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そして実験です。


rankの高い鉱石は作れるのか?


鉱石は育てることって出来ないような気がするので、単純に密度を上げたらどうかと思うんですよ。


そう、合成さんの出番です!


インベントリに大量に余っている鉄鉱石で実験です。全てrankCのものです。


まずは2つから。


「合成!」


ピカリ


おお!?

な、なんか出来た!


いや、まさか本当にこんな簡単に出来るとは思って無かったのでびっくりだよ。

ドキドキしながらrankの確認。


----------


鉄鉱石

rankC


鉄成分を多く含んだ鉱石


-----------


変わってないし!

合成してもrankCはrankCでした。


はぁ。


いや、でも合成出来たってことが大事だよね。見た目全く変わって無くても、もしかしたら質の高いrankCかもしれないし。


……もう1回やってみたらどうなるかな?


今度はさっき合成した鉄鉱石と、新たに取り出した鉄鉱石を合成。


rankCの鉄鉱石が出来ました。


ふーむ。


合成したものでも更に合成出来るんだな。

新たな発見。


さて、何処まで合成出来るのか?


そして3回目も合成に成功。

ま、rankCだったけどね。


よし、どんどん行くぞーっと合成!


ピカリ


また鉄鉱石が出来た。

RankはBですか、そうですか。


ん?


B!?


「え!?何で!?」


何度見てもrankが上がっている。

……今まで合成で使用した鉄鉱石は5つ。


今度は5つの鉄鉱石をいっぺんに合成。


ピカリ


----------


鉄鉱石

rankB


鉄成分を多く含んだ鉱石


-----------


おお!

本当にrankBが作れてる!


このままいけばrankAも作れるよね!


rankBとrankCの鉄鉱石を合成。

まずは1つずつ検証です。


ボンッ!


「うわっ!」


気を抜いてたからかなりびっくりした。

失敗しちゃった。


なぜ?


Rankが違うものを使ったから?

試しにrankB同士で合成。


ピカリ


なんと。


rankBの鉄鉱石が出来ました。

合成する時は確かに今まで違うrankの合成ってしてなかったかも。


rankBを作る時は5つだった。

なので同じ5つで挑戦。


……rankBでした。

足りなかったか。


じゃ、もう一個足して、合成!


ピカリ


----------


鉄鉱石

rankA


鉄成分を多く含んだ鉱石


-----------


「やったー!」


やっぱり人工的にrankAを作ることが出来るんだ!

コストもMPもすっごくかかるから気軽には出来ないけど、これはいい事を発見しました。


rankAを作る過程で必要なMPは360。でもこれは一気に合成した場合。


しかし1個ずつ加えて合成した場合MPは500もかかる。


この余剰分のMPはどうなった?

なんだかけち臭いけど、せっかくいっぱい使ったのでそれ相応のものが欲しい。


という事で新たな実験です。


一気に合成で作ったrankBの鉄鉱石と1つずつ合成したものを3つずつ作ります。


で、これをそれぞれ刀にします。


鉄鉱石だしrankがあがってもそこまで影響はないので問題なくrankAが作れる。


そして出来上がったものがこれである。


一発合成

----------


rankA

ER:classF 100%


STR+10


-----------


1個ずつ合成

----------


rankA

ER:classF 100%


STR+13


-----------


装備につくステータスアップは必ずしも同じではない。

スキルレベルはもちろんだけど、慣れも関係するみたい。どれだけ同じものを作ったかってこと。熟練度といってもいいかな。

ま、その点私は刀しか作ってないから熟練度は結構高いと思う。


今回は同じものが出来るように、打つ回数などを一定にして作ってみた。


本当に同じものが出来ているかというとちょこっと自信はないが、そう違いはないはず。

それでいて+3は大きいと思う。

つまり1個ずつ合成したほうがステータスアップが多い、ということだ。


違いが出てよかった。

まだ検証は必要だと思うけど、そりあえず結果がわかりとても満足です。


つぎ刀作るときはrankあげた鉱石で作ってみようかな。

鉱石沢山集めないとなぁ……お金稼ごう。


という事で時間目いっぱい売るお薬や料理を作り、ついでに自分用も作りました。なんだかんだMPすぐなくなるから作ってストックしておかないと。



2回目のログインではかぼちゃの国で見つけたレシピで一通り作ってみた。

どれもrankCが出来たのでこれからrankあげですかね?


そうそう、クオもログイン中だったので、かぼちゃのスープのレシピを送っておいた。

そしてらすぐ反応があったのでついでにお化けかぼちゃも差し入れに行った。


かぼちゃの国で見つけたレシピは1つのスキルにつき1つ見つかった。

そして一通り作ってみてわかったのはそれぞれ内容は同じだが特殊な効果がある、ということだった。

なんかこれはイベントに関わりありそうだし、明日のイベントまでとりあえず一通りrankAにしてから量産しておこう。量産はやっぱり錬金術で作れる変化薬かな?素材もrankAが揃ってるしね。

なんとイベント仕様か1日で収穫できたんですよ。rankAも問題なく収穫できたのでこれをクオにお裾わけしたのです。


それにまたイベントに向けてお薬も量産しておこう。

うん、がんばりますか。





次の日の1回目のログインでもお薬なんかをつくり、問題なく用意が終わりました。


もちろん、かぼちゃの変化薬もrankAで揃いました。

裁縫と木工、ガラス工のレベルは低いのでrankAを作るのは時間がかかったが、イベントアイテムでレベルが上がりやすいのか短期間で結構上がりました。嬉しすぎる。



ということで、まっちゃを連れてクランホームへ移動です。

イベント本番ですよ!


「お待たせ!さっそくかぼちゃの国に移動する?」


クランホームには既にヤトとクオがいて、そのままかぼちゃの国へ移動することになった。

一瞬視界がブラックアウトし、すぐにかぼちゃの国が視界に映る。

が、そこは人で溢れかえっていた。


すぐに人があまりいない道へ入ってほっと一息。

そしてキャンディーで買った装備をセットする。

目の前にはクオとヤトだけどミイラバージョンの2人がいた。

それがなんだかおかしくて同時に噴き出してしまう。


「きゅっきゅ?」


「まっちゃ、可愛いよー!」


まっちゃも衣装に早着替え。

普段はお洋服なんて着ないから新鮮でとっても可愛い。

まっちゃもゾンビなんだけど、顔色は変わっていない。

包帯や血は同じように出てるけどね。


そして暫くすると急に辺りが暗くなった。


「お?始まるかな?」


「今回はどんなだろうね?」


「ドキドキ」


いきなり暗くなったと思ったら空におおきなかぼちゃが映っていた。


『ようこそ皆さま!今日は僕のハロウィンナイトパーティーに集まってくれて嬉しいよ!でもただのパーティーじゃ楽しくない。だからゲームをしよう!3つのチームに分かれてとある街を中心としたエリアを攻略してもらう。どのチームがより多く攻略できるかな!?勝ったチームや手柄を上げた人にはご褒美があるから頑張ってね!じゃぁいっくよー!』


目の前にはイベントに参加するかどうかのウィンドウが現れる。

今回もいつもと一緒で現実時間の3時間ログアウトはできない。

ばっちり準備してきているので大丈夫だ。


さっとYESを押すとまっちゃと一緒に光に包まれ、気づくと明るい街にいた。

そして目の前にはヤトとクオの2人が。


どうやら今いるところは街の中心のようだ。

至る所にプレイヤーと思われる人が立っている。


自分で身動きはとれないのでまだイベントはスタートではないのだろう。


『皆いらっしゃい!君たちはキャンディーチームだよ!対するはクッキーチームとかぼちゃチームだ!他のチームより早くこの街エリアを攻略してね!他のチームは他次元にある同じエリアを攻略することになってるよ!期間は約3日間!最後の日は結果発表とパーティーがあるから最後の1時間を残して攻略は終了!因みにこのゲーム期間は君たちが使っている掲示板っていうのは専用のものしか使えないから気を付けてね?専用っていうのは我らキャンディーチームのメンバーしか見れないし書き込めないものだよ!他のチームに負けないよに頑張ろう!』


3チームで競うんだね。

いったい何人このチームにいるかわからないけど、バラバラに攻略するのは効率悪そうだな。


『これはチーム戦だ!だからこっちで勝手にリーダーを選んだよ!我らキャンディーチームのリーダーはクラン銀の翼のクランリーダー、ジーンにお願いするよ!ジーンには勝手にリーダーが使える機能を送っておいたからぜひ活用して欲しいな!それとそれと、15時間に1時間は睡眠取らないとペナルティがあるから気をつけてね!テントは道具屋で売ってるよ!……うん、時間も良さそうだね。じゃ、ゲームスタート!』


そこで体が自由に動けるようになる。


「始まったな!どうする?外出てみるか?」


「うーん、何していいかわからないしとりあえずそうする?」


「……あれ」


クオが空を見上げたと思ったら、空にデカデカとジーンの顔がドアップで映っていた。


『おいこれ本当に映ってんのか?え?近い?おお、わりぃわりぃ!こんくらいでいいか?よし!んんっ。いきなりリーダーに指名された銀の翼ってクランのリーダーやってるジーンってもんだ。この空に写す機能もリーダー特権らしいので使わせて貰った。で、これから攻略するにあたり是非チームで協力したいと思っている。ま、中には協力なんてしたくない奴も居るだろうが、それは仕方ない。が、いくら手柄を独り占めしようと思ってもチーム自体勝利しないとご褒美のランクは相当下がるということだけ告げておく。さっきかぼちゃから送られてきた手紙に書いてあったからな。なので出来れば協力してくれるとありがたい。どうせだったら勝ちたいもんな!で、だ。まずはエリアのマップを埋めることを最優先にしたいと思っている。何か見つけたら連絡をくれると助かる。メニューのイベントページに俺にメール出来るボタンがあるから使ってくれ。その情報はこっちでもまとめて掲示板にあげるのでチェックしてくれると助かる。まぁ、やってくれるかどうかは各自に任せる!よろしくな!』


一方的にばーっと喋ってジーンの姿は空から消えた。

ところどころ目が左右に動いていたので多分カンペを読んでいたんだろう。恐らくマイク。うん、仕事が早いです。


大変そうだな。頑張れジーン。


「なんか凄かったな!」


「そうだね。とりあえずマップ埋めるために門に向かう?」


「南」


確かにここからだと南門が一番近い。

この街には東西南北4つの門がある。


「よし!じゃ、行くか」


街のマップは元々あったので、確認しながら南門へと向かった。


門を出ると暫くは草原のようだったが、段々と砂浜へと変わり海へとなった。


マップはチーム共通らしく、まだ行っていないところも埋まっていっている。皆海の中まで行っているらしいので、まずはまだあまり人の入っていない岩とぬかるんだ浅瀬地帯に行くことにした。行ってみてわかったけど、時々波が襲って海にひきこまれそうになるのでレベルが低いと厳しいみたい。


そこでマップを埋めるように進む。

モンスターもけっこう手応えがあるらしくヤトもご機嫌。

その後ろで採集が出来る私とクオも幸せ。


が、ここである出来事が。

なんと貝のモンスターから真珠がドロップしたんです。

しかも色とりどりの真珠。

今まで取れたパールとは輝きが違います。

これは色々使えそうです。


ということでなんと私が戦闘に自ら参加。

いつの間にかヤトとどちらが多く倒せるかという競争へ発展。


こっちはまっちゃと2人だけど、ハンデだそう。

ま、それでもヤトのが倒すペースは早いけどね!


「加勢する」


クオも1人が寂しかったのかこちらまっちゃチームへ参戦。

ちょっとずるいかもしれないけど3対1です。


ははははは!これなら負けるはずがない!

見てろよヤトー!




はい、負けました。

え?

ヤトさんあなた何者ですか?

おかしいですよね?

3対1ですよ?


ヤトには常識は通じません。

真珠いっぱいとれたからいいけど。


ま、そんなこんなでいつの間にかここら辺はほとんど踏破したので次は海の奥の方へと行ってみますか。




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