表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
11/176

10★

★あとがきにイラスト掲載しております★

次の日。


午後は待ち合わせがあるから午前中に採掘をしないと…ということで朝10時にログイン。ゲーム内では5時だった。


ちょうどお昼の時間だったので串焼きを買い噴水広場で食べる。

そこでたまごの様子を確認する。


ーーーーーーーーーーー


残り時間 4:36


使い魔のたまご

〈育成〉スキルをセットすることによって育つ


ーーーーーーーーーーー


あれ?もうかえると思ってたんだけど…もしやログインしている時間だけカウントするのかな?昨日は…たしか10時間くらい遊んだ後ログアウトしたよね?うん、間違いない。


あと4時間くらいか~早くかえらないかな。


そう言えば昨日の戦闘中にあったHPバーの色について調べてくるのを忘れた。

タクかマリアどっちかログインしてないかな?

フレンドリストを見るとどうやらタクだけログインしているみたいだ。


ボイスチャットをするためコールをしてみる。


『ハナか?どうした?』


数コール後無事にタクに繋がったようだ。


「ごめん、今大丈夫?」


『ああ、大丈夫だよ』


「ちょっと教えて欲しいんだけど…」


タクに昨日あの後武器を使用して戦ったことやモンスターのHPについて話してみた。


『ハナも武器買ったのか!!そしたら動いた時に補正があったろ?たぶん気づいてると思うが補正が無いほど攻撃力があがる。そんで、全く補正を受けないで攻撃出来るとクリティカルが入る事があるんだ。その時HPが白から黄色に変わる。そしてその次のダメージをあたえやすくなるんだ。』


「へー。じゃ、クリティカル出したあとはいつもよりダメージが増えるんだ」


『そういうことだ。更にクリティカルには上があって、黄色の時にもう一度クリティカルが出せたらHPバーが赤くなる。その後の攻撃は通常の2倍にもなるらしい。ちなみに黄色は1.5倍くらいかな?』


「そっかー。でも2回続けてクリティカルって無理じゃない?昨日1回しかクリティカル出なかったし」


『いや、黄色になった時点でクリティカルが出る確率があがるんだ。だから出そうと思えば出せる。あとレベルが上がれば出やすくなるみたいだぞ』


「なるほどー。ありがとう!!ごめんね、いきなり」


『いーよ。またなんかあれば連絡しろよ』


「わかった!!」


タクとコールを終わらせる。


あれがクリティカルだったんだ。なるほど、納得。


疑問も解消されたしそろそろ行くか!!




場所は同じく南の森。昨日採掘出来そうな場所を見つけていたのだ。採掘のスキルを持っているからか採取と同じように採掘出来るポイントにマーカーが表れる。が、昨日は道具を持っていなかったので採掘できなかったのだ。

今日はピッケルを持ってるし大丈夫だろう。


時間がないので出来るだけモンスターを避けて採掘ポイントへ急ぐ。モンスターにはある一定の距離近づかない限り戦闘にはならない。ただ不意打ちもあるので油断はできないが。


何回か戦闘したが無事にポイントに着いた。

回りにモンスターがいないことを確認しピッケルを取り出す。


コンコンコンとポイントの岩壁をピッケルで掘っていく。


するとポーンと音がして掘っていた先に拳大の鉱石が現れた。

手に持ってインベントリにしまって確認する。

そこには銅の鉱石×1とあった。


岩壁のポイントを示すマーカーはまだ消えてないので、ここでまだ取れるのだろう。


その後もピッケルで堀り続け、そのポイントでは合計3回、銅の鉱石が3つ取れた。


おおー!!目標個数が揃ってしまった。


まだ時間はあるし他のポイントも掘って帰ろう。


採掘ポイントを何ヵ所か巡ったがレベルが低いのか、それとも場所の問題か採掘出来たのは銅の鉱石ばかりだった。

ゲーム内時間で9時半頃町に戻ってきた。そろそろたまごがかえる頃だ。広場で座ってたまごをインベントリから出す。


ーーーーーーーーーーー


残り時間 0:03


使い魔のたまご

〈育成〉スキルをセットすることによって育つ


ーーーーーーーーーーー


確認するとあと3分だった。危ない!!

特にやることもないのでインベントリに残っていた串焼きを食べつつ残りの時間を待つ。


あっという間に食べ終わってたまごの残り時間はあと1分をきった!!


しばらくするとたまごのウィンドウが消えカウントダウンが始まった。


10


9


8


7


6


5


4


3


2


1


0と同時にたまごが光り、手の上には丁度両てのひらに乗るサイズのモンスター?が乗っていた。


おおー!!可愛い!!


猫をベースに背中に翼をはやして嘴をつけたような生物だ。たまごと同じ薄ミドリのふわふわとした毛並み。額の毛だけ白く星型になっている。


まじまじと手の上の子を見ていると目の前にいきなりウィンドウが現れた。


ーーーーーーーーーーー


使い魔に名前をつけて下さい。


ーーーーーーーーーーー


そして目の前に半透明のキーボードが現れた。


名前か…うーん…抹茶ラテみたいな色してるからまっちゃにしよう!!


平仮名で《まっちゃ》と入力する。


ーーーーーーーーーーー


《まっちゃ》


お間違い無いですか?

YES/NO


ーーーーーーーーーーー


迷わずYESを選ぶ。


すると次に現れたウィンドウには使い魔についての説明が書かれていた。

纏めるとこの7つになる。


・使い魔にも満腹度システムがあって、0になると動けなくなってしまい一定時間たつと死亡扱いになってしまう。


・使い魔も戦闘に参加できレベルをあげることで強くなる。またクラスアップもする。戦闘ではパーティーメンバーの1人としてカウントされ経験値は取得されるがドロップアイテムの取得はない。


・使い魔は必要ない時には異空間に移動させることが出来る。異空間は使い魔につき1つあり術者の指に填まる指輪から繋がっている。術者は任意に使い魔の移動をすることができる。しかし異空間にいる間使い魔は成長しない。


・使い魔にはアクセサリーのみ装備することができる。またアイテムも使用できる。


・使い魔にもスキルをセットすることが出来る。しかし一度セットすると外すことが出来ない。またスキルレベルが上限に達した場合上位スキルへと進化させることが出来る。


・使い魔は1人につき1体のみである。


・使い魔が死亡してしまった場合には異空間に戻され、ペナルティーとして1時間は異空間から呼び出すことは出来ない。


一通り読み終わって最後にあった〈おわる〉を押す。


ウィンドウが消えまっちゃの頭の上にはNPCと同じようにマーカーと名前が表示されていた。







友人の冬乃透花様より頂いたイラストを以下に記載しております。

透花様より何でもゆるせる方のみどうぞ、とコメント頂いております。

イメージを壊したくない方やイラストを見るのがお好きではない方は、お手数ですがページ上部より次の話へお進みください。

よろしくお願い致します。


















ここからは許せる方のみで!

3


2


1


「きゅぅ?」


「か、かわいい!何?何これ!?すっごく可愛いんだけど!」


「きゅ、きゅぅ~?」


「ふわふわーもこもこ……この子が私の使い魔なの?」


「きゅっ!」


「あ、私はハナっていうの。よろしくね?」


「きゅっきゅぅ~!」


「あなたの名前は?」


ーーーーーーーーーーー


使い魔に名前をつけて下さい。


ーーーーーーーーーーー


あ、私がつけるのか。

名前か……うーん……抹茶ラテみたいな色してるからまっちゃにしよう!


挿絵(By みてみん)

イラスト/冬乃透花様

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ