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次の日。

今日はイベントです。

ちょっと忘れそうになってたので危なかったです。


マリアを誘ったけど一緒のクランの人と参加するらしいので残念ながら一人の参加だ。ま、いいんだけどね。


でもその前に落ち合って一緒にスクショ撮ろうと言うことになったので今ウォーリアに戻ってきてます。

マリアがウォーリアにいるらしい。


ウォルターニアの中心にあるフラワーガーデンのモニュメントが転移台になっているらしく、そこから転移してきた。

100ギルかかりました。


で、今装備を変更中です。

何だか久しぶりに感じる時計台の前のベンチに座ってメニューを弄る。


すると見た目だけア○ス風に大変身!

装備している刀も見えなくなってる。


「お~い!ハナ!」


店のある通りからマリアがかけてくる。一緒にいるのはタクだ。


「俺も一緒にスクショ撮ろうと思ってさ」


マリアはとんがり帽子にミニマントとミニスカートの可愛い魔女っ子服でタクはドラキュラっぽい赤と黒のマントと紳士服といった衣装だった。あ、牙もついてる。


「二人とも似合ってる!」


「ハナも可愛い~!私は目当ての服が出るまでひたすらダンジョン攻略したからね~!30回目でようやく出たんだよ~」


「俺も20回はダンジョン行ったな」


「さすが違うねー」


「他にもナース服やゴスロリとかそんな服もあるらしいよ~?」


「ふーん。じゃ、私のはジャンル的にゴスロリなのかな?」


「なーなー!スクショとろーぜ!」


それから3人でポーズして撮ったり、まっちゃと一緒のところを撮ってもらったりと楽しんだ。

最後はマリアとタクのパーティーも合流して合同写真?も撮った!


タクのパーティーはみんなドラキュラで、マリアのパーティーは魔女っ子シリーズの服だった。


そして時間になり、空に出かでかと「mission start!」の文字が浮かび上がる。


そして仮装をしている人の前にウィンドウが開かれた。


ーーーーーーーーーー


mission!

『お城の仮装舞踏会に参加しよう!』


お城で仮装舞踏会が開かれることになったようだ。どうにか招待状を手に入れて仮装舞踏会に参加しよう!どこかで手に入るビンゴガードを持っていくと最後のビンゴ大会で豪華商品が手に入るかも!?


※専用のフィールドに移ります。イベントはこれから現実時間で3時間行われます。途中退出した場合戻れないので御注意下さい。


参加しますか?


YES/NO


ーーーーーーーーーー


もちろんYESだ。

公式ページにもこの注意書は書かれていたので準備はバッチリだ。


YESを選ぶと目の前が暗転して一瞬後にはある街の門の前にいた。


「貴女も仮装舞踏会に参加する為に来た冒険者か?」


イベント扱いらしく勝手に体が動く。

私は頷いた。


「そうか、しかし招待状は全て行き渡っていて空きがないのだ。……そうだ!今この街は冒険者が減っていて依頼を受けてくれる者が少なくなって困っていたのだ。良い功績を納めれば招待状を手に入れる事ができるかもしれん。仮装舞踏会は10時からだ。それ以降は城への扉が閉ざされるからそれまでに何とか手に入れてくれ。今は0時だから充分時間はある。さあ、街へ行って探してみてくれ」


そして私は街へと歩を進めた。


門をくぐったところで再び視界が暗転。その後気づくとさっきと同じ場所だが人が沢山いる通りにいた。

おそらくイベントを終えたプレイヤーが次々と来るに違いない。

早めに離れよう。


と、視界に今まではなかった10個に区切られた星型のマークが現れていた。


何だろ?


とりあえず依頼を受けてかないと行けないんだよね。

ギルドに行こうか。

地図は……と。


……ん?ギルドがない?


つまり自分で依頼を見つけないといけないわけだ。

視界の端ではプレイヤーがNPCに話しかけてるのが見える。


私も依頼を探しに行こう。

先ずは道具屋に行ってみよう。


「こんにちはー!何か困ってることってありますか?」


「冒険者かい?助かった!丁度頼みたいことがあったんだよ!最近薬の売上がよくて作るほうが追い付いてなかったんだ!薬屋にいって作るのを手伝ってくれないだろうか?」


「わかりました」


やっぱりこの依頼はあったか。

モンスター討伐とかは時間がかかりそうだし。

出来そうなのからやっていこう。


「こんにちはー!お手伝いに来ました」


「手伝い?本当かい?いや、助かった!人手がなくて困ってたんだよ!」


「何を作ればいいんですか?」


「ポーションのrankCを100本お願いしたいんだ。ここにあるものは全て使ってくれて構わない。出来たら教えて」


そういって薬屋のお兄さんは奥の部屋へ入っていった。


よーし、さっさと作っちゃおう!

棚から薬草と瓶と水をとってインベントリにしまう。

そして《時間短縮》。rankCだとこうしないと作れないんだよね。


そして一気に100個……作るにはMPが足りなかったのでMPポーションを飲みながら作った。ヤバイ、5分もたたずに出来ちゃった。


「すいませーん!出来ました」


机の上に100個のポーションを置きお兄さんを呼ぶ。


「ありがとう!助かったよ。道具屋には僕の方から話しておくよ」


これでクリアでいいのかな?

あれ?星のマークに色がついた。


さっきまで半透明だった星の区分けされている1つがくっきりした色に塗りつぶされている。これは依頼 を1つクリアしたから?



つまりこの星の残り全てに色がついたら招待状が貰えるのかな?


ま、あと9個頑張るか。


薬屋を出ようとお兄さんを見ると何だかまだ困った顔をしている。


「あのー……もしかしてまだ足りない薬があるんですか?」


「あ、さっきの。恥ずかしながらそうなんだ。実はMPポーションも足りなくて……」


「じゃ、それも作りますね」


「本当かい!?ありがとう。じゃぁ、MPポーションのrankCを100本お願いしたいんだ。ここにあるものは全て使ってくれて構わない。出来たら教えて」


そういって奥の部屋へ入っていった。


手持ちのMPポーションでMPを回復させる。

そして《時間短縮》でまた100個作る。


「出来ましたよー!」



そしてその後も引き続き依頼を受けれたのでポイズンポーション、バーンポーション、万能薬と全て《時間短縮》で個数を揃えクリアした。


その後にはパラライズポーション、スリープポーション、STR+、LUK+タブレットの依頼があったので練習もかねて依頼を受けた。だって材料揃ってるなんて夢のようじゃないですか!


最初は上手くできなかったが、〈錬金術〉のレベルがある程度あったからかポーション系は早めにrankCまで作る事が出来た。その過程で依頼の個数を揃えられたので私的にはかなり嬉しい依頼でした。タブレットはやっぱり難しくて時間がかかってしまったけど、これもrankCまで無事作ることが出来、数も何とか揃った。作り方はポーションとかとほとんど同じなんだけど、最後鍋で混ぜる回数が半端じゃなかった。STR+タブレットはパワーキノコが材料なんだけど、それを砕いて魔力水と一緒に鍋でぐるぐる混ぜる。因みにLUK+はラッキーキノコが材料。混ぜてると段々中身が凝縮していき最後は鍋の中にタブレットだけのこるといった感じだ。一気に10個出来るのは嬉しいが、混ぜ混ぜが結構辛い。


それ以上はレシピを持っていなかったからか依頼は受けれなかった。残念。


でも薬屋だけで9個も依頼がクリアできたのでよしとしよう。



薬屋を出て道を歩いていると隅のほうで女の子が泣いていた。


「どうしたの?」


「おうぢにがえれないのぉ~!」


うわーんと泣く女の子を慰め、一緒にお家を探すことになった。

街にいるNPCに話を聞きながら女の子のお家を探す。


家に送り届けると依頼がクリアしたようだ。

こんなのでもいいんだ。


お礼を言われながら家の外に出るといきなり体の自由がきかなくなりイベントに突入した。


「あ!いたいた!君が今街の依頼を受けてくれている冒険者か!?王から感謝の証として今日行われる仮装舞踏会の招待状を預かっている。是非とも参加してくれたまえ!」


そして兵士さんは去っていった。

やった!招待状ゲット!

まだ開始して3時間しかたってない。薬屋の依頼は美味しかったな。


あとはビンゴカードだったっけ?


そこら辺を歩いている兵士姿の人に聞いてみる。


「すいません、今日行われる仮装舞踏会で必要なビンゴカードってどこに行けば手に入るか知ってますか?」


「あぁ、ビンゴカードなら裏路地にいるカード屋に行ってみるといい」


カード屋か。


「ありがとうございました!」


そして街の人にカード屋の場所を聞きながらやっとお店にたどり着きました。お店といっても屋台なんだけど。


「すいません、ここでビンゴカードが手に入るって聞いたんですけど……」


なんか怪しい店だなぁ。


「お客さん、舞踏会の参加者かね?そうなら招待状を見せてくれないか?」


店主に招待状を見せる。


「確かに、参加者だね。それじゃカードを渡そう。……しかしただで渡すことは出来ない。物々交換だよ。そうだね、人面樹が落とす怪しい葉っぱ10枚と交換だ」


「今は持ってないのでまた来ます」


だよね。ただでくれるわけないよね。







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