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お店をオープンに変えてカウンターに入る。後ろではセイン君が一生懸命鍋を混ぜていた。頑張れ。



………………。



うん、暇だ。


店を開けたばかりだからか人が来ない。

せっかくだから何か練習でもするか。


材料はインベントリの中に入ってるので時間短縮でハンカチという名の布を大量生産する。

そして魔の鱗粉と天の雫を取り出してまじない布を作っていった。




3時間後。




「……誰も来なかった」


「…………」


「ま、まぁ開店初日だしね!」


「…………」


セイン君が胡乱げな目で見てたけど、とりあえずお店をクローズにしてホームに戻った。


残りの時間は次回の為にまじないの準備をしよう。

まじないなら店番しながらでも出来るしね。……次は少しくらい人が来るといいなぁ。


ま、何はともあれバザーで材料を買ってきて、ひたすら材料になる石を粉末状にすりつぶす。

後は媒体の用意。簡単に紅茶をデキャンタに沢山用意しておく。大量に用意出来る食べ物って他に思いつかなかったからな。入れ物は瓶でいっか。今回改良した量産型瓶を沢山作る。時間も無いので時間短縮だ。

これで準備はオッケー。


今回はここまで。







本日2回目のログイン。


畑のお世話をしてまっちゃ達と遊んでから店に顔を出す。セイン君はまだまだrankFのポーションしか作れないようだ。

ちょっと石英とかなくなってきたので、セイン君に気分転換にとお使いを頼む。メインは石英だけども他の必要そうなアイテムもお願いした。


それでは私はホームへと戻りますか。




前回は瓶を作ったので今回は中身を作ろうと思う。


準備するのはポーションの材料、カタクリ根、ポコポコの果実、プリン、青い()、赤い()だ。


まずは実験。

カタクリ根から試してみよう。


元となるお薬はポーション。

最初はカタクリ根を乾燥粉砕で薬草と一緒に粉上にしてみる。それから魔力水と一緒に鍋でまぜまぜ。


ピカリ


お?できた?


----------

ポーション

rankA


HPを80回復する

とっても飲みづらい

----------


1発成功か。

でも“とっても飲みづらい”の表記がきになる。

試しに飲んでみた。


うぅぅぅ……飲みづらい。

喉にへばりつくような感じで水が欲しい。


これじゃ使えないな。


今度は抽出にしてみようか。

カタクリ根から抽出した液体を鍋でまぜまぜする時に入れてみる。


----------

ポーション(失敗作)


HPを回復しない

飲みづらい

----------


失敗かー。

やっぱりカタクリ根は粉末にするのが正解かな。

後は……入れる量とかかな?カタクリ根っていう名前からは片栗粉が連想できるんだけどね。水で溶いて入れてみるか。抽出して入れた方は失敗したけど、飲みづらさは軽減してるみたいだしね。


薬草とは別にカタクリ根を乾燥粉砕して少量を魔力水で溶いて、ある程度混ぜたところへ投入してみる。片栗粉だって最後の仕上げに入れるしね。


----------

ポーション

rankA


HPを80回復する

とろとろしている

----------


お!表記が変わった!

……うん、これなら許容範囲だよね。このくらいのトロっとした飲料もリアルで売られてるし。


次はポコポコの果実。こっちは抽出からかな。レッドベリーと一緒で果実だから粉状にして混ぜても失敗すると思うし。

薬草と魔力水を入れたところにポコポコの果実から抽出されたものを投入。


ピカリ


----------

ポーション(気泡)

rankA


HPを80回復する

----------


よっし。思った通り!

ポーション内で泡が下からポコポコと発生してる。

じゃ、これにさっきのカタクリ根を混ぜたものを入れると……。


----------

ポーション(気泡)

rankA


HPを80回復する

とろとろしている

----------


「ふっふっふ……いいかんじ!」


そこには水面にポコリ、ポコリと泡が出ては消えていくものが出来た。

そして次に青い粉と赤い粉を作成時に混ぜてみる。


----------

ポーション(紫:気泡)

rankA


HPを80回復する

とろとろしている

----------


「うんうん!良くなってきた!」


そこには紫色のどろっとした液体からポコポコ泡が出ては消えていく……そんな怪しい薬が出来上がった。イメージしたのは怪しい魔女の鍋。


ビジュアルは完璧!


後は味だよね。

これは限定しないで作る時の気分で決めようかと思っている。

今回はプリンを使うけどもね。それをフリーズドライしてから粉砕、粉状にして先ほどの作製工程に混ぜてみる。


----------

ポーション(紫:気泡:プリン味)

rankA


HPを80回復する

ETを30%回復する

とろとろしている

----------


よし。

では実食!


「ぷはっ!うん、プリン美味しい!」


よしよし。

きちんと美味しくて怪しいお薬の完成だ。

とろとろしてるからか飲んだ時は泡を感じない。普通にプリン味の飲み物ってかんじ。


では最後の仕上げといきますか。

先ほどの工程に、更に秘薬を追加する。


----------

魔女の薬


HPを80回復する

ETを30%回復する

----------


「完成っ!」


基礎が出来てしまえば後は簡単だ。

続いて同じ要領でMPポーションを作った。


表記はポーションと同じにして、効果はこんなとこ。


----------

MPポーション(紫:気泡:プリン味)

rankA


MPを80回復する

ETを30%回復する

とろとろしている

----------


そしてお次はこの2つを合成。


ピカリ


----------

魔女の薬


HPMPを80回復する

ETを30%回復する

----------


出来た!

表記もうまい具合に効果だけになってていい感じ。味はお楽しみってことで。


よしよし。

それじゃ、他も試してみますか。






既にベースの作り方がわかっているので、その後は簡単だった。


試作なのでプリン味でリカバリーハイポーションと、リカバリートップポーションで作ってみた。


----------

魔女の薬DX


HPMPを350回復する

ETを30%回復する

----------

こっちがリカバリーハイポーションベース。ちなみに色は深緑。


----------

魔女の薬EX


HPMPを1000回復する

ETを30%回復する

----------

そしてこちらがリカバリートップポーション。色は藍色。


いい感じに怪しいお薬達が出来上がった。


更にこれをrankAの特性瓶に入れる。rankAになると効果を10%上げてくれるので、その数値を分かりやすくするとこうなった。


----------

魔女の薬


HPMPを88回復する

ETを33%回復する

----------


----------

魔女の薬DX


HPMPを385回復する

ETを33%回復する

----------


----------

魔女の薬EX


HPMPを1100回復する

ETを33%回復する

----------


なんというか……すっごい中途半端な数値だ。ま、まぁ回復量上がることにこしたことはないよね?うん、気にしない。



今回は全部プリン味だけど、お店に並べるのはいろんな味を作ろうと思う。そんでごちゃまぜに置いてロシアンルーレット的な?ハズレはないけどね!

手始めに作り置きしてあったショートケーキとタルト、玉子サンド、カレーで作ってみた。甘いのだけじゃよくないよね。


最終的に自分でも何味かわからなくなった。


ま、まぁ効果はわかるからいっか。

1日各10個づつ販売予定で、1人1個の買い取り制限をかけよう。


うん、いい仕事したな。

そろそろいい時間なのでお店へ行くか。













本日も来店者はいなかった。


何故!?


「……開店してんの知らせてあんのかよ?」


「………………してない」


「そりゃ来ねーよ」


「……ごもっとも」


無駄にまじないのレベルだけが上がった。

セイン君の視線が痛い。魔女の薬シリーズ見た時には、流石師匠!って言ってくれたのに……。


よし、宣伝に行ってこよう。




いつものバザーで屋台を開いてお店の宣伝。皆驚いていたけど、次回お店開く時間を告知すると来てくれると言っていたので嬉しかった。



そして3回目のログイン。

お店の周りにも不定期だけどお店を開けている旨を再度告知。わかりにくいので大通りに出るところに立て看板を出して欲しいと言われ、角のお店の店長さんも快く場所を貸してくれた。今日開く予定なので、ついでに看板を購入してきて置かせてもらった。


これでよし。


お店開けるまでは大人しくお薬の補充。

そして開店。







驚く程沢山の人が来てくれた。

常連さんからはお祝いも貰った。

怪しいインテリアの飾りだったので速攻カウンターに飾った。うん、皆様よくわかっていらっしゃる。


そして気づくと商品が無くなっていたので、初日という事で商品補充したが、それも直ぐに売り切れ。

今日はお店を閉めることにした。


「……これまでの数回はなんだったんだ」


「…………師匠ってやっぱり馬鹿だよな」


ポツリとこぼした言葉に振り返ると、サッと顔を背けるセイン君。師匠バージョンでも馬鹿って言った。


が、今回はそのとおりなので何も言えず。


「あ、売上10万ギルいったから」


「まじかよ!?」


「ということで、rankCのポーション早く作れるようになるの期待してる!」


「……わかりました」


これもお遊びで作った魔女の薬シリーズのおかげだ。効果も高いからちょっと高くしてみたんだよね。3千、7千、1万5千で売ったんだけど、全部売れるとは思ってなかった。


リカバリーポーションは結構作れる人多くなってきて、今では平均1000ギルくらいで売られている。リカバリートップポーションはまだ数が多くないけどちらほら出てきている。値段は8千~1万くらいで売られてるのでそれよりも高くしたんだけど……まさか売れるとは。あの見た目に皆怯まなかったのかな?


お店の掲示板には次回お店開けるリアルの日付と時間を書いておいたのでまた次もお客が来てくれる事を願う。


今回はここまで。







◆◇◆◇◆◇◆◇







ーーーーーーーーーー


name : ハナ

tribe : ハイフェアリー

level:31


HP : 1290/1290    

MP : 1360/1360 (+200)


STR : 115 (+55)

VIT : 135 (+115)

AGI : 93 (+73)

INT : 175 (+100)

DEX : 141 (+40)

LUK : 100 (+45)


AP : 0

SP : 37


【スキル】

〈採師〉Lv.45〈鑑定士〉Lv.49〈魔導陣〉Lv.☆〈成長〉Lv.50〈抜刀術〉Lv.49〈二撃流〉Lv.45〈舞踏〉Lv.41〈MP++〉Lv.50〈農業〉Lv.39〈乗騎術〉Lv.5〈道具師〉Lv.☆〈魔道具師〉Lv.1

[控え]

〈錬金術師〉Lv.☆〈料理師〉Lv.21〈釣り師〉Lv.30 〈細工師〉Lv.23〈鍛冶師〉Lv.5〈裁縫師〉Lv.15〈水泳〉Lv.48〈水魔法〉Lv.23〈木工師〉Lv.14〈ガラス工〉Lv.40〈山人〉Lv.1〈まじない〉Lv.10


【称号】

フェアリー族の加護:DEX+10

世界樹図書館を開放せし者:全ステータス+10

本屋の加護:INT+5

世界に認められし魔女:INT+20・DEX+10

クラフター:DEX+5・LUK+5

主を釣り上げる者:STR+20・DEX+10

職人街を開放せし者:LUK+30

魔法陣を極めし者:魔法陣威力1.5倍、INT+10


【売買】

商人Lv.50


【装備】

武器:碧魔刀 STR+25

防具頭:紐リボンVIT+20

防具上衣:狩衣(赤紫)VIT+45

防具下衣:袴(赤紫)VIT+40

防具鎧:なし

防具手:なし

防具足:下駄(足袋付)AGI+40

アクセサリー(最大6個):魔法陣ホルダー・使い魔の指輪 ・数珠型グリフォンブレスレットINT+10・疾風の首飾りAGI+20 ・蒼輝玉のサークレットINT+35・ブルージュエルイヤリングINT+30


ーーーーーーーーーー


ーーーーーーーーーー


name : まっちゃ

tribe : グリフォン〈成体〉

level : 21


HP : 1520/1520

MP : 1400/1400


STR : 38

VIT : 30

AGI : 40 

INT : 40 

DEX : 30 

LUK : 30 


AP : 0


【スキル】

〈治癒〉Lv.41〈探知〉Lv.☆〈牙〉Lv.38〈風魔術〉Lv.36〈縮小〉Lv.39〈水空〉Lv.28〈乗騎獣〉Lv.5


【装備】

アクセサリー:リボンネックレス


ーーーーーーーーーー











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