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本日3回目のログインです。


クランホーム集合なのでミーアとキララに後を任せ、まっちゃと転移陣に乗る。


「お待たせ!」


既に2人は来ていたようで私も急いでソファーに座る。


「まだ時間じゃないから大丈夫だよ」


「おつ」


そしてクオが私とまっちゃに飲み物を出してくれたのでありがたく頂く。

テーブルの上にはお菓子もあってとても美味しそう。




「お、そろそろかな?」


暫くお喋りをしていると時間になったらしく視界にメールマークが点滅した。

メールを開くと今回のイベントの招待状だった。


「ふーん。今回はやっぱりハロウィンか」


「かぼちゃから」


クオの言う通りメールの差出人は『かぼちゃ』となっている。

そろそろハロウィンだからそんなイベントがあるんじゃないかって話してたんだよね。

そんな時公式ページにイベント予告があったのでもしやと思っていたのだ。


招待状にはハロウィンナイトパーティーのお誘い、というタイトルで始まっていた。

毎年この期間のみかぼちゃの国とここルビリア世界を繋ぐ道が開くらしい。そこを通るとかぼちゃの国とこちらを行き来出来るようになる。

ハロウィンナイトパーティーに参加するには当日かぼちゃの国にいること、かぼちゃの国で販売されているハロウィン衣装を身に着けている事が必須条件となる。

ハロウィン衣装は住民達のお願を聞いた際に貰えるキャンディーと交換出来るらしい。

7日後のハロウィンナイトパーティー当日までに何かしらそのキャンディーと交換が出来、身につけていればいいらしい。


「今回も最初からパーティー組んでの参加か……」


「本当だ。当日はパーティー組んでかぼちゃの国にいないと合流出来ない可能性ありだって」


「衣装?仮装?」


うーん。1回目のイベントとちょっとかぶってる気もする。でもハロウィンといったら仮装でしょう。

まっちゃにも仮装できる衣装があるといいな。


「どうする?今回せっかくだから一緒にかぼちゃの国でクエスト受けるか?」


「そうだね。クエストの内容次第では3人の方が効率良さそうだし」


「おけ」


「じゃ、早速行ってみるか?」


「いく」


「うん、行ってみよう」


「きゅっ!」


そしてパーティーを組み4人で転移陣に乗る。

転移陣に乗って移動するリストが開かれるとそこには今までになかった『かぼちゃの国』の文字が。


躊躇いなく選択し、気づくと見たことない街に立っていた。


「すごいね」


「おー!かぼちゃがいっぱいだな!」


「ウィルオーウィプス」


クオがいうように街のそこかしこにかぼちゃ頭のマントを着た人?が立っていた。

マントからは手も足も見えなく宙を浮くように移動している。

かぼちゃをくりぬいた目の奥には怪しい青白い光が浮かんでいた。


「んー、ギルドもなさそうだしとりあえずそこら辺のヤツに聞いてみるか?」


「そうだね」


「すいませーん!」


そして一番近くにいたかぼちゃさんに向かってヤトが突撃していった。


「おおー!お客さんだね!今年もそんな時期か。じゃぁ、僕のお願い聞いてくれないと悪戯しちゃうぞ!」


どうやらこういうのが決まりなのか、かぼちゃさんは面白そうに笑いながらそう言った。


「お願いって?」


「夜の森に生えている新月草を4枚とってきて欲しいな!」


「初めて聞くアイテム」


「そうだね」


そんなアイテム聞いたことなかったので、とりあえず夜の森の場所を聞き向かった。

この街は全方位森に囲まれており、朝の森、昼の森、夜の森の3つに分かれているらしい。


森に入るとモンスターに襲われたがレベルも低いのか私でも簡単に倒せるものばかりだった。そして少し進むとすぐ新月草も見つかりちょっとあっけにとられる。


「簡単すぎじゃね?」


「んー、多分何回かクエストこなさないといけないんじゃない?」


「戻る?」


「せっかく来たし、ちょっと採取してから行こうか?」


ヤトは戦い足りなかったらしく喜んで奥まで進んで行った。

クオも知らないアイテムが多く、楽しそうに採取している。


森は奥へ行けば行くほどモンスターは強くなり、アイテムも採取師や採掘師でないと取れないものも出てきた。採師で見つかるものは私が責任もって集めました。

そして岩壁に行き当たりそれ以上進めないとわかったところで街へ戻ることとなった。


「ありがとう!じゃぁ、お姉さん達にはこのキャンディーを渡すね!」


かぼちゃさんからキャンディーを貰う。私は2つ貰ったのでまっちゃの分だろう。


「衣装の販売ってどこでやってるか知ってる?」


特にどこで衣装を手に入れるか手紙にも書いてなかったので、かぼちゃさんに聞いてみた。


「うん!お城の1階でいつも販売してるよ!」


「そっか、ありがとう。あと気になってたんだけど、その服についてる数字って何なのかな?」


そう、実はずっと気になっていたのだ。

かぼちゃさんのマントには丸いプレートのような物に“3”と書かれたものが付いているのだ。まるで名札みたい。


「ああ!これは僕の名前みたいなものかな?君たちから見たら僕たちってみんな同じに見えるでしょ?だから誰だか一目でわかるようにしてるんだ!」


「そうなんだ」


確かにこのプレートがなかったら区別つかないかも。


そしてかぼちゃさんに別れを告げお城に来てみた。するとそこは沢山のプレイヤーで混み合っていた。


「うわー……凄い人だね」


「だな」


クオは私の服をぎゅっと握って離れないようにしている。

まっちゃは頭の上だ。


壁には沢山の衣装が並んでいるがカウンターなどはない。

入る時に説明されたが、このエリアにいる場合のみ開けるメニューがあってそこから衣装を買うらしい。


それぞれメニューを広げて確認すると、何種類か交換衣装が出てきた。

基本はセット装備で6種類。部分的にカスタマイズして色々部位ごとに選ぶこともできる。が、結構な数から選んでカスタマイズするのは大変そう……。セットを選ばず1からアイテムを選ぶことも出来るが、これは自分好みのアイテム探すだけで骨が折れるなぁ。


「なんじゃこりゃ」


「これはちょっと……セットでいいかな」


「ステータスアップ」


クオが何やら見つけたようで、同じようにどれか一つアイテムを選んで詳細を表示させる。するとその衣装を装着することでアップするステータスが表示された。どうやら見た目が変わるのと、現在の装備を含めたステータスに加算されるようになるらしい。


「やっぱりキャンディー何個も集めなきゃならないみたいだね」


「そうだな。とりあえず出るか?」


「出る」


クオにはこの密集している人ごみはきついみたいで、ギュッとヤトの服をつかんでいた。


まだ出入り口付近にいたので時間をかけずに建物を出れた。そして近くにいるかぼちゃさんから新たなクエストを受ける。

今度は1番のかぼちゃさんだ。

シャドードッグの牙を4本を集めるというものだったが、既に手に入れていたのでその場で渡す。


「ありがとうお姉さん達!じゃ、お礼にキャンディー渡すね!」


「サンキュー!これで1人2個か……。先は長いな。よっし!どんどん行くぞー!」


「あ、待って!」


走り出したヤトを追いかけクオと走り出す。

1人も楽しいけど、やっぱり友達とわいわいやるのも楽しいな。





何個か依頼を受けているとかぼちゃさんの数字が小さい程依頼が簡単だということに気づいたので、小さい方から順に依頼を受けることにした。かぼちゃさんの数字は街の中心から外側へ向かうにつれ大きくなっていくらしい。そして全員で50人いるらしかった。

転移陣とお城が丁度街の中心部にあるのでその周りにいるかぼちゃさん達の数字は小さかったのだ。

一気に5つまで依頼を受けることが出来たので、まとめて聞いて森に向かう。


そして18個の依頼をこなしたところでお開きの時間となった。


「ま、今日は時間ないからまた明日だな」


「あ。明日の時間ってどうする?」


「同じで21時からでいいんじゃないか?昼はフリーで夜集合ってことで!」


「そうだね。そうしよっか」


「了解」


時間を確認してクランホームに戻りヤトとクオとはそこで別れた。

私は一度ホームへ戻りログアウト。


一先ず明日からもキャンディー集め頑張ろう。





次の日、1度目のログイン。

今日は午後出かける予定があるので午前中にログインです。


んー……どうしようかな?

ただ今皆で畑のお世話が終わったところです。


ま、とりあえず日課の合成やっちゃいますかね。


まっちゃとミーア、キララが追いかけっこしているのをしばらく眺めてから生産部屋へと向かいます。3人の追いかけっこを見ていると和むんですよ。


現在8個までの合成には100%成功するまでになっている。

今日からは9個の合成ですね。


合成するものは高級肥料。

材料は滋養根、強壮根、土、草×6の9つです。

これでrankAの高級肥料の出来上がり。


なんですが。


MP1回につき90も消費するんですよね。

MPが1000ちょっとなのでベッド回復も含めて22回しかできません。


ということは、合成の法則でいくと完成品は3個しか作れないということに……。


うん、頑張ろう。

そういえば9個の合成が完璧に出来るようになったとして、10個の合成って何を合わせればいいんだろう。


うーん。

10個か。


一応予想している組み合わせはあるんだけど。

お金がかかりすぎる。


考えねば……。


そしてベッドと生産部屋を往復して今日のノルマをクリアです。

さて、今日は確認したいことがあるのでウォルターニアに行ってきます。



ということでさっそくウォルターニアにやってきました。

まっちゃは名残惜しそうに2人を見ていましたがついてきてくれました。

いや、強要はしてないよ?

着いてくる?って聞いたら悩んだ末来てくれたんです。


そしてアイラさんのいる建築屋さんへ。


「いらっしゃいませ」


「こんにちは。増築お願いしに来ました」


「では、こちらへどうぞ」


いつものお部屋へ案内されさっそく本を開く。

検索出来るようなので望みの検索ワードを入力する。


あ、やっぱりあった。


造船施設


そう、もっと大きな船を作るための部屋が欲しいんですよ。

2つ目の生産部屋も色々道具を置いたら船を作るスペースなんてなくなっちゃったから、専用の部屋が欲しかったんだよね。それにターニア湖の主でぎりぎり耐えたくらいだから、次はもっと大きなものじゃないと駄目だと思ったんだよね。それを作るにはやっぱり施設も充実させなくては。


地下室増築で30万。空間拡張で100万。船台や足場や工具等々込みの造船施設で50万。


造船部屋だけで180万也—。


最近銀の翼からの依頼が来ていないので纏まったお金が入らないのです。代わりといってはなんだけど、マリアのとこのクランから先日大量発注貰ったので助かりました。

何でも神樹開放戦で薬が大量に必要だったとか。宝石のレシピ手に入れる為のrankあげの合間にお薬作って渡してたんです。

無事開放出来たとの報告も受けて良かった良かった。


目標金額まであと90万ギルだし、またお店開いて頑張ろう。


とりあえず確認出来たし、このままちょこっとシアの湖行ってみようかな?まだスキルレベルが低くて主釣れないと思うけど、サブロー(仮)さんに会えるかもしれないし。


それに今日の天気は曇り。


雨、晴天とくれば、次の天候状況は曇りなんじゃないかと。


そこでちょっと釣り師のレベル上げしてその後はまたお薬作りや宝石のrankあげしよう。


という事で現在シアのオアシスで釣りをしています。例によってまっちゃと飛んで一番深いポイントを探して陣取ってます。ここはターニア湖と同じでオアシスの真ん中。しかしさっきから釣れるのは普通の魚達ばかり。時たまモンスターも釣れるけど主ではない。


「やっぱり主を釣るにはレベルが足りないのかなぁー……」


それとも前提条件が間違っているのか。


「ほっほっほ。お嬢さんお悩みかな?」






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