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転移陣でギリアートへ飛び、そこから清錬洞までやってきました。

よーし、頑張っていきましよう。


「まっちゃ、よろしくね?」


「キェ!」


ここもウォルターニア側から行ける洞窟と同じくらいの広さがある。

なのでまっちゃも大きいままで戦闘が可能だ。


あちら側は土のお化けみたいのが多かったが、こちらはロックゴーレムというモンスターが多かった。ひょろい体つきのゴーレムは動きがちょっと気持ち悪かったけど倒さないわけにはいかない。


採掘もしたいし。


ここでも赤い土は採れるようなので今後の為にも採っておきましょう。

マップを見ながら進んでいたがどうやらボスのところまで来てしまったらしい。


あれ?月の間なんてあった?


もう一度入り口まで戻ってみる。


「あれ?」


やっぱりなかったよね?


まっちゃに警戒を頼んでマップでおかしなところがないか確認してみる。


「うーん。ん?これって何か……」


よく見るとそこだけ不自然に壁に空間がある行き止まりがあった。

ただの壁かもしれないけど行ってみるか。


そこはただの行き止まりだった。

何か仕掛けがないかと壁をじっくり見てみると壁の丁度中心に10cmくらいの月がイメージ出来るマークが彫ってあった。


これはかなり近づかないと見つからないだろう。

壁はボコボコした岩壁なので、少し離れてみるとその凹凸にマークが紛れてしまうのだ。


といってもどうしたら開くのかはわからない。


夜にもう一度出直しかな。

掲示板でも月の間というのはヒットしなかったし、試すしかないですかね。


現在ゲーム内時間で8時。夜まであと2時間くらい。

ホーム戻ってまたくるのは非効率だし、この時間使ってちょっとボス挑んでこようかな?


ここのボスを倒していけるのはドワーフの里。

ボスは大きなサンドゴーレムらしい。

水属性が弱点だって。水で湿ったところを物理攻撃で攻めるのが正攻法。

普通に物理でせめても砂に埋まってうまく攻撃が届かないみたい。

攻撃方法は3段階に別れる。しかもお供を連れているらしい。

ウォルターニア側で出たサンドマンという土のお化け、ギリアート側で出たロックゴーレム。この2種類がパーティーの人数に寄って数は変わるが出てくるよう。

このボスの適正レベルは高位種族Lv.10。だけどソロの場合はLv.15とのこと。


現在Lv.18なのでなんとか行けるでしょう。


まっちゃと一緒にお薬でドーピングして先に防人の舞を踊っておく。

別に戦闘中に踊らなくても良かったみたい。


「よし!行くよ!」


「キェー!」


そしてボスの扉を潜る。

すると一瞬の浮遊感の後体の自由を奪われる。


用心深く足を進める私の前には2つの扉が見える。

おそらく目の前にあるのはウォルターニア側からくる為の扉だろう。

そして右手側に見える一回り大きい扉がドワーフの里へと繋がる扉なのかもしれない。


周囲を見回すが何も見当たらない。

それを確認するとその大きな扉へと足を向ける。

そして扉にたどり着く直前。ふっと暗くなったと思い上をむくと、そこにはこちらへ向かって落ちてくる土の塊が。

転げるように後ろへ逃げる私。


そして目の間には形を変える土の塊。

それと同時に広がる黒い霧、魔気。


DUUUUUUUUUUUUUUUUUU!


そしてサンドゴーレムが現れた。

その陰からはサンドマンとロックゴーレムが2体ずつ。


ここで体の自由が解放されたのですぐさま距離をとる。


「まっちゃ!サンドゴーレム引きつけて!」


「キェー!」


バサリと翼を広げ飛び立つまっちゃ。

風魔術と嘴を使ってサンドゴーレムの注意を引く。


ってかサンドゴーレムのHPバー2本あるんですけど。

今までは1本だったがどうやら増えたみたいだ。


レイドボスなんかだとHPバーが何本も現れるのは知ってたけど、まさか普通のエリアボスまでとは。


こりゃ長期戦、ですかね?


まずは逃げながらロックゴーレムを倒しましょう。

どちらかと言えばロックゴーレムの方が倒しやすい。


「アイスアロー!」


特化魔法陣を使ってロックゴーレムを狙い撃ち。

本当は逃げながら魔法陣で倒していきたいけど、サンドゴーレムをいつまでもまっちゃ1人に任せておくわけにはいかない。


ここは肉を切らせて骨を断つ、ですね。

HP回復前提で突っ込みますか!


「はぁ!」


アイスアローでひるんだロックゴーレムめがけて斬りかかる。

そして近くにいるもう1体のロックゴーレムに向けアイストルネードを放つ。


「《一閃》!」


クールタイムが短いアーツで攻撃。

威力は弱いけど、普通の攻撃よりはいい。


そして目の前のロックゴーレムのHPを削りきると次のロックゴーレムへ。


「ウォータートボム!」


次へターゲットを移すのに、さっきからちくちく攻撃してくるサンドマンに魔方陣を放つ。

すでにHPは半分を切っている。


や、やばい?

でも回復してる暇ないし。

いけると思って行きましょう。


そして2体目のロックゴーレムを斬りつける。


が、サンドゴーレムの雄叫び攻撃が横から飛んできた。

これは一定時間体の動きを封じる、というもの。


全くサンドゴーレムの方気にしてなかった。

失敗、ってかHPやばいし!


動きが回復した瞬間にウォーターボムをうって一先ず距離をとる。

そしてトップポーションで回復。


その隙に接近され刀で応戦。


「うっ……きっつー」


そして今度はウォータートルネード。

もう1体のサンドマンは無視して乾く前に切りまくる。

後ろから殴られ続けてるけど、無視です。

あ、HP半分きった。


そこで目の前のサンドマンを倒しきったので、すかさず後ろへウォーターボム。

もう1匹しかいないので一番強力なやつで行きましょう。

そしてひたすら斬りつける!


目の前でサンドマンが光となって消える。

よし!


やってやりましたよ。

やっと4体撃破です。


ではサンドゴーレムに参りましょう。

あー、きついわー。

これは1人で挑むもんじゃ無いですね。

まっちゃがいてくれてよかった。


「まっちゃおまたせ!」


「キ、キェー……」


まっちゃにリカバリートップポーションを投げつけながら戦闘に参加する。

まっちゃもギリギリだった。

ごめんね、1人に任せちゃって……。


よし、あとひと踏ん張り!


ボスのHPはまだ2/3くらい残っている。

ではいつものいきますか。


「《転移》《ウォーターボム》《一閃》!」


よーし、斬りまくれ!





Duuuuuuuuuuuuuuunaaaaaaaaaaaa!


つ、疲れた。

やっと終わりましたよー。


目の前でサンドゴーレムが光となって消えていく。

それと同時に晴れていく黒い霧。

今回は特に魔人の人達はいなかった。

魔人達が妨害のために配置してるモンスターってとこですかね?


魔人さん達は神樹の方にいるらしいよ。

そこまでたどり着けるのか……。


サンドゴーレムは掲示板で予習した通りの動きだった。

初めは雄叫びと殴る攻撃、その後は加えて岩を投げてくる攻撃。そしてHPが30%をきると赤いオーラをまといスピードがアップする。


そのスピードが予想以上に早くて1度ふっとばされて壁に叩きつけられてしまった。

本気で焦った。

だってHP残り6ですよ?


今までの苦労が泡になるとこだよ!


そんなこんなで倒せましたが、本当きつかったです。

次はヤトやクオに頼もうかなぁ……。

マリアとタクは忙しそうだし。


ーーーーーーーーーー


YOU WIN


サンドゴーレムを撃破しました

剛錬道の使用が可能になりました


報酬 SP8


ーーーーーーーーーー


貰えるSP若干増えてる!

もう少しあってもいいと思うんだけどね。

絶対これから足りなくなると思うし。


そろそろ本格的にギルドの依頼受けようかな。

ギルドrankがSになるとスキル枠が1つ解放されるらしい。最初ギルドで説明された時は一番上がAだったと思うんだけど、何やらその上があるらしい。


最近ヤトがrankSになったらしくて教えてくれた。


現在スキル枠を解放するのは種族クエストで高位種族になることと、このギルドrankSになる方法の2つしかわかっていないらしい。

他にもありそうだけど、まぁ、進めていけばいつかはわかりそうだけどね。


そしてやってきましたドワーフの里!

扉を潜った先は洞窟ではなく青空が見えた。そして道の先には草が生え森へと続く。

その森を抜けると長閑な農村といった雰囲気の村が見えてきた。

家々の煙突からはもくもくと煙が上り、遠くまで広がる畑ではドワーフ達が談笑しながら耕している。


あー、なんか和む。

もっと早く来れば良かった。


夜まではもう1時間をきっているので、里の中を見ながらギルドに行ってみようかな。


里の入り口を過ぎるとすぐギルドが目に入ったので何となく入ってみた。

現在のギルドrankはEなので受けられるクエストはFかEのみ。


何かないかと見ていると、おつかいクエストがあった。

rankFのクエストだけど報酬がレシピだったので目に留まったのだ。

因みにrankFのクエストは2つでrankE相当とカウントされる。

戦うよりこっちの方が気が楽だし里の中も歩けるし丁度良いかも。

内容はお昼の配達で、パン屋さんから出されていたクエストだ。

ただし3時までにクエスト受注しなくてはいけないらしい。


ま、今日は受ける気もなかったしこのクエストは毎日出されているものみたいだからまた今度ですね。


気づけば結構な時間依頼を見ていたようであと20分くらいで夜になってしまう。30分前には里を出ようと思ってたんだけどな。


ちょっと駆け足で行きましょう。


あ、まっちゃ早いよ!






「ま、負けた……」


「キェー!」


結局ドワーフの里から追いかけっこしながらさっきの行き止まりへと来ていた。いや、現在は先ほどあった壁はなくなっていて目の前には四角い部屋が広がっている。


「夜だけ現れるのかな?」


「キェー?」


月の間っていうくらいだから新月の日には現れないのだろうか?

ま、今は関係ないのでとにかく部屋に入ってみましょう。


部屋の天井は吹き抜けになっていて、部屋の中心に月の光が降りそそぐ。

その光が降りそそぐ先には採取ポイントが。

何か所かあったのでまっちゃに警戒をお願いして早速採取です。


そこで手に入れたものはこちら。


ーーーーーーーーーー


無花


花があるのに無いように見える花


ーーーーーーーーーー


手に取って見ているが確かに花の部分が見えない。

しかし触ってみると確かにその存在を感じられる不思議なお花でした。


全てのポイントを採取し終わった時には計20本の無花と種を1つ手に入れることが出来ました。

ミーアとキララに月の出ている夜に採取するように言っておかなければ。


ま、種が1つというのはちょっと心許ないので通って少しずつ増やしましょう。


では帰るとしますか。

まっちゃを小さくして抱っこする。


「転移!」



ふっとした浮遊感の後、目を開けるとそこはホームの転移陣の前。

無事戻ってこれました。

まっちゃを放してお菓子をテーブルの上に広げます。

ミーアとキララもいるので一緒にお茶しててくださいな。


私は手前にあったクッキーをいくつか口に放り込むと座り込まずそのまま地下へと向かいます。

ちょっとお行儀悪かったけど、許して。

座ったら絶対立ち上がれなくなっちゃうもん。





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