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魔森編10 ~拠点作成と新たな仲間~

遅れてしまい申し訳ないです

更新は時間が掛かるときもあるかもしれませんが途中で放棄はしないので気長に楽しんでくださるとありがたいです

色々と考えすぎて上手く纏める事のできない自分の文才の無さが悔やしいですが少しずつ成長できたらと思います




外に出ると食事の準備を終えて待っていた皆と一緒に食事をとる事にした


スイ「おにーちゃんコレみんなで作ったんだよ~」

ハミル「暁様・・・美味しい?」

ラナ「美味しく・・・できましたかね?」


嬉しそうに話すスイや子供達に癒されつつも食事を食べすすめる


暁「おっ、そうなのか・・・とっても美味しいよ皆ありがとうな」

そういって頭を下げる暁に遠慮がちに皆が首を横に振る

フェリス「私達は暁様のお役に立ちたかっただけですから・・・」

アグリ「そうそう、それにあんまり美味しくできなかったかもしれないし・・・」

サーラ「そうね一部料理をちゃんと勉強しなきゃいけない娘もいるみたいね」

そう言って皆が笑い和やかに食事をすすめていった



暁「それじゃあ拠点を作っていこうか、皆には少し手伝ってもらうよ」


セリ「でも、どの様に建てられるのですか?」

暁「建てるのはターナの魔法で建ててもらうよ、まずは周りの木を切って場所を確保するから皆は木を運んでもらってもいいかな?」


そう言うとボックスから蟷螂刀と石刀を取り出す


暁「今から木を切り倒す、倒した木をコレで切り分けて運んでもらう切れ味が凄いから扱いに気をつけるように、それじゃあ危ないから下がっていてくれ」

そう告げマルガに蟷螂刀を渡し皆が下がったのを確認すると木を切り倒していく

切り倒した木をマルガが切り分け他の亜人達が邪魔にならない場所に運んでいく



暁「コレぐらいで良いだろう、ターナ来てくれ」

暁に呼ばれ運んでいた木材をセリに渡して駆け寄ってくる


ターナ「主よもう建て始めるのかの?」

暁「あぁ洞窟の入り口の左側に垂直になるように建てようと思う

洞窟は以後地下を掘って鉱石を掘ったり地下に避難できるようにもしたいからね

右側には畑を作ろうと思ってる」

暁がそう説明するとターナも納得したようだ


ターナ「では木を切り倒したときの枝を私の言う通り地面に挿してくれ」

ターナの指示の元亜人達と協力して枝を挿していく


ターナ「よし、では少し離れていておくれ・・・・ではゆくぞ!!」

ターナが枝に向かい手をかざすと枝が成長をはじめた

暁「おぉ!?おおおぉ」

驚きの声を上げる暁に声すら出さずに驚いている亜人達



メキメキと音を立てながら成長していく木

普通ならありえないスピードでありえない形に成長していく

床ができ、成長していくにつれて壁ができていく

その壁には窓のためだろうか穴も開いている


メキメキと成長していく木を眺めつつターナに内装について聞いてみる


暁「ターナ人数分の部屋とか内装についてはどうなってる?」


ターナ「内部の作りこみは後からでも変更できるでなそれに関しては後で問題ないな

コレは木が生きておるからな後からでも弄れるんじゃ

それに生きておるから丈夫だし意思相通もできるから色々と便利じゃよ」


暁「なるほど・・・それは便利だな」


ターナ「コレは私の眷属扱いとなる予定なのでな、もちろん主の言葉が優先されるからな形で言えば主の眷属の眷属じゃから大本の主の命令は私より優先されるようにするつもりじゃ」


暁「眷属の眷属って・・・でも便利なのは分ったよ、生きてるわけだし食事とかは普通の木と同じでも大丈夫なのかな?」


生きているという事を思い出し聞いてみる

眷族の世話をするのも主の務めと思っている暁は眷族となったものに苦労をかけたくないのである


ターナ「ふむ・・・そこらへんは普通の木と同じようにできるが他にも魔力などで大丈夫な様じゃ

ある程度力が馴染めば本体が人化して挨拶に来るそうじゃよ

今は力も弱く私としか意思相通もできないからな、力が馴染めば他の者たちとも話せるじゃろう」


暁「なるほど・・・ありがとう、それじゃあ俺の魔力を渡しておこうか」

そう言うと暁は魔力を手のひらに集中させ木の表面を触るとそのまま魔力を流し込んでいく


ターナ「なっ!!主よ急にそんなに流し込まれると・・・危ないっ!!」

急激な魔力の増幅によりターナは制御が出来なくなってしまう


ターナ「主よ危ないから離れるのじゃ!!」

暁が急激に魔力を注いだために木全体が強い光に包まれてしまう

ターナの制御を離れてしまった事により過剰に注がれた魔力が発光しているのだ


暁「大丈夫だよターナ、この子も手伝ってくれているみたいだしね

それにこの方が早く終わりそうだしな」

木に魔力を注ぎながらターナに笑顔で振り返る暁にターナは慌ててしまう


ターナ「暴走してしまうかもしれないのに何をのんきな事を言っておるのじゃ!!危険じゃはよう離れい!!」

成長を続ける木からなかなか離れようとしない暁に業を煮やしたターナは暁を引き離そうと近づく


暁「よしっ、もういいかな」

魔力の供給を止めて急いで木から飛びのいた暁をターナが捕まえる

ターナ「主なぜこんな無茶な事をしたのじゃ!!」

暁「心配かけてごめんなターナ、でもこれで拠点が完成したよ」

暁が離れてすぐに強い光に包まれていた木から光が消える


ターナ「なっ、なんと・・・何をしたのじゃ主!?」

想定していたよりも早くそして大きく変貌した木をみて理解の追いつかないターナ


暁「俺が魔力を注ぎ込んで木の精霊で良いのかな?その娘が魔力に同調してコントロールしつつ俺の望む形に変わってくれたんだよ」

まるで何事もなかったかのように言い放つ暁に事態の飲み込めないセリが近づく


セリ「あ、あの暁様コレが拠点でよろしいのでしょうか?」

目の前の大木を指差しつつ暁の顔を窺う

暁「あぁ、皆コレが俺達の拠点だ」

そう言って暁が紹介した木は全長30m強、直径20m弱の巨木ではあるが高さは無く幅広い形をしていた


暁「現状まだ防衛に不安があるし何が起こるか分らないからな

高さは抑え目にしたんだ、内部は4階層になってるよ

皆が知識をつけて色々な事が安定して、物事に対処できるようになったとき

木を高くして色々な事ができるようにスペースを広げるつもりだよ」


暁が拠点について説明するが目の前で起こったあまりにも現実離れした出来事に反応ができない亜人達をよそにスイとシルクは木の周りを元気に走り回っていた


スイ「おにいちゃ~ん!!コレが新しいお家なの~?」

走り回りながら新しい家に興味津々の様子でたずねてくる

暁「そうだよスイちゃん、嬉しいのは分るけど転ばないようにね」

あまりにも元気に走り回るスイに転んで怪我をしないか心配していると案の定石に躓いて転びそうになる


暁「危ない!!」

慌てて支えに行こうと駆け出すが遠くて間に合わない

???〔ご安心くださいませ主様〕

そう頭の中に声が響くと地面から木の根が生えスイを支える

スイ「えっ、ええっ?な~にこれ~?」

暁「あぁ意思があるんだったね、スイを助けてくれてありがとう」

スイを助けてくれた礼を拠点である木に向かい告げる

???〔いえ、主様の大切な仲間でございますのでお助けするのは眷属として当然でございます〕

そう告げながら優しくスイを地面に下ろした


暁「ふむ・・・名前がないと不便だよな何か名前はあるのか?」


???〔いえ、あつかましいお願いではございますが・・・

できれば主様から名前を頂戴しとうございます

そちらの方が真の眷属となれますので〕

暁「(木の精霊か・・・有名なのはドリアードだけど・・・森の管理をお願いしたいし・・・フォレスト・・・)」

暁「フォレナ・・・でどうかな?」

フォレナ〔とてもいい名ですね・・・フォレナ気に入りました

これからよろしくお願いします主様〕

木全体を震わせて喜びをあらわにするフォレナに気になった事を聞いてみる


暁「フォレナの主ってターナじゃないのか?

そう言う風に聞いていたのだけど?」

フォレナの主であるターナの主だから言う事を聞くとは聞いていたが、名前を授けたものの眷属になるとも教えてもらった事もありどちらの眷族となったのか気になったのだ


フォレナ〔私は暁様の眷族となりました、本来はターナ様の眷族となる予定だったのですが・・・

主様の魔力による成長と名を貰った事により完全に眷属となりました〕

ターナ「あぁ眷属については気にしなくてもよい主に忠誠を誓うのであれば何も問題はない」

申し訳なさそうに告げるフォレナにターナは気にしていない様子だ



暁「さて、じゃあ中に入って部屋割りや水周りの整理をしようか

それとフォレナには申し訳ないが個人の部屋は覗かない様にしてくれ

後で指定する範囲に根を伸ばし安全確保の為警戒をしてもらいたい」

フォレナ〔かしこまりました、部屋割りの為にまた魔力と森に根を張るための魔力を頂きたいのですがよろしいでしょうか?〕

暁「それぐらいは構わないよ」

そう言うと木の幹に手をあてまた魔力を流し始めた


ターナ「主よそんなに魔力を使っても大丈夫なのか?

確かに主の魔力は多いが魔力を使う事に慣れていないのにこんなに一度に魔力を使うと体に悪影響がでてしまうぞ?」


心配そうにそう言うターナをよそに魔力を注ぎ込んでいく暁の様子についに怒った者がいた

セリ「暁様!!拠点の安全や私達の生活の為にやっていただける事はとてもありがたいですが、暁様が無理してまでしていただかなくてもいいのです

微力かもしれませんが私達にも協力させてくださいませ

これだけ人もいるのですから暁様だけに負担がかからないようにする事だってできます

なのでご自愛くださいませ、此処には怠けるなんて考える不届き者はおりませんでしょうし皆が心配しています」

セリの言葉に同意するように何時の間にか集まっていた亜人達が頷く


暁「そんなに俺って無理してたかな・・・心配かけてすまない」

皆に向かい頭を下げる暁に満足そうに頷くターナ


ターナ「それでよい、主に何かあれば私がアヤツ等にどやされてしまう

フォレナよ私の魔力を使うがいい、これ以上主に負担をかけるわけにはいかぬ」


ターナの言葉にフォレナが申し訳なさそうに答える

フォレナ〔私の配慮がたらず申し訳ありませんでした

それではターナ様よろしくお願いします〕


それからは暁は指示を出しターナが魔力を注ぎ込みフォレナが皆の要望を聞き入れて部屋割りを進めていく


●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●


順調に部屋割りを進めていき、そろそろ終わりかというタイミングで問題が起きた


暁の部屋をどうするかである


皆が(主にターナとセリ)が自分の部屋の傍にと進言し揉めているのである


ターナの部屋周りは3階でスペースを空けてあり他の女神の為の部屋も準備してある

一方セリの部屋周りは2階でまだ小さい子供達の部屋があるのだ、子供達は大きめの部屋で一緒になっている


セリ「暁様は私がお傍でお世話させていただきますので私の傍にお部屋をおつくりになられた方がいいと思います!」


ターナ「お主の所では騒がしくてゆっくりできないではないか!2階の私の部屋の傍でいいと思うのじゃが?」


お互いが主張を譲らずどうにかして暁の傍に居ようと争っているのだ

亜人達もあまりにも凄い気迫で言い争いをする二人に止める事もできずただ呆然と見ているしかできなかった・・・かに思えたが、勇気ある1人が立ち上がった


マルガ「あの~アタイ考えたんですが・・・暁様は最上階に部屋を作るっていうのはどうでしょうか?」


暁「俺もそれが良いと思うんだけど・・・色々とやりたい事もあるから最上階は俺が全て使わせてもらうよ、いいね?」


暁が確認するようにターナとセリを見るとしぶしぶながらも承諾したようだ


●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●


部屋割りも終わり各自の仕事を振り分ける作業に移る


暁「やってもらいたい事は、畑を作って食料の安定化させる事と作業に必要な道具身を守るために必要な武器や防具を作る事、それと衣服や小物を作る事だね

それに大人子供関係なくある程度知識をつけてもらう

畑に関してはエルフのフェリスを中心に、武器道具作成はドワーフのベリスを中心に、衣服小物に関してはアラクネのカミルとセリを中心に、知識に関してはターナに任せたいと思ってる

警備はフォレナがいるから心配は無いが、獣人のマルガ、ジェミがメインでやってもらいたい

呼ばれなかった者達や子供達は皆の手伝いをお願いするよ」


振り分けられた者達は自分の得意分野で役に立てると嬉しそうに頷き、それ以外の者達もヤル気に満ちた目をして頷いた


暁「今はコレだけだが後々やる事が増えるかもしれないから、その時は対応をお願いするよ

畑と鍛冶場に関しては明日作る事にして今日はこれぐらいで解散

各々自由にしてていいよ、それとお風呂は毎日入ること!!」


この世界では貴族や王族以外では毎日お風呂に入る習慣は無く濡らしたタオルで体を拭く程度であった

その為新しく作ったお風呂場では皆が困惑したような反応だった為に入り方の説明までおこなったのだ


暁「それじゃあ俺は部屋に戻るから」

そう告げると3階にある自室に向かい歩き出す暁にターナが付き添っていく


●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●


3階の自室で寛ぐ暁を甲斐甲斐しく世話を焼くターナ

ターナ「主よやはり少し無理をしすぎだと思うのじゃ・・・今日はもう体を休めたほうが良かろう」

確かに暁は今日皆を助けるために戦闘をしたり拠点作りの為に魔力を使ったりと慣れない事をおこない疲れを感じていた

暁「確かに無理しすぎたかもしれないな・・・今日はもう休むとするよ、ありがとうターナ

ターナが来てくれて本当に助かったよ」

部屋割りのときターナに作ってもらったベッド横になりつつも感謝の言葉を口にするとターナが近づいてキスをしてきた


ターナ「良いのじゃ、こうして主の傍にいて役に立てる喜びを痛感しておるよ

きっとあやつ等も羨ましがっておるじゃろうて」


そう言いつつ微笑むターナを横目に深い眠りへと落ちていった


ターナ「もう眠ってしまったか・・・やはり体に負荷が掛かっておったようじゃな

・・・・せっかくじゃから添い寝といこうかのぅ」

無防備な暁の横に潜り込むと寝顔を眺めつつ五月蝿いライバルを思い出す


ターナ「アレが見つけるとまた口煩く文句を言ってくるのじゃろうが・・・コレは譲れんのう」


ひとしきり寝顔を堪能すると自身も暁の隣で眠りに落ちるのだった


●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○●


一方自由時間となった亜人達の方では自分用の部屋を貰えたという事や自分用にベッドまであるという事で喜んだが一人部屋で何をしていいのか分らず大広間に皆で集まっていた

マルガ「暁様は本当に凄いお方だねぇ~魔物達をあっという間に倒しちゃった事も凄かったなぁ~」

ジェミ「隷属の首輪を解除してしまった事や女神様を眷属にしてるって言ってたし・・・」

サーラ「そうねぇ・・・あっという間にこんな拠点を作った事も驚きだしねぇ」

と暁の話で盛り上がっている獣人達に魔族の娘達も会話に加わる

アグリ「暁様の話し?凄い人だよねぇこんな立派な拠点を作っちゃうんだから」

カルネ「そうだねぇ・・・凄い人だからこそあまり無理しないで欲しいなぁ

私達の恩人だし何でも出来てしまいそうな人だけどさ・・・」

部屋の隅で話し込んでいたベリスやフェリスも会話に加わる

ベリス「私達に仕事がふり分けられたんだ、それで役に立てば暁様の負担も軽くする事ができるだろうさ」

フェリス「そうですね・・・私達がしっかりと仕事をこなせばいいだけですよ

私達への懸念がなくなればその分暁様への負担も軽くなるという事です」


セリ「そうですね、その為にも暁様の指示に従い知識をつける必要があるでしょうね」

子供達の部屋から現れたセリが皆の会話に加わった、子供達を寝かしつける為にいままで奮闘していたようだ


フォレナ〔皆さんヤル気に満ちているようですね、拠点の防衛は私にお任せください〕

ついには拠点となる木の精霊であるフォレナまで会話に加わり女子会のようになってしまっていた


この女子会は暁の事やこれからの事を語り合い夜遅くまで続いたのだった

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