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「こんにちわー!ルートさんいますかー?」


「いらっしゃい、ハナさん。試験の続きかな?」


「はい、お願いします」


「じゃ、こっちへどうぞ」


ルートさんに続き工房へと向かう。


「ではまず、無の花はどうやって作るのかな?」


ん?口頭説明ですか?


「えーと、貰った冊子に乗っていた材料を合成すれば完成します」


ルートさんはその答えを聞き、満足そうに頷く。


「そうだね。じゃぁ、その材料はどうやって集めたのかな?」


「はい、大オーブと無花薬はレシピがわからなかったので自分でレシピを作りました。火打金は本屋でレシピを買えたのでそのレシピから作りました」


「……そうか、ハナさんは道具師でもあるんだね。火打金は買っても良かったんだけど満点の答えだよ。全て作ったものである時、この花々は真価を発揮するからね」


「真価ですか……」


うーん。

確かにそうかもしれない。

でもちょっと考えないと微妙なところではあるけど。


「じゃぁ今回は大オーブと無花薬を作ってそれから合成してもらおうかな?火打金はあるやつを使って貰って大丈夫だよ」


「わかりました。じゃぁ始めます」


まずは無花薬、それを丁寧に8個作る。大オーブもそんなに時間かからずに出来た。

作り始めて1時間弱、合成の材料が揃いました。

ルートさんはその間興味深そうに見ていた。


後は合成のみ。


「合成!」


ピカリと光り、どうやら成功したらしい。


-----------


無の花

rankA


夜空を彩る無色透明の花

投げた方向に打ち上がる

障害物に当てるか、一定の距離打ち上がると花開く


※戦闘時無属性固定ダメージ:10


-----------


よかった、ちゃんと成功して。


全てrankAの物で合成をした時、rankAの無の花が出来る。その時だけ付くこの固定ダメージ。ルートさんが言う真価ってのはこのことだと思うんだけど、でも10だけなら使いづらいよね?


といっても10が最高って事はないと思うんだよね。絶対上があるはず!

ま、ココらへんはこれからの頑張り次第ですかね?


「おめでとう、ハナさん。これで錬金術の試験は全て合格です」


「ありがとうございます!」


鑑定し終わったルートさんに笑顔で合格を告げられる。


「今回使った無花薬と大オーブは実はレシピが存在しないんだよ」


「え?」


「これは概念を基に自分でレシピを作らないと作れない物なんだ。その概念が無の花を作る為なので他のアイテムに使うことも出来ない」


そっか、レシピ無いんだ。

良かったー。無駄に探しに行かなくて。


「概念を基に別の人が作れば作り方も違うこともあるんだ」


「つまり作り方には何パターンもあるってことですか?」


「その通り。とはいえ、その1つの組み合わせを生み出せたことは素晴らしい事だよ。これからも頑張ってね」


「はい!ありがとうございました!」


ルートさんから試験合格の印であるメダルを貰う。


「あ、ルーマの件また後で来てね?」


「は、はいー!」


やばい、忘れてた。

全部終わったらまた来よう。


メニューを開いて確認すると、どうやらニーナさんもログインしているらしい。

お仕事中なら申し訳ないのでメールにしておきましょう。


試験終わった旨をメールする。


するとすぐコールがかかってきた。


『ハナちゃん今大丈夫!?』


「はい、大丈夫です」


『試験終わったみたいだけど、まだシアにいる?』


「はい」


『まだ時間大丈夫ならこのままクエスト報告行くんだけど〜……』


「大丈夫ですよ!じゃぁ、鍛冶屋の工房前に居ますね?」


『了解だよ~!すぐ向うね~』


コールしながらも移動していたのですぐに工房前に着く。


数分後。


「おまたせ~!」


ニーナさんがやってきた。

後ろにはルルさんとあと3人いる。


「ハナちゃん初めてだったよね~?うちのクランの子達だよ~」


「始めまして防具専門のココロです!」


「始めまして木工専門のククルです!」


少し前に出て挨拶してくれたのは瓜ふたつの女の子。2人共うさ耳獣族で、ココロちゃんが白うさ、ククルちゃんが黒うさだ。


「はじめまして。僕は細工専門のキリヤだよ。よろしくね?」


「ハナと言います。今回錬金術分野でお手伝いさせて頂きました。よろしくお願いします」


キリヤさんはすっごく可愛い男の子だった。いや、男の娘?


「それにしてもハナちゃん試験終わるの早かったねー!5日でクリアとかニーナ並みだよ?」


久しぶりにあったルルさんは今日も元気でした。

そっか。レベル上げもあったから1週間かかったけど、試験だけみたら5日だったんだ。


「そうなんですか?結構時間かかってしまったと思ったんですが……」


「「あたし達は1週間ちょっとかかったの!」」


おお、ユニゾン。


「僕は1週間半もかかっちゃいました」


しゅんとするキリヤさん。


そっか、みんな結構時間かかってたんだ。

良かった、私だけじゃなくて。


「ほらほら~を自己紹介終わったならクエスト報告行くよ~?」


ニーナさんに腕を組まれ一緒に工房へと入る。他の皆はそれぞれ返事を返しながらついてきた。


「親方~!クエスト報告です~」


「おう!終わったか。じゃ、完了のメダルを見せてくれ」


ルートさんから貰ったメダルを出し親方に渡す。


「……確かに。よし!お前たちを優れた職人と認め、この職人街の工房を開放しよう。今後は使用料を払えばこの工房を使うことを許そう。但し、1回目のランクアップが済んだ者のみだ」


「「「「「「ありがとうございます(の)!」」」」」」


ーーーーーーーーーー


開放クエスト

『職人街を開放せよ』

クエストをクリアしました


報酬:【称号】職人街を開放せし者


開放条件:6つの工房で試験に合格する

生産系スキル1つ以上のランクアップ

※鍛冶屋ジョーイの好感度を上げCクエストをクリアすることで上位クエストである開放クエストが出現


※開放されたのでこれ以降一定の条件をクリアしている人には職人街が使えるようになります。


ーーーーーーーーーー


おおー!

開放クエストクリアですね。


称号の効果は……任意のステータス+30だって。ここはDEXを選びたいとこだけど、LUKにしておきましょう。生産にはLUKも大切みたいだからね。


でも世界樹図書館の時と違ってアップが少ない、よね?


不思議に思ったのでニーナさんに聞いてみると、前のシアを開放した時も同じだったとのこと。世界樹図書館のことを話すとかなり驚かれたけど、もしかしたら開放に関わった人数かもしれない、って。


検証してないからわからないけどね。


確かに開放条件には人数制限されて無いからその可能性はあるかも?というかそれなら世界樹図書館のクエストもパーティ組んでけばもっと楽にクリア出来たのかも。


まぁ、よくわからないけど開放できたからいっか?


工房使用条件はスキルがランクアップしていること、工房主の要求するスキルがある事。そして1時間につき500ギルだった。


「よーし!打ち上げするぞー!」


「ハナちゃんまだ時間大丈夫~?」


「あ、はい」


「「いくのー!」」


「あ、僕もいきますよー!」


そしてジーン達他の銀の翼メンバーも合流して打ち上げという名の大宴会が行われた。

私もお酒を勧められたが丁重にお断りしました。

ココロちゃんとククルちゃんはガンガンお酒飲んでました。まだ早いよー、といったらなんと既に成人済みとのこと。


失礼しました。


でも私より小さいし可愛いしうさ耳だしうさぎのまんまる尻尾だし。あ、関係ありませんでしたね。

我慢できずにぎゅっとココロちゃんに抱きついたら、ずるいとククルちゃんも抱きついてきた。


あー至福の時です。


キリヤくんも駆けて来てたけど、途中で誰かに止められていた。……まぁ、一応男の子だしね。


そんなこんなで銀の翼メンバーとの新たな出会いもあり楽しい時間を過ごすことが出来ました。そういえば聞いた話によると、今回クランとしてこの開放クエストを受けたので銀の翼メンバーにも称号が追加されたらしい。試験を受けたメンバー以外の人は“職人街を開放せし者達”となっていて、効果は全ステータス+1とのこと。やっぱりクエストクリア時の人数で報酬うも違うのか?


そんなこと悩んでる暇もなく宴会は続く。


あまりに楽しく騒ぎすぎて、時間を忘れ危うく強制ログアウトになるとこでしたが寸前で回避。ホームへ戻ってきました。


あー色々あったけど楽しかったな。

明日はルートさんのところへ行ってお話しないと。


ではログアウトです。

おやすみなさい。




◆◇◆◇◆◇◆◇




ーーーーーーーーーー


name : ハナ

tribe : ハイフェアリー

level:18


HP : 1030/1030     

MP : 1084/1084 (+184)


STR : 111 (+55)

VIT : 135 (+115)

AGI : 87 (+70)

INT : 80 (+30)

DEX : 120 (+35)

LUK : 87 (+45)


AP : 0

SP : 41


【スキル】

〈採師〉Lv.42〈鑑定士〉Lv.40〈魔導陣〉Lv.37〈成長〉Lv.32〈抜刀術〉Lv.31〈二撃流〉Lv.24〈舞踏〉Lv.24〈MP++〉Lv.44〈農業〉Lv.29〈錬金術師〉Lv.☆〈乗術〉Lv.42

[控え]

〈道具師〉Lv.45〈料理師〉Lv.13〈釣り師〉Lv.2 〈細工師〉Lv.5〈鍛冶師〉Lv.5〈裁縫〉Lv.12〈水泳〉Lv.44〈水魔法〉Lv.10〈木工〉Lv.9〈ガラス工〉Lv.13




【称号】

フェアリー族の加護:DEX+10

世界樹図書館を開放せし者:全ステータス+10

本屋の加護:INT+5

魔女の見習い:INT+5

クラフター:DEX+5・LUK+5

主を釣り上げる者:STR+20・DEX+10

職人街を開放せし者:LUK+30



【売買】

商人Lv.47


【装備】


武器:碧魔刀 STR+25

防具頭:紐リボンVIT+20

防具上衣:狩衣(赤紫)VIT+45

防具下衣:袴(赤紫)VIT+40

防具鎧:なし

防具手:なし

防具足:下駄(足袋付)AGI+40

アクセサリー(最大6個):魔法陣ホルダー・使い魔の指輪 ・数珠型グリフォンブレスレットINT+10・疾風の首飾りAGI+20


ーーーーーーーーーー


ーーーーーーーーーー


name : まっちゃ

tribe : グリフォン〈成体〉

level : 9


HP : 1260/1260

MP : 1140/1140


STR : 30

VIT : 30

AGI : 31

INT : 35 

DEX : 28 

LUK : 28 


AP : 0


【スキル】

〈治癒〉Lv.26〈探知〉Lv.40〈牙〉Lv.23〈風魔術〉Lv.20〈縮小〉Lv.23〈水空〉Lv.25〈乗獣〉Lv.42


【装備】

アクセサリー:リボンネックレス


ーーーーーーーーーー





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