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お久しぶりです。

今回も数話まとめて更新しております。

こちらからいらした方は139話よりお読みください。

よろしくお願いいたします。














そして3日間戦いまくり、戦い方を指導され、連携強化練習を積み重ね、ついにこの時が来た。


「準備はいいかしら?」


「おー!」


「おけ」


「キェ!」


「お、おー……」


サティア様のところで改めてヤトとクオもクエストを受け、再挑戦とやってきた。みんなにタブレットを配りドーピング。材料をrankAで作ることによってステータスの上がり幅も大きくなり強化されている。更に戦神の舞を踊って更に強化。


『ほっほっほ、お主らまたきたのか?よろしい、どれだけ我を楽しませてくれるかな?』


Gyuuuuuuuuuuuuuua!


ドンッと根っこが生えたのですかさずヤトとヒメが前に出る。

そしてスキルを使い根っこのヘイトを集める。5本づつ対応している2人は動きがもう人間のそれを超えている。


「ハナ、いく」


「お願い、クオ」


そしてクオが1本根っこを引き連れてやってきた。

今回の作戦はまずヤトとクオで根っこの注意をひき、それを私とクオ、まっちゃの3人で1本ずつ倒す、というもの。前回の戦いでヒメが根っこを倒したら生えてこなくなったと言っていたのでこういう作戦になった。まっちゃは様子をみて回復が必要だったら回復に行ってもらう予定だ。


アーツは根っこを倒しきるまでは禁止なので魔法陣と刀を使って攻撃する。魔法陣はINTによって威力が増すのでアクセサリーはINT強化の物を追加している。勿論サークレットも。


「よし!次お願い!」


「おけ」


レベルも上がっているし3対1だし前回よりかなり楽に戦える。

簡単とはいかないまでも、余裕をもって倒すことが出来た。


うん、この調子。


1本ずつ確実に倒していく。何本かは引きつけながらヤトとヒメが倒していた。

そして誰も倒れることなく根っこ10本を倒しきった。

しかし、ここからが本番だろう。


「はい、これ飲んで!」


リカバリートップポーションを皆に渡して飲んでもらう。

これでHPMPをある程度回復出来るはずだ。


そしてそんな間さえ待ってくれない魔公樹さん。

ビュンビュン飛んでくる葉っぱを散会しながら各々避ける。


根っこがなくなったお蔭で魔公樹に直接攻撃できるようになった。

が、しかし。


「うわぁ!」


「キェー!?」


ドンッ!


まっちゃと私の間を割るように何かが地面に突き刺さる。


「なにこれ!?手!?」


根っこの次は枝らしい。

両脇から伸びた手のような形をした枝が追いかけてくる。

どうやらロックオンされたらしい。


ちらりと見ると反対ではクオが追いかけられていた。

それぞれにヒメとクオが駆けつけまずは腕を倒すことになった、が。


「なんだこりゃ」


「また生えてきたよ!」


ドンッ!


腕の攻撃をかわしながらヤトと言い合う。

なんと倒したと思ったらまた生えてきたのだ。しかも魔公樹のHPは減っていない。倒す意味なくない?


「ヤト、私が引きつけるから本体やって!」


「大丈夫か?」


「引きつけるだけならなんとかなりそう」


「よし、じゃ頼んだ!まっちゃは一緒にこっちな!」


「キェー!」


こちらの動きを察したようでクオの方にいたヒメが魔公樹目指して走り出した。

さぁ、こっからが勝負だ。


「龍刃斬」


キン……


いつもより時間の流れが遅く感じる。アーツ名を口にすると身体が勝手に動き出す。そしてゆっくり流れる時間の中で私の体だけいつものように動いていく。

さっと鞘に刀身を納めると気合いと共に解き放つ。視覚的にも何か衝撃波が出ているのが見える。その衝撃波が龍の形になり枝の腕を突き上げるように昇っていく。


そこでアーツは終わりなのですぐさま防御の姿勢をとる。


ガツン


「うっ……」


枝のヘイトは稼げたらしい。

さっきまではヤトに引っ張られそうだったが、今では私だけに狙いを定めたらしい。

枝の振り下ろしを刀で防ぎ、ヤト達から離れるように走り出す。

龍刃斬は新しく覚えて放置していたアーツ。かなり強力なんだけど、やっぱりそれ1発では枝を倒すまではいかない。ここからはちょいちょい攻撃して注意を引くことだけに力を注ぐ。途中魔公樹からの葉っぱ攻撃でダメージを受けるが走りながらお薬飲んで回復。




いったいどれくらい続いただろう。

前線での戦いも更に段階を超え厳しいものとなっていた。


Gyaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa!


「終わった?」


叫び声と共に相手していた枝がシュルシュルと魔公樹の元へと戻っていく。

私もヤト達に合流する為走る。クオと同時くらいに皆のところへ合流した。


『ほっほっほ。おそれいったわい。まさか我の攻撃を防ぎきるとはなぁ。よかろうお主らにこれを授けよう』


魔公樹から生まれた光がそれぞれに降りそそぐ。

メニューで確認すると千年魔樹の花弁と千年魔樹の実というものが入っていた。


「あれ?千年魔樹の花弁無いんだけど!」


『ほっほっほ。授ける物はランダムだからのぅ。欲しいものが出るまで何度でも挑戦するがよい』


「なんだそりゃー!?」


ヤトの抗議の声にもほっほっほと楽しそうに笑う魔公樹。

次も戦えると嬉しそうだ。


「あ、私出たよ?」


なので取りあえず目標達成したことを告げる。


「1つで良いらしいからこれでクエストクリアね」


ほっと息をつくヒメを見ると、ヒメも違うアイテムだったのかも。

私もまっちゃの分で2つだけど、そのうち1つしかなかったもんね。


「千年魔樹入ってた」


え?


「私もよ」


「あ、あたしもー」


「えぇぇぇぇぇ!?売ってください!」


「「「え?」」」


とりあえずここで話すのは良くないだろうとサティア様の家に戻る。

ここはスピード最優先で私が転移を使って戻った。


「あらあら、おかえりなさい」


「ただいまです、サティア様!これ、依頼のものです」


2階から駆け下りてサティア様に千年魔樹の花弁を渡す。


「ありがとう!これで依頼は完了ね。では皆さんにはこの魔道具を差し上げるわ。付けていると迷いの陣と同じ効果を得ることができる魔道具よ。さらにここに嵌っている魔結晶は取り換えが効くの。魔力がなくなったらハナちゃんに込めて貰えばまた使えるようになるわ」


サティア様が差し出したのは魔結晶が嵌った指輪。

それをヒメ、ヤト、クオに渡す。


「ハナちゃんはこっちね」


そして封蝋のしてある1通の手紙を貰った。

なんだこりゃ?


「これは魔道具作りの方への紹介状よ。興味があったら行ってみて」


そしてパチリとウィンク。

確かに私は魔法陣が使えるから魔道具がなくても支障はない。が、魔道具作りはとっても気になる。魔結晶でrankAの道具を作った時に魔道具という表示が出たがそれと関係あるのだろうか?


「ありがとうございます!」


「あ、ハナちゃんはまだ試練終わってないからまた来てね?」


「わかりました」


そして今日のところはクランホームへ行って祝勝会です。

そこでログアウトまでの時間わいわい騒ぎました。


「なーなー!ヒメもうちのクラン入ろうぜー!」


「だから、私はどこのクランにも入らないって言ってるじゃない」


「えー?今回楽しかったじゃん」


「それとこれとは別よ」


「なーなー」


と、こんな風にヤトがヒメに絡んでいたが楽しく時は過ぎていく。

確かにヒメが入ってくれたら心強いけど、ぶっちゃけうちのクランは個人行動ばかりなので入っても入らなくても関係ない気もする。また一緒に遊んでくれるってヒメは言ってるし。


「あ、皆千年魔樹売ってください!あとドロップとかの素材買い取らせて!」


「あーさっき言ってたな」


「私は元々売る約束だったから問題ないわよ」


「ありがとう!これで船造りが進むよー」


「え?ハナ本当にあそこ入れたのか!?」


「さすがハナ」


そして値段交渉の結果皆納得しての売買が出来た。

私の財布は空っぽだけどね!


でも今回は本当に助かった。

お蔭で船の材料も揃ったし、これで船作成にうつれるよ。


そしてこんな驚き発表も。


「今度店開く」


「お?ついにか!」


「おめでとう!」


「クオは屋台出してたわよね?お店って店舗のこと?」


ヒメは屋台の事は知ってたらしい。

でもお店を開くのは知らなかったらしい。


「そう。ヤトとハナ、初日手伝って?」


「いいぞ!」


「私も!明後日ってことは水曜だよね。大丈夫だよ」


「ありがとう」


「私は客として伺うわ。頑張ってね」


そしてクオの頭を撫でるヒメ。

クオもついに店舗かぁ。私もお店開こうかな。お金稼がないと……欲しいものかなりあるんだよね。今回の件でお金もすっからかんだし。

うん、そうしよう。サティア様の試練クリアして船造りを教わったらお店開こう。


お金を稼ごう。


目標も決まったところで今日はここまで。

明日からは生産だ!やっと戦いから解放される!






◆◇◆◇◆◇◆◇




ーーーーーーーーーー


name : ハナ

tribe : ハイフェアリー

level:30[8up]


HP : 1270/1270     [160up]

MP : 1329/1329 (+189) [160up]


STR : 115 (+55) [4up]

VIT : 135 (+115)

AGI : 90 (+70)

INT : 155 (+100)

DEX : 136 (+40) [10up]

LUK : 100 (+45) [10up]


AP : 0

SP : 76


【スキル】

〈採師〉Lv.45〈鑑定士〉Lv.48〈魔導陣〉Lv.☆〈成長〉Lv.49〈抜刀術〉Lv.48〈二撃流〉Lv.43〈舞踏〉Lv.39〈MP++〉Lv.49〈農業〉Lv.36〈乗騎術〉Lv.2〈錬金術師〉Lv.☆〈道具師〉Lv.49

[控え]

〈料理師〉Lv.15〈釣り師〉Lv.8 〈細工師〉Lv.10〈鍛冶師〉Lv.5〈裁縫師〉Lv.1〈水泳〉Lv.48〈水魔法〉Lv.15〈木工師〉Lv.1〈ガラス工〉Lv.31〈山人〉Lv.1




【称号】

フェアリー族の加護:DEX+10

世界樹図書館を開放せし者:全ステータス+10

本屋の加護:INT+5

魔女の弟子:INT+10・DEX+5

クラフター:DEX+5・LUK+5

主を釣り上げる者:STR+20・DEX+10

職人街を開放せし者:LUK+30



【売買】

商人Lv.49


【装備】


武器:碧魔刀 STR+25

防具頭:紐リボンVIT+20

防具上衣:狩衣(赤紫)VIT+45

防具下衣:袴(赤紫)VIT+40

防具鎧:なし

防具手:なし

防具足:下駄(足袋付)AGI+40

アクセサリー(最大6個):魔法陣ホルダー・使い魔の指輪 ・数珠型グリフォンブレスレットINT+10・疾風の首飾りAGI+20 ・蒼輝玉のサークレットINT+35・ブルージュエルイヤリングINT+30


ーーーーーーーーーー


ーーーーーーーーーー


name : まっちゃ

tribe : グリフォン〈成体〉

level : 20[8up]


HP : 1500/1500 [160up]

MP : 1380/1380[160up]


STR : 36 [6up]

VIT : 30

AGI : 40 [7up]

INT : 40 [3up]

DEX : 30 

LUK : 30 


AP : 0


【スキル】

〈治癒〉Lv.39〈探知〉Lv.☆〈牙〉Lv.36〈風魔術〉Lv.34〈縮小〉Lv.33〈水空〉Lv.28〈乗騎獣〉Lv.2


【装備】

アクセサリー:リボンネックレス


ーーーーーーーーーー







お久しぶりです。

お読み頂きありがとうございました。

更新まで日があいた上に短くて申し訳ありません。

なかなかパソコンに向かう時間がとれず……。

こんな遅遅更新ですが、今年もよろしくお願いします。


では次回もよろしくお願い致します。

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