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気づいたらゲーム内時間で20時間ずっと生産してました。

途中まっちゃがごはんに呼びに来てくれなかったら空腹で倒れていたかもしれない。

ご飯はカレーの気分だったので、畑で採れるキノコをつかったキノコカレーにしました。

それからは気分が料理になってお菓子からお料理まで色々作ってみました。


料理師のレベルもあげないとだもんね。


ちょこっと錬金素材も足して効果付きの派生料理レシピを考えたりしながら作っていたらあっという間に時間は過ぎこんな時間に。


それから久しぶりにウォルターニアで屋台を開きました。

久しぶりにもかかわらず沢山の人が買ってくれてありがたいです。


効果にちょっとした騒ぎになってたような気はしますが、そこはスルーで。

効果の高い薬は他では売っていないのでそこは適当に値段を上げて販売しました。


私も段々これくらいかなー、というような価格が分かってきたような気がします。

……気がするようなだけかもしれないけど。


ま、大丈夫でしょう。

消耗品としてはちょっと高めに設定したし、これで転売して儲けをだすのは大変だろうしね。


結構な数あったのに30分しないくらいで完売してしまいました。

いろんな人に最近見なかったから心配していたと、声を掛けてもらった。


山にこもってたんです、といって返事を返したら皆さん不思議な顔をしていました。


本当のことなのに。


そんなこんなでさすがに連続ログイン時間オーバーしそうだったので今回はこの辺で。

ではログアウト。








本日2回目のログイン。

クランホームにてお茶会という名のガールズトークが繰り広げられています。


「いやー、借り物競争が一番辛かったかもな」


「借り物競争ってプレイヤーの人から借りたの?」


「モンスター」


「え?モンスター?」


「そうなんだよ。借り物っていうかモンスターを倒してそのドロップを持ってゴールするって感じだったかな。なんか変なレアMOBに当たっちゃって見つけるのに時間か」


「それって借り物じゃないんじゃぁ……」


「気にしたら負け」


ヤトとクオは大運動会に参加したらしいのでその話を聞いていたところだ。

2人とも紅組団だったらしく一緒に参加できたらしい。


結果は2位と残念な結果に終わってしまったが、十分満喫したようだ。


「今回はヒメリヤに負けたから次は絶対勝つ!」


「がんば」


「ヒメリヤさんかぁ。どんな人なんだろう」


「そっか。まだハナは一緒になったことなかったかもな」


「いい人」


「それはクオにだけだ!あたしには何か突っ掛ってくるんだよな」


「いつか会えるといいな」


お喋りが楽しくてついつい話し込んでしまったが、今日の本題を忘れてはいけません。


「はい、2人に頼まれていたアクセサリーだよ」


「おー!すげー!ハナありがとー!」


「ありがとう」


それぞれサークレットを渡す。

2人のテスト期間と、私のテスト期間が丁度入れ違いになってしまい渡すのが今まで伸びてしまっていたのだ。


さっそく2人とも装備してみたらしく額にはドロップ型のジュエルが光る。


「すっごく良い!効果も高いしさすがハナだな!」


「かわいい」


「喜んでくれたなら嬉しいよ」


料金は技術料ということで1万ギル貰った。素材は持ち込みの状態なのでこんなに貰っていいものかと思ったが、安すぎると言われてしまった。


何はともあれ喜んでくれて私も嬉しい。


その後も今どんなことをやっているかとか取り留めない話が続く。


「そうだ。ハナ、ポルトの町って行ったか?」


「ポルト……フォレアニ大陸に行くために船に乗る港町だったけ?」


現在いる一番大きな大陸はオウサリー大陸、フェアリーやエルフの里があるのがフォレアニ大陸、そして魔族の里があるのがヨウニ大陸だ。


「そうそう。この前ボス周回の時は飛ばしたからまだ行ってないんじゃないかと思ってさ」


「……行ってない」


「やっぱりなー」


「思った通り」


ヤトとクオで顔を合わせて納得している。

な、何かあったっけ?


「実はな、そこって4カ所ある港町の中で1番大きな町なんだけど、造船所があるって話なんだ」


「造船所!?本当!?行ってくる!」


「まてまてまてまて!」


勢いのまま立ち上がったがヤトにまた座らせられる。

力がかなう訳もなくすとんとまたソファーに座る。


「話きいてから」


「う……ごめん」


確かにどこに行けばいいかも聞いてなかった。


「ポルトの町入って真っすぐ港まで行って突き当りを右にずっと行くと造船所が見えてくる。建物から海へ向かって船が飛び出してたりするからすぐわかると思うけどね。で、そこの親方に造船技術を学ぶために木工師スキル持ちが行ったんだが話すら聞いてもらえなかったそうだ」


「そうなんだ。道具師の人は行ってみたのかな?」


「そっちもダメだったらしい」


「両方持ってる人は?」


「それもダメ」


他にもスキルが必要ってこと?


「ま、ハナなら何となく入れそうな気もするけどな」


「同じく」


「何の根拠があって……」


「「ハナだし」」


え?

まったく理解できないけど。


「とりあえず行ってみるよ。ダメだったらまた考えてみる」


「頑張れよー!」


「がんば」


2人に手を振り転移陣でホームへ戻る。

ポルトまではここから行けば目と鼻の先だ。


まっちゃに乗ってひとっ飛び。

飛ぶスピードもあがって、あっという間にポルトの町についた。


まっちゃを小さくして抱えて町に入る。

確かに他よりも大きめの町だ。

市場もあり人でにぎわっていた。


ヤトに教えて貰った通り進むとそれらしい建物が見えてきた。


その入り口には人が立っておりプレイヤーと思しき人達と話していた。


「だからお前らじゃぁここの船は作れねーっていってんだろ!他をあたりな!」


そして肩を落として帰っていく。

どうやら入れなかったようだ。


「ん?何だ?嬢ちゃんも弟子入りしにきたのか?」


「えっと、あ、ハナと言います。出来れば船の造り方を教えてほしいのですが」


「ふんっ、だから無理なもんは無理……ん?」


やっぱりダメだったか、と思ったが急にこちらをジロジロ見出した。

な、なんだろう。


「んー……やっぱりまだ嬢ちゃんには無理だな。もうちょっと鍛えないと親方の技術は教えらんねぇな」


「え?鍛えたらいいんですか?」


「やる気があるならな」


あれ?いけそう?

鍛えるってことは必要スキルがランクアップしてないってことなんだよね。

どれだ?どのスキルだ?


わかりません。


「あのー、見学だけでも出来ませんか?」


「……しょうがねぇなぁ。ちょっとだけだぞ!?」


「ありがとうございます!」


そして扉番の男の人について工房へと入れて貰った。

この人の名前はウーノさん。

いかにも海の男という風貌をしている。


簡単にだが工房をぐるっと見学させて貰った。

木の板を切り出したり削ったりしている人や細かいパーツを作る人、塗料を作ってる部屋もあった。でも一番驚いたのは布を織っている人達がいたことだ。聞いたら帆になるらしい。帆は特殊な織り方なので工房で作っているのだとか。


ん?

つまり足りないのは〈裁縫〉スキル?

勿論〈木工〉もレベル足りてないだろうけど。


やってみればわかるかな?

そうと決まればレベル上げです。


ウーノさんにお礼を言って、すぐさまホームへ戻ります。

それから引きこもってレベル上げです。





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