勉強会日和とはこのことだ!(13)
「じゃあ、また来週会いましょう」
「おう、じゃあな」
「またな~」
「スイカ、ご馳走様でした」
あの後、またしばらく勉強を行い、キリの良い所で引き上げることになった。
現在時刻は5時30分。
まだ太陽の日差しが眩しいが、カラスの鳴き声は徐々に大きくなってきている。
「いや~、今日はやったな~。全身に疲れが溜まってる気がする」
「慣れないことを長時間したせいか?」
「だろうな。しかも、鬼教師が横に付きっきりだったから精神のほうも少々……」
「でもよく耐えたじゃないか。根を上げてぶっ倒れることもなく」
「俺もよく耐えたと思うわ。でも、今日明日は勉強したくはないな。今日だけでテスト前にやるくらいの勉強をしたし」
「まあ、それに関して、俺は何も言わんよ。佑香に言われて俺にまで言われるのは聞くに堪えないだろうしな」
「そういうところ、お前は分かってるよな」
「まあな。でも何実際問題、今日やったことで最下位は脱出できるかもしれないよな。他の男子三人よりも勉強時間を稼いだはずだし」
「だといいんだがね~」
「絵玖のいる前で、みっともない姿を晒すわけにはいかないんじゃないか?」
「うーん、そう言われると最下位は嫌な気持ちがするな……」
「絵玖、亮に細やかな励ましの言葉を」
「あ、えーっと……一緒に頑張りましょう、亮くん」
「そうだな。目指せ、最下位脱出! ――というわけで、俺はこっちだから。良い一日を送れてよかったよ。また今度一緒にやろうな、二人とも」
「おう」
「はい、ありがとうございました」
「じゃあな~」
手をブラブラ振って、亮は反対の道を歩いて行った。
「――今日一日、楽しめたか?」
「はい。一緒に勉強会させてもらって、佑香さんと亮くんのこと、よく知れたと思います」
「それは何よりだ? 結構面白い奴らだろ? 二人とも」
「はい。佑香さんはすごい真面目なのかなって思ってたんですけど、とってもフランクで優しい印象を受けました。亮くんは……正直おちゃらけタイプなのかなって思ってたんですけど、意外と物事を真面目に考えてて驚きました」
「二人とも、結構見た目とのギャップがあるんだよな。俺は長い付き合いだから普通に見えるけど、他の人には絵玖みたいに映ってるかもしれないな」
「やっぱり、見た目で人って判断できないんだなって思いました」




