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次の日。


今日は森の奥へ行くので張り切ってログインした。

今日中にクエストクリアできるかな?


まずは東側の草原を抜けなければならない。つまりチキンとの再戦が待っているのだ。ここをクリア出来なければ先へ進むことなど出来ない。


よし、行ってみよー!


チキンの後ろ側から静かに近づく。

そして一気に刀をふり下ろす。


よっし!


不意打ちが成功したからかきちんと攻撃があたった。

続けざまに魔法陣で一発。


「ファイヤーボール!」


今回はrankCのものだ。

威力が上がったのでダメージも前よりも与えられたようだ。


そしてまっちゃの攻撃後、間髪入れず刀で斬り込む。


もう1度魔法陣を使った所でチキンは倒れた。


やったー!

ちゃんと攻撃当たるようになった!


ステップのスキルがあることで足運びが軽快になり攻撃するときのムダが少なくなったように思う。多少操られてる感があるのは気持ち悪いが、それはこれからの頑張り次第でどうにかなるし。


あとはAGIあげたからっていうのもあるのかな?


よっし、どんどん行くぞ!

そしてチキンよ肉をどんどん落とせー!


チキンを倒しながら草原を進む。

初めて出会ったホークはまんま鷹だった。


いきなり空から現れたので、かなりダメージを受けてしまった。

まっちゃに回復してもらいながら倒す。刀は届かないので基本魔法陣だ。

まっちゃがいてくれてよかった。つつきあってるのを思わず応援してしまった。


何とか勝てたけど不意打ちには気をつけないと。





そんなこんなでやっと森です。


こっちの森にもワイルドウルフはいるらしい。

でもレッドバタフライは索敵にひっかからないな。


普通に進んでたら蝶々見つけました。

でも色が違う。真っ青な羽をしてる。


名前は…ブルーバタフライ。そのまんまだね。


この蝶々は魔法陣というか魔法がよく効くので倒しやすい。逆にワイルドウルフは刀の出番ですね。

刀も結構使い慣れてきてクリティカルの出る回数も増えた。


クリティカル出ると気持ちいいね!


モンスターを狩りながらどんどん奥へと進む。


途中セーフティーエリアを見つけたのでそこで休憩。

1つのエリアにつき1つは必ず設置されているこの場所。ここはキラキラ光る半透明の壁でフィールドが遮られており、モンスターは入る事が出来ない。また町と同じでHPとMPが時間と共に回復する。


フィールドでは回復してくれないのでセーフティーエリアが見つかって正直助かった。私はまだ余裕があるがまっちゃが結構厳しかったのだ。


そこでちょっと休憩です。

採取等もしながら進んだのでいつの間にか半日過ぎてしまっていた。結構奥まで来たし目的の場所は近いはずだ。


セーフティーエリア内にはわき水が流れ出ていたので皮袋に入れて品質を調べてみる。


ーーーーーーーーーー


わき水

rankC


普通の水より鮮度がいい


ーーーーーーーーーー


なんか町の井戸水よりrank高いな。

因みに井戸水はrankEだった。

この水を皮袋につめなおす。


この皮袋見た目は小さいが中身がなんと10リットルも入る。

ありがたいです。


持ってて良かった皮袋!


パンとクッキーを食べながら回復を待つ。


まっちゃはクッキーがいいの?

あんまり甘いの食べ過ぎると虫歯になるよ?


そして充分休んだので探索開始!

南側の洞窟ってどこだろ?


南側は岩壁になっていてそれ以上先へ進む事が出来なくなっている。

マップを見ると真南にかけて、地形が楔型のような形になっている。きっとこの先端の行き止まりに洞窟があるんじゃないかな?


よし、行ってみよー!


そこまで遠くなかったのですぐにつきました。

そこにはぽっかりと洞窟の入口が広がっていた。


中は何故かほんのり明るい。苔が光って照明の代わりになっているようだ。しかし薄暗いので注意が必要だ。


なんてったってまっちゃの索敵に何もひっかからないんだもん。

絶対初見のモンスターいるよね?


ゆっくり歩を進めていくと視界の端に何かが動いたのを見た。

すぐ確認するが姿をとらえることは出来ない。


バタバタ…


今度は頭上から小さな羽音がした。

そして今度こそ姿を確認する。


そこには天井から逆さ吊りをしたコウモリみたいなモンスターがいた。


いっぱい!


そして一気に襲ってきた。


「きゃー!」


ムリー!助けてー!


と思ったがこのコウモリ思ったよりかなり弱い。ファイヤーボール打てば2、3匹一気に倒せる。刀だって一撃だ。


そうと分かればどんどん斬るぞ!

この大群に魔法陣を使っていてはすぐなくなってしまうので暫くは刀でどうにか切り抜ける。


なんか昔やった無双系のゲームを思い出した。


分かれ道もきっちり制覇しやっと一番奥へとたどり着いた。

途中芋虫みたいなモンスターとネズミみたいなモンスターもいたが、レベル的にはワイルドウルフと同じくらいだったので何とか倒して進んだ。


分かれ道の中には宝箱がある道もあって、なんとMPポーションを手に入れた。やったー!高くて買うのためらってたからかなり嬉しい。


そして一番奥にたどり着いたはいいけど、何故か目の前には大きな扉がある。


何で洞窟に扉が?

これは完全にボス系の臭いがぷんぷんします。


装備を確かめて…うん、節約したからまだまだ魔法陣にも余裕がある。まっちゃは…MPが8割かぁ。ま、何とかなるでしょ。最悪MPポーションがあるし。


「まっちゃ、行くよ?」


「きゅっきゅ、きゅ~!」


任せろ、と言ってるような気がして頼もしく感じる。


そしてゆっくりと扉を開いた。


すると思った通り一瞬の浮遊感の後体の自由が奪われる感じ、やっぱりボスフィールドへとんだな。


そこには大きな狼が横たわっていた。

しかしこちらに気づくと耳が痛くなるほどの声で吠え、かなりのスピードで壁を蹴り部屋の中を駆け巡る。


そして最後に私の前に着地した。


Wowoooooooooooooo!


もう一度高く吠え、その声が戦闘開始の合図となった。



体の自由が戻るや否やこの狼と距離を取る。

刀を構えて魔法陣も用意。


狼系のモンスターは魔法が効きにくい。これはちょっと不味いかもしれない。ファイヤーボールはあまり効果が無いので他の魔法陣を使う。一番効くのは雷系だな。けど雷系は5枚しかない。あとは闇系も結構強い。そこら辺を使っていこう。

2枚づつ魔法紙(中)のrankAもあるし、何とかなるかな?


先ずは刀で斬り込む。


「《一閃》!」


アーツを使ったらHPが1割弱削れた。ただ、アーツはMP消費がちょい多いので乱発は出来ない。


更に衝撃波で怯んだところに魔法陣をぶつける。


「サンダーボール!」


うーん、やっぱり効き目はいまいちかな?。

rankCじゃ本当少ししかダメージ与えられない。

ここは出し惜しみせずrankAを使おう。


よし、今度は刀で攻撃だ!


その後も魔法陣で攻撃、ついで刀で斬りまくると攻撃し続けた。

途中爪で攻撃されたりと結構ダメージをくらってしまったので、まっちゃは回復しっぱなしだった。


一度吹き飛ばされてHPを一気に7割削られた時は焦った。まっちゃの回復に合わせてポーションも使って何とか回復。


そして現在ピンチです。


なんと私もまっちゃもMP0です。

敵のHPは残り2割…ヤバイ詰んだ。


あ、そういやMPポーション1つだけあったんだった。


えーい!使っちゃえ!


「まっちゃごめん!回避しながら敵を引き付けといて!」


「きゅきゅっ!」


まっちゃは狼の頭上に飛んでいき、ちょっかいをかけながら狼の攻撃をかわしている。


その間にMPポーションを取り出して使う。

MPが30回復した。


これじゃ刀のアーツ1回しか使えないな…。

迷ってる暇はない。


「まっちゃ行くよ!《一閃》!」


まっちゃが避けたところでアーツを放つ。

やった!クリティカル!


今度は1割強HP削った!

『一閃』の消費MPは25。あと1回しか魔法陣が放てない。


rankAの魔法陣はあと1枚。

これで何とかなりますように!


「いくよ、まっちゃ!ファイヤーボール!」


ドゴォン!


私の声に反応したまっちゃがすぐさまよけ、その隙にファイヤーボールをぶちこんだ。

クリティカルの後だからさっきよりダメージは多いはず。


狼のHPはぐんぐん減っていき、そして0になった。


た、倒した?


また体が動かなくなったのでとりあえず狼を眺める。


狼はゆっくり倒れて光の粒子となって消えていった。

そして倒れたところから光輝きながら宝箱が現れた。


そして一瞬の浮遊感と共に体の自由が戻る。


ーーーーーーーーーー


YOU WIN

洞窟の主を撃破しました


ーーーーーーーーーー


いやー。本当ギリギリだった。

HPは残り1割。ポーションはあと2本。


とりあえずポーションをまっちゃと1本ずつ使って回復する。あまり回復できなかったけど…これで町まで帰るのは不安だな。


あ。そうだ、宝箱!

中には聞いたことないアイテムが入ってた。


ーーーーーーーーーー


マジックリーフ×10


ーーーーーーーーーー


なんだろ?

でもなんだかMPポーション作れそうな気がしませんか?

…レシピないから作れないんだけどね。


ん?


広場の壁に採掘ポイントが現れている。

ここを掘れってことね。


思った通り採掘すると涙の雫石がとれた。


よし。とれるだけ掘っていこう!


採取や採掘のポイントは個人ごとに出てくるものなのでこの洞窟のもの全部取りきってしまっても他の人に迷惑をかけることはない。採掘ポイントもゲーム内時間で1日たつと回復する。必ずしも同じ場所に現れるとは限らないし、ポイントは増えたりもするので常に探し出さなければならない。


ここの壁は固いのかピッケルの消耗が激しい。

全部ポイントを堀り終わる頃には2本目のピッケルになっていた。


全部で20個採掘できました!


じゃ、帰るとしますかね。


HPに余裕がないからセーフティーエリアまでは刀を振り回しながら必死で走った。コウモリは索敵できるけど数が多すぎて避けきれないのだ。芋虫は鈍いので走ってふりきれるし、ネズミは着いてきたけどコウモリの群れに突っ込んだら数に驚いたのか逃げていった。

何とか洞窟を突破しその後はうまくモンスターを避けてセーフティーエリアへ到達した。


回復しつつご飯だ。

なんと外は暗くなっていた。

夜の戦闘はまだやったことないのでちょっと不安です。


回復しきったあとやっぱりモンスターを避けて町へ戻った。暗くても全く見えないわけではないが、やはり見辛い。

途中何回か戦闘になったが無事戻ってこれた。

夜だとお店も開いてないしそろそろログアウトの時間だ。


最後にステータスを確認して終わりですね。


ーーーーーーーーーー


name : ハナ

tribe : フェアリー

level : 16 [1up]


HP : 250/250   [10up]

MP : 180/180   [10up]


STR : 15  (+1)

VIT : 10  (+4)

AGI : 10

INT : 10       [3up]

DEX : 28  (+10)

LUK : 4


AP : 0

SP : 5


【スキル】

〈錬金術〉Lv.11〈採取〉Lv.15〈鑑定〉Lv.18〈料理〉Lv.9〈魔法陣〉Lv.14〈育成〉Lv.14〈採掘〉Lv.13〈刀術〉Lv.20〈二刀流〉Lv.11〈ステップ〉Lv.6

[控え]

〈鍛冶〉Lv.3〈道具〉Lv.10


【称号】

フェアリー族の加護:DEX+10


【装備】

武器:刀 STR+1

防具頭:なし

防具上衣:皮の服 VIT+2

防具下衣:ただのスカート

防具鎧:鉄のプレート VIT+2

防具手:なし

防具足:ただのブーツ

アクセサリー(最大6個):魔法陣ホルダー・使い魔の指輪


ーーーーーーーーーー

ーーーーーーーーーー


name : まっちゃ

tribe : グリフォン〈幼体〉

level : 14   [1up]


HP : 330/330  [10up]

MP : 210/210  [10up]


STR : 11

VIT : 9 

AGI : 7

INT : 14  [2up]

DEX : 1

LUK : 4


AP : 0


【スキル】

〈回復〉Lv.13〈索敵〉Lv.16〈かみつき〉Lv.13


【装備】

アクセサリー:なし


ーーーーーーーーーー






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