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それからはひたすら攻撃した。

ヤトとヒメが加わったことによってHPの削れるスピードはあがったが、元のHP量が多いことから倒すまでに1時間程かかってしまった。

ヤトが言うには北にいたヤツの倍はHPがあったようだ。

闇の怪物が倒されると周りにいたミニ黒サンタは増えなくなり、暫く倒していると敵はいなくなった。


そこで休憩は出来ない。

ストックで残っていた回復薬を配って回復をしてすぐに南側の城砦正面に向かう。北から順にHPが増えてるとすると正面の怪物は更に倍のHPとかになってることもありうる。


そしてその予想は当たっていた。

いや、正しくはあっていないのだが、HPが増えているという点においてのみ当たっていた。なぜならHPバーが5本もあったのだから。


しかしここに来るまで結構時間がかかっていることもあり残すところHPバーは半分を切る、というところまできていた。しかしHPも多い上にレベル的にも一番高いらしく、先ほどよりも攻撃が効かなくなっているようだ。なんだか少しさっきより大きく感じるし。


そこへ東側で戦っていた羅刹コンビ、キバさんとサクラさん達もやってきた。

これで全戦力が集結したことになる。


あとひと頑張りいってみよー。





あれから更に1時間半程。

攻撃を続けて、あと1歩というところまでこぎつけた。


「あと少しだ!皆もうひと踏ん張りだ!」


タモツくんの声に皆が答え最後の応酬が始まった。


「こっちもいくぞ!ハナ、クオ、ついでにヒメも合わせろ!」


「あ、オレもー」


「ウチもー」


「偉そうなのが気になりますが、いいですわ。行きなさい!」


いつの間にかキバさんとサクラさんも近くにいたようだ。


「じゃ、オレから行くわー」


「その次ウチねー」


「ではその後私が行きますわ」


「任せた!その後はあたし、クオ、ハナの順な!」


「おけ」


「わかった!」


一斉に走りだし怪物へと向かう。


「よっしゃいくぜー。夜灯乱華!」


「ほいほい。キャノンビーム」


「行きますわ!天地裂破!」


「んじゃ!爆裂粉砕拳―!」


「静流水棍」


「最後!龍破斬!」


ドドドドドドドーン!!!!!!


「よっしゃ!タイミングバッチリ!」


Gugyaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa!


「た、倒した?」


目の前で沈んでいく闇の怪物。


『ありがとう……間に合った。あなた達のお陰で、私は産まれる事が出来る』


瞬間。


バサリと頭上で音がした。


自然と音の出所を探し視線は城砦の真上をとらえる。


そこには3対の真っ白な翼を広げた少女がいた。


先ほどの声は卵から聞こえてきた声と同じだったから、彼女は卵から生まれたのだろう。


『あなた達のおかげで聖夜を迎えることが出来る。これは私からのささやかなお礼』


そして掌にふう、と息を吹きかけるとキラキラと光る何かが広がった。

目の前にはいきなり映像が映し出され、光はそこへ吸い込まれていく。


映像はどうやらブラックサンタと戦っている面々のようだ。


光はそのまま映像の向こう側へ届いたようでブラックサンタにまとわりつく。


『ぐぅ……なんだ!?この光は!?』


『聖なる夜を汚す者は何人たりとも許しはしません。ホーリーナイト!』


ピカッ!


『ぐぅわぁぁぁぁぁぁぁぁぁっぁぁっぁぁぁっぁ!』


少女の声と共に天からスポットライトのように降りそそいだ光に焼かれ、ブラックサンタは呻き声をあげる。


『私は天からあなた達の事を見守ります。本当に……ありが……と……う……』


少女はそのまま天へ上り、見えなくなってしまった。


『イベントクエスト聖なる卵の守護 クリア!』


そして空にはでかでかとクエストクリアの文字が。

やったー!


「やったな!おつかれぃ!」


「お疲れー!でもまだブラックサンタ倒せてないよ?」


「時間の問題」


「クオの言うとおりね。さっきの映像がリアルタイムであるならブラックサンタの残りHPはあと1本を半分も切っていたわ。あと数時間で倒されるでしょ」


「のものもー」


「いぇー」


キバさんとサクラさんは既に出来上がってるのではという様子で酒を求めて城砦へ戻っていった。


「あ、あたしもー!」


「こら!ヤトはまだお酒禁止―!」


「けちー!」


「当たり前」


「2人の言う通りよ。私はワインでも頂こうかしら?」


「ヒメずりーぞ!」


「残念、私成人しておりましてよ?」


まだイベントは終わっていないのだが、周りは皆祝勝ムード。全員で守り切ったという達成感が皆を一つに、祝宴へと導いたのだった。



数時間後



どこからともなく音楽が流れてきてアナウンスが入った。

どうやらブラックサンタが倒されてこれで本当にイベントクリアということだった。残った時間はサンタの感謝の気持ちでスキルレベルが上がりやすくなるので有効に使って欲しい、ということだったが、ホールでは皆出来上がってそれどころではなさそうだった。


せっかくだったので、私は料理のレベルあげしたけどね。

だって料理を追加してもしてもすぐなくなってしまったから。ブラックサンタの方へ行っていた人達も集まってきたので相当な数の人がきていた。

広間じゃ入りきらなかったので城門を空けて外も使っての大パーティーだ。

料理出来ない人がこぞって食材を提供してくれたので沢山作りました。


最後は恒例のランキング。


「……何で!?」


「やっぱりなー」


「流石ハナ」


「本当ですわね」


個人ランキング1位 ハナ


因みにクランのランキング5位にも入っていた。

3人だけなのに5位って相当だよね。


「おー!ハナちゃんいたいた!おめでと!」


「おめでとうっす!」


「おめでとう、ハナさん」


リュウさん達パーティーがやってきた。


「私なんかがとっちゃっていいんですかね?」


「当然っすよ!あのブロック集めれたのはハナさんのお陰だし、今回のポーション類の貢献度もかなり高かったっすからね。いやー協力値なんてのがあったなんて思いもしなかったっす」


そうなのだ。

今回のイベントでの一番キーとなったのは協力すること。

自分だけが利を得る為に行動するとマイナスポイントとなり、反対に協力する為に行動するとプラスとなる。

ランキングは個人・クランの2つしかなかった。


お薬の無償提供やなんかが貢献したということで評価されたようだ。


リンゴーン、リンゴーン、リンゴーン……


鐘の音が鳴り響く。


『ほっほっほ。皆さんのおかげで今年もクリスマスを迎えられたよ。さぁ、手を出して受け取っておくれ。メリークリスマス!』


『私からも聖なる夜に……』


キラキラと光が降りそそぐ。

手を出すとポンっとそれは2つのプレゼントに変わった。

それでイベントは終了だったらしく、クランホームへ帰ってきた。

それぞれプレゼントを開けるとヤトは防具と経験値チケット8枚、スキルチケット5枚が入ってた。クオは稚魚セットと経験値チケット5枚、スキルチケット6枚が。そして私はレシピセットと経験値チケット10枚、スキルチケット10枚が入っていた。チケットの枚数差はランキングに関係するのかも。


クエスト達成しておいてよかった!

そうしなかったらレシピセットは手に入らなかったもんね。


経験値チケットは種族レベルを上げる時に使うと、取得経験値が倍になるみたい。スキルチケットはスキルレベルを上げる時に使うと倍経験値が入るようになるらしい。


これでスキル上げて船を作ろう。

因みにリアル時間で明日1日は経験値の取得が3倍になるようなので生産頑張ろうと思います。


ではでは、今日はここまで。おやすみなさい。






◆◇◆◇◆◇◆◇






ーーーーーーーーーー


name : ハナ

tribe : ハイフェアリー

level:31[1up]


HP : 1290/1290     [20up]

MP : 1360/1360 (+200) [20up]


STR : 115 (+55)

VIT : 135 (+115)

AGI : 93 (+73) [+3up]

INT : 175 (+100)

DEX : 141 (+40)

LUK : 100 (+45)


AP : 0

SP : 97


【スキル】

〈採師〉Lv.45〈鑑定士〉Lv.49〈魔導陣〉Lv.☆〈成長〉Lv.50〈抜刀術〉Lv.49〈二撃流〉Lv.45〈舞踏〉Lv.41〈MP++〉Lv.50〈農業〉Lv.38〈乗騎術〉Lv.5〈錬金術師〉Lv.☆〈道具師〉Lv.50

[控え]

〈料理師〉Lv.20〈釣り師〉Lv.20 〈細工師〉Lv.12〈鍛冶師〉Lv.5〈裁縫師〉Lv.1〈水泳〉Lv.48〈水魔法〉Lv.19〈木工師〉Lv.1〈ガラス工〉Lv.31〈山人〉Lv.1




【称号】

フェアリー族の加護:DEX+10

世界樹図書館を開放せし者:全ステータス+10

本屋の加護:INT+5

世界に認められし魔女:INT+20・DEX+10

クラフター:DEX+5・LUK+5

主を釣り上げる者:STR+20・DEX+10

職人街を開放せし者:LUK+30

魔法陣を極めし者:魔法陣威力1.5倍、INT+10




【売買】

商人Lv.50


【装備】


武器:碧魔刀 STR+25

防具頭:紐リボンVIT+20

防具上衣:狩衣(赤紫)VIT+45

防具下衣:袴(赤紫)VIT+40

防具鎧:なし

防具手:なし

防具足:下駄(足袋付)AGI+40

アクセサリー(最大6個):魔法陣ホルダー・使い魔の指輪 ・数珠型グリフォンブレスレットINT+10・疾風の首飾りAGI+20 ・蒼輝玉のサークレットINT+35・ブルージュエルイヤリングINT+30


ーーーーーーーーーー


ーーーーーーーーーー


name : まっちゃ

tribe : グリフォン〈成体〉

level : 21[1up]


HP : 1520/1520 [20up]

MP : 1400/1400[20up]


STR : 38 [+2up]

VIT : 30

AGI : 40 

INT : 40 

DEX : 30 

LUK : 30 


AP : 0


【スキル】

〈治癒〉Lv.41〈探知〉Lv.☆〈牙〉Lv.38〈風魔術〉Lv.36〈縮小〉Lv.39〈水空〉Lv.28〈乗騎獣〉Lv.5


【装備】

アクセサリー:リボンネックレス


ーーーーーーーーーー









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