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ということで今度こそ出発です。


ウォーリアから西側のフィールドへ出て、街道を真っ直ぐ西へ進むと岩壁に行き着いた。

途中モンスターはできる限り回避してきたので思ったより早く着いた。


そこには何度も見たあの大きな扉。


「まっちゃ、無理しないでね?行くよー!」


「きゅ~!」



扉を開けて入るとイベントが始まった。

あ、ゴーレムの時のやられ役の人。


「ち、もうここまできたのか…だが残念だったな、もうすぐこの山は魔気で覆われる。この地獄の番犬ケルベロスを倒せばまだ助かる可能性もあるだろうが…お前では倒せまい!苦しんで死ぬがいい!」


Wowoooooooooooooo!


頭が3つある大きな犬?が魔人を飛び越え目の前に躍り出る。


こいつも私の2倍以上はあるな…ボスってみんなでかいのかな?


よし、戦闘開始だ!


「まっちゃ!頭3つあるから気をつけて!」


「きゅ、きゅ~!」


まっちゃは器用に3つの頭の間を飛ぶ。真ん中の顔がまっちゃに噛みつこうとして避けられ左側の顔にに噛みついてしまった。


おおー!ナイスだまっちゃ!


が、開始早々怒らせちゃったらしい。

それぞれの口をパカッと開きなんと口から火をはいた!


「え!?ちょ、まっ!」


必死で避ける。〈回避〉スキルのお陰かうまく避けられた。良かった、スキルとっておいて。


決して避けられなくはなさそうだが接近戦はちょっと無理そうだな。


これは地道に頭1つずつ潰してくしかないか。


「まっちゃ!真ん中と左側なんとか注意ひきつけて!回避専念でお願い!」


「きゅっ!」


右側を一気に沈めよう!

顔面めがけて魔法陣を投げつける。


「ファイヤーボール!」


今のところこれが手持ちのなかで一番強力なやつだ。


火系特化魔法紙(上)rankAで作った魔法陣。


ドォン!


おー、結構きくよ。一気にHP1割くらい削れてない?

あ、右頭更に怒ってる……一気に片付ける!


「ファイヤーボール!」


ケルベロスの攻撃を避け刀で攻撃を与えながらクールタイムを過ごし魔法陣をぶつけてすぐさま突っ込む。


うう…やっぱり刀で攻撃してもあまり効かないな。新しい刀揃えなきなゃだね。


そして。


ドォォォォン…


何度目かの魔法陣を叩き込んだ後、右頭がやっとダウンした。


それによってあと2つの頭も動き辛そうだ。


「まっちゃ!今度は真ん中お願い!」


「きゅぃ~!」


真ん中の頭は左右の頭より一回り大きく一番強そうなので、まっちゃに任せて同じように左頭を先にダウンさせた。


いつ復活するかわからなかったのでスピード重視!アーツも特化魔法紙(上)も再び使って速攻で倒します。


ケルベロスのHPはあと4割くらい。

ダメージ受けてもまっちゃに余裕がなくて回復してもらえなかったので自分でポーションを使って治す。ついでにMPポーションも使用する。


まっちゃも攻撃を受けているが、自分で回復してるのであと少しは大丈夫だろう。


ただ、MPは厳しめなので一度近くまで呼んでMPポーションを使用する。

一緒にケルベロスも着いてきたので慌ててかわした。あーびっくりした。


ポーション類は飲んでも回復出来るが、瓶ごと対象に投げつけることでも回復できる。


回復し終え真ん中頭と戦闘開始だ!


「まっちゃ、あとちょっとだから頑張ろう!行くよ!」


「ファイヤーボール!」


まっちゃが攻撃をかわした隙に魔法陣を叩き込む。

む、さっきより効かないな。この頭が本体ということかな?


炎のブレスや噛みつき、引っ掻きという攻撃をかわしながらなんとかダメージを与えていく。途中からケルベロスのスピードが上がってかなりダメージを受けてしまった。まっちゃには回復に専念してもらってる。じゃないと死んじゃう!


「これで最後だ!《兜割り》!」


ケルベロスが一瞬怯んだ隙にアーツを発動。

頭の後ろまで刀を振りかぶり力いっぱい降りきる。


すると《一閃》の倍はあるんじゃないかと思われる衝撃波が生まれケルベロスが吹っ飛んだ。が、まだ倒しきれていなくそのまま魔法陣をぶつける。


「ファイヤーボール!」


火の球がケルベロスの顔面に炸裂する。


どうだ!?


ケルベロスのHPが削れ0になった。

やっと倒しきれたのか真ん中の頭も地に横たわる。


「やったー!」


と喜んだ瞬間、また急に体の自由が奪われた。


万歳の状態のまま。


おい!もうちょっと考えてよタイミング!


いきなり視線が上を向かされ、空が黒っぽい霧に包まれていくのが目にはいる。しかし倒れたケルベロスが光の粒子となるとその霧が引いて行き、山は本来の様子を取り戻したようだ。


「まさかここまで強くなっていたとは…お前たちを軽く見すぎていたようだ。今日はここで引くが次は覚悟しておくんだな!」


そう言って岩肌をぴょんぴょん飛び越え魔人さんはどこかへ行ってしまった。


三下っぽいな。小物だなぁ。


そして万歳のままの私は間抜けだなぁ……。


ーーーーーーーーーー


YOU WIN


渓谷の主を撃破しました

ミーザ街道の使用が可能になりました


報酬 SP5


ーーーーーーーーーー


お、またSP貰えた!次の町に行く時にボスを倒すと貰えるのかな?狼倒したときは貰えなかったし。あれはイベントボスだからかな?


ま、いいか。やっと進める!

そしてやっと万歳から解放された。






ボス部屋から続く道の先には小さな集落があった。

そこを抜けると湿地帯が広がっている。


ポーションとMPポーションで回復し出来るだけ進もうと湿地帯へ繰り出す。始めに出会ったのは化け花という、花に顔があって茎と葉っぱが体みたいに動く奇妙なモンスターだった。


「行くよ!」


まっちゃに一声かけ先ずは刀で攻撃。


パリィィィン…


「げ!?」


なんと一撃入れたら刀が砕けました。

ヤバイ!?耐久度0になっちゃった!?

全く気にせず使ってたけど……普通は耐久度が0になる前に修復するらしいんだけどね。


ってそれどころじゃない!

動揺の隙をつかれ化け花の攻撃を受ける。


「な、何これ!?動けないんだけど!?」


なんか粉みたいなものを浴びたと思ったら体が動かない。

HPバーの横に稲妻のマークが点滅している。


あ、麻痺か。


「まっちゃさっきの粉に気をつけて!」


動かないのは体だけなのでまっちゃに注意する、と、そこにはぴくぴくしながら地面に横たわるまっちゃの姿が……。


「きゅ、きゅ~……」


「ま、まっちゃー!」


そのあとは化け花にひたすら殴られた。更にもう一匹化け花が現れまっちゃも一緒に殴られた。


この状態でもアイテムを使うことは出来るが、万能薬を使ってみたが5本とも失敗に終わった……。


ちくしょー!rankFなんて嫌いだ!


あー!なんで万能薬のrankをあげてなかった私!


そのまま麻痺が解ける前に私の視界は暗転した。




気づくとウォーリアの時計台の前に立っていた。


なんかどっと疲れた。

これが死に戻り?

なんか体が重い…。


ステータスを確認すると全ての能力値が半分になっており所持金も半分になっていた。


せ、せっかく大金手にいれたのにー……。


化け花め……この恨み必ず身をもって教えてやるんだから!


あ、そうだまっちゃ!

いつもの定位置に居ないので思い出す。使い魔は死に戻ると1時間は異空間から出ることは出来ない。


うう……寂しいよ……。


うーん、1時間は何も出来ないしどうしようかな?


とりあえず以前作った刀を装備する。


しかし私が作った刀はrankFだし耐久度低いからきっとすぐ壊れると思う。モンスターのレベルも上がってるだろうし。さっきの化け花も前のエリアより格段に強くなってたと思う。


刀予備になん本か作っておかなければ。


あと万能薬!この先何があるかわからないし作っておこう。


1時間することも無かったので、ウォーリアで買い物ついでにNPCの人達と世間話してきた。道具屋ではバスケットとクッションを買った。まっちゃのベットです。そして世間話では特にロンさんと仲良くなって、万能薬の材料が違うエリアでも採れることを教えてもらった。地図に印が付いてるはずなので後でいってみよう。まだ行ったことない場所なので、現在は見ることが出来ないのだ。


そんなこんなで時間はあっという間に過ぎてしまった。

1時間たったのですぐにまっちゃを召喚する。


「まっちゃごめんよー!次から死なないように気を付けるね!」


「きゅきゅい~!」


まっちゃと会えないのは辛いので死に戻りはもう勘弁です。



その後は近場で鉱石を採掘してから生産施設に籠ることにした。

ということで今回はアラームが鳴るまで生産です。


結局9時間くらいずっとやってました。


鍛冶って大変なんだよ!時間かかるの!


なん本か刀を作ってrankEのものを作れるようになった。

STRは+1のままだけど、耐久度はあがってきた。


うーん……鍛冶って大変だなぁ。まぁ、レベルが低いからってのもあるからだと思うけど。


万能薬は時間がないのでまた今度です。


時間が来たので今回はここまで。

ステータスふってから終わりですね。


ーーーーーーーーーー


name : ハナ

tribe : フェアリー

level : 20      [1up]


HP : 290/290     [10up]

MP : 221/221 (+1) [10up]


STR : 17 (+1)

VIT : 21 (+15)

AGI : 13 (+3)

INT : 12        [1up]

DEX : 31 (+10)   [1up]

LUK : 9 [1up]


AP : 0

SP : 8


【スキル】

〈採取〉Lv.20〈鑑定〉Lv.23〈魔法陣〉Lv.20〈育成〉Lv.19〈採掘〉Lv.19〈刀術〉Lv.24〈二刀流〉Lv.16〈ステップ〉Lv.14〈回避〉Lv.8〈MP+〉Lv.1

[控え]

〈鍛冶〉Lv.4〈道具〉Lv.19〈料理〉Lv.14〈錬金術〉Lv.22


【称号】

フェアリー族の加護:DEX+10


【装備】

武器:刀 STR+1

防具頭:なし

防具上衣:頑丈な布の服 VIT+5

防具下衣:頑丈な布のスカート VIT+5

防具鎧:シルバープレート VIT+5

防具手:なし

防具足:冒険者のブーツ AGI+3

アクセサリー(最大6個):魔法陣ホルダー・使い魔の指輪


ーーーーーーーーーー

ーーーーーーーーーー


name : まっちゃ

tribe : グリフォン〈幼体〉

level : 18   [1up]


HP : 370/370  [10up]

MP : 250/250  [10up]


STR : 12    

VIT : 10    [1up]

AGI : 8     [1up]

INT : 15

DEX : 4

LUK : 5


AP : 0


【スキル】

〈回復〉Lv.17〈索敵〉Lv.24〈かみつき〉Lv.20


【装備】

アクセサリー:なし


ーーーーーーーーーー








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