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ということで戻ってきました。

まだ残っていたお菓子と飲み物を出す。


クランのメンバーだし、この2人は信用している。

もう、言っちゃってもいいよね?

どうせいつかは言うつもりだったし、言った時の恥ずかしい思いをするのが、今かもっと後かの違いだけだし。


「さっきのあの古びた洋館なんだけどね、実は前に私が買った建物なんだ」


「「え?」」


ま、そうなるよね。

2人とも目がまんまるです。


「もしかしたら予想してるかもしれないけど、私ラピスっていう名前でお店開いてたんだ。変な人に絡まれるのが嫌で顔ばれしない為にあの格好で始めたの。で、お店開こうと思って買ったはいいけど色々あってお店開くのやめちゃって放置してたんだけど、まさか真裏とは……」


「何に驚いていいかわからないけど、ラピスってあの魔女の店の!?」


「う、うん。私が魔女って名乗ってるわけじゃないよ?」


は、恥ずかしい。

自称じゃないんだよ?まわりが言ってるだけだからね?


「ハナ、マント着て欲しい」


「笑わないでよ?」


そして装備をさっと替える。

ぽちっとな。


「「おぉー!」」


「恥ずかしい……」


「声も変わるんだな!一度屋台並んでみたけど買えなかったから間近で見たことなかったんだよね!」


「私も」


え?屋台並んでたの?

全然気づかなかった。

もしかしたら知り合う前かな?


もういいだろうと装備を外して席につく。


「ふぅ、そんなわけでした」


「確かに最近そんな噂あったけど、まさか本当だったとはね!全然気づいてなかった」


「本当?」


「少し思ったけど、確証なかった」


まぁ、そうだよね。

でも言えてよかった。ずっと隠しておくのはなんだかモヤモヤするし。


「放置してるって、ハナ店は開かないのか?」


「忘れてたって言うのが正解だけど、今はまだ無理かな?まぁ、ひっそりとそのうち始めるのはいいかなって思うけど」


薬草系はミーアとキララがいるから質のいいものが安定供給されれば素材の確保も楽になるし、rankAと同レベルのポーションなんかは《時間短縮》で作れる。

もっと効果が高いのは限定で売ってもいいし。

買取は無理でも石英くらいなら買い取っても大丈夫だしね。

いつだって数は足りないのです。


「私もお店出したい」


「「え?」」


今度は私とヤトが声を合わせて驚いた。

まさかクオがそんなこと言うとは思わなかった。


「お金、稼ぐ。自分の部屋に畑扉つける!……あと、やっぱり人見知りなくしたい」


「クオ……うん!頑張ろう!協力するよ!」


「おう!クオは可愛いから変なやつきたら追い払ってやるさ!」


「ありがとう」


クオはクオで色々悩んでいたのかもしれない。

人見知りを直すためにゲームを始めたのにやっぱりパーティーなんかは組めなくて。

でも前進する為に頑張ったんだなって思う。


ま、お金儲けもしたいんだろうけど。


そういった動機があったほうがいいよね。


「よっし!じゃぁクランホームの1階をクオの店スペースにして2階にそれぞれの部屋を付けるか」


「そうだね!私はこのホームがあるから部屋はなくていいかな?ただどこかに転移陣置かせて欲しい」


「いいの?」


クオはちょっと不安そうだ。

いきなり自分の店舗スペースを貰えると思っていなかったのだろう。


「遠慮すんなって!ま、共用部分は全員でお金出して、後は自分で改装するってことで。クオも店舗スペース部分は共用部分として、内装は自分で整えればいいだろ?」


「……わかった。ありがとう」


「そうだ!どうせだったらハナの店も繋げちゃうか?」


「え?」


「どうせいつかは店開くんだろ?だったら行き来出来た方が何かと便利じゃね?」


確かに。

転移陣置こうと思ったけど、こっちに繋げちゃえばそれも要らなくなるし。


「そうしてもらうとありがたいな。まだ店は始めないけど、いつかやってみたいし」


「ハナに負けないように頑張る」


「じゃぁ間取りだけど……」


そして簡単に間取りを考えてウォルターニアにとんぼ返り。改装はやっぱり建築屋さんで行うみたいなので、建築屋のアイラさんの元へ直行した。


そこで私が持ってる店の権利証をクラン『セルフ』に譲渡して2つの土地が1つになりクランホームへと設定された。そして1階のリビングになる部屋と扉で繋げた。


1階は店舗スペースとリビングの2部屋だ。

左側2/3が店舗で残りの右側がリビング。そこから階段で2階に上がれる。また、店舗を通らなくても良いように街道沿いに出入り口も設置。

あとは寛げるようにソファーとテーブルを置いた。それと窓を設置してカーテンも付ける。

雰囲気はカントリー調の可愛い感じに設定してある。

そして2階に上がると3部屋あって、1つは店舗用の倉庫になっていて、あとはクオとヤトのそれぞれの部屋だ。私は部屋がない代わりに1階のリビングに転移陣を設置。


とこんな感じになりました。

因みにクランホームは設計書やインクは元々オプションで付いてくるので、わざわざモンスターを倒しに行く必要はない。


お値段108万G、1人36万Gなーりー。


……足りません。

2人も微妙な顔してたので、足りないようです。


アイラさんに設計書だけ渡して店を出る。


「やっぱり金かかるなー。よし!じゃ、各自目標金額行くまで別行動な!貯まったらあたしに連絡。共用部分が出来たら本当の自由行動だから、それまでは金儲け優先で!」


「わかりました!リーダー!」


「了解、リーダー」


「いや、リーダーはちょっと……」


最初はちょっと不安だったけど、何だか楽しくなってきた。明日からまた頑張ろう。


「じゃ、解散!」


「あ、ハナ、ちょっと相談」


「いいよ?まだ時間大丈夫だし、うち行く?」


コクンと頷くクオ。


「じゃ、あたしは行くな!」


「うん、またね」


「じゃ」


ヤトを見送ってクオとホームへ戻ってきた。


「どうしたの?もしかしてお店のこと?」


「そう。私、喫茶店と食材の直売所しようと思ってる。ハナの料理参考にしたけど、ちょっと疑問」


おお、喫茶店か。

クオが店員だったら人気出そうだよね。

それに直売所ってクオが育てた野菜とか売られるのかな?それも良さそう。

プレイヤーだけじゃなくてNPCも買い物に来るらしいから、あの立地も悪くないし人気出るんじゃない?


「クオに合ってていいと思う!けど、疑問って?何か変な料理出したっけ?」


「料理の効果」


「あぁ、紅茶のやつ?」


そう言えばそういった料理出したの初めてだったかも。


「料理に効果付けるのは出来るけど、モンスターからドロップしたアイテムで低確率付与のはず。紅茶でしかも毎回効果付くなんて初めて」


「本当?あれ普通に市場で買った茶葉だよ?あと、効果は紅茶じゃなくてカップの方かな?あのカップに注いだ紅茶に効果が付くのが正解」


「え?カップ?」


クオは目を見開いている。

それにしてもクオが頑張って喋ってるのみると微笑ましくなる。頑張って克服出来るといいな。


「うん。これもスキルの合わせ技っていうのかな?錬金術と道具と料理のスキル効果が合わさった結果、かな?」


「疑問形?」


「うーん、私もまだよく分かっていなくって。でも錬金術で使う素材を料理に使うと効果付与できたりするよ?多分錬金術持ってないと効果出ないから今まで知られてなかったんじゃないかな?」


「本当!?」


え?驚くこと?

まぁ、料理やってる人が錬金術取るってのはあんまり無さそうだしね。


「ハナ、私も錬金術取って効果のある料理作って売ってもいい?」


「勿論だよ!別に秘密にしときたいって訳じゃなくて、ただ単に知られていないのを知らなかっただけだから」


本当情勢に疎くて参るよね。

少しずつ知っていけたら、いいなぁ。


「と言うかクオは料理持ってるんだ!」


「趣味。主にヤトのおやつ作り」


なるほど。今までクオが作ったりもしてたんだね。


「明日から商売初めてみる」


「うん、私もまた再開しようかな」


そしてクオを見送って後片付け。


今日はここまで。

明日からはお金ためるぞー!




◆◇◆◇◆◇◆◇




ーーーーーーーーーー


name : ハナ

tribe : ハイフェアリー

level:11 [1up]


HP : 890/890     [20up]

MP : 940/940 (+180) [20up]


STR : 71 (+35)

VIT : 135 (+115)

AGI : 87 (+70)

INT : 80 (+30)

DEX : 93 (+23) [3up]

LUK : 28 (+10)


AP : 0

SP : 52


【スキル】

〈採師〉Lv.34〈鑑定士〉Lv.34〈魔導陣〉Lv.31〈成長〉Lv.25〈抜刀術〉Lv.25〈二撃流〉Lv.19〈舞踏〉Lv.19〈MP++〉Lv.40〈農業〉Lv.19〈錬金術師〉Lv.45〈乗術〉Lv.35

[控え]

〈道具師〉Lv.41〈料理師〉Lv.9〈釣り〉Lv.49 〈細工〉Lv.49〈鍛冶師〉Lv.4〈裁縫〉Lv.1〈水泳〉Lv.40〈水魔法〉Lv.3




【称号】

フェアリー族の加護:DEX+10

世界樹図書館を開放せし者:全ステータス+10

本屋の加護:INT+5

魔女の見習い:INT+5


【売買】

商人Lv.42


【装備】


武器:碧魔刀 STR+25

防具頭:紐リボンVIT+20

防具上衣:狩衣(赤紫)VIT+45

防具下衣:袴(赤紫)VIT+40

防具鎧:なし

防具手:なし

防具足:下駄(足袋付)AGI+40

アクセサリー(最大6個):魔法陣ホルダー・使い魔の指輪 ・数珠型グリフォンブレスレットINT+10・疾風の首飾りAGI+20


ーーーーーーーーーー


ーーーーーーーーーー


name : まっちゃ

tribe : グリフォン〈成体〉

level : 2[1up]


HP : 1120/1120 [20up]

MP : 1000/1000 [20up]


STR : 30

VIT : 25

AGI : 31[1up]

INT : 32[1up]

DEX : 25

LUK : 25


AP : 0


【スキル】

〈治癒〉Lv.19〈探知〉Lv.36〈牙〉Lv.18〈風魔術〉Lv.15〈縮小〉Lv.16〈水空〉Lv.6〈乗獣〉Lv.35


【装備】

アクセサリー:リボンネックレス


ーーーーーーーーーー







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