変わった?


「ようこそ第9層へ。私はベガ。試練を始めようか」


「はい、ハナです。お願いします」


違うのは試験官のようだ。

今度は50代くらいのおじさまだ。


「ではMPポーションのrankAを連続で50個作ってみてくれ」


「わかりました」


同じ部屋かと思ったが置いてある材料が変わっていた。

その試練にあった材料しか置いてないようだ。


今回も丁寧に作り続け、失敗することなくrankA50個作り終えた。


「いいだろう。ではこのレシピを渡そう」


今度はMPハイポーションのレシピだった。


「次の試練を受けて行くかね?」


「はい」


よーし!どんどんいこう!


「わかった。では頑張ってくれ」


再び視界が暗転して気づくとまた同じような錬金部屋にきていた。


「いらっしゃい。俺はアルタイル。さっそくだが試練にうつる。いいか?」


「ハナです。お願いします」


「よし。ハナ、君は今錬金術師のレベルはいくつだ?」


「ええと、10です」


「そうか、どうやらこの試練の条件である錬金術師のレベル10をクリアしているようだな。そしたらこれから《合成》のアーツを解放するからこっちにきてくれないか?」


言われた通り目の前まで行くと、額に手をかざされた。


「ラーニング」


目の前がピカリと光り、アルタイルさんは手をおろす。


「今回はこれで終わりだ。合成は色々なものを合わせて新しい物を作る技だ。ただこれには制限があってハナのレベルではまだ素材2つでしか合成出来ない。最大10個まで合成出来るようになるから頑張ってレベルをあげて欲しい。それにたまに例外もあるが、基本的に合成にはレシピがないから可能な組み合わせは自分で探してみてくれ」


「わかりました」


例外って何だろう?


「それと俺からハナにこれを送ろう」


「これは?」


渡されたのは大きな布だった。

そこには真ん中の円を囲むように10個の丸が円を描くように描かれている。10個の丸から中心の円へと線が延び繋がっており、更に10個の丸も大きな円を描くように線で繋がっていた。


「これは合成布というものだ。周りの丸に材料を置き、『合成』と唱えると中心の円に合成されたものが現れる。合成するにはMPが必要だから気を付けるように」


「はい!」


なんか面白そう!

何を合成してみようかな?


「次に進むか?」


「はい、お願いします」


視界が暗転し、どうやら次の部屋に移ったらしい。

今度は若いお兄さんが腕を組んで待っていた。


「よく来た、俺はデネブ。試練を受けるか?」


「はい。私はハナです。お願いします」


「では何でもいいから2種類の合成を10回連続で成功させてみろ。材料は必要な物を言えば出そう」


え?合成ってさっき覚えたばかりですよ?

何と何を組み合わせれば良いかもわからないのに……。


「すいません、まだ合成できないのでまた来ます」


「いいだろう」


そして視界が暗転し試練の間入口に立っていた。

うーむ、合成かぁ。何を組み合わせよう?


帰って試してみよう!

合成が気になり過ぎるので道具師の試練はまた今度にして帰りましょう。


試練の間を出てまっちゃを召喚する。

まっちゃがいるとやっぱり落ち着きます。




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