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須貝絵玖登場! 転校生は元アイドル!?(1)

7月9日


 ――ちゅん、ちゅんちゅん。

「あーぢー」


 目覚ましタイマーの一時間も前に、暑さのせいで目を覚ましてしまった。昨日は昨日で暑かったけど、今日は今日ですっげぇ暑い。というか、日当たりがヤバいな。


 お日様が完全に登り切っていないというのに、窓から燦々と照りつける日差しが容赦なく俺の体に降り注がれている。


 体には昨日と同じように汗の粒がたくさん光っていた。むくりと起き上がると、額に溜まった汗がどどっと胸部に向かって流れ落ちる。こりゃ今日もシャワーを浴びなきゃヤバそうだ。


 汗臭さを漂わせて学校に行き、公衆に迷惑をかけてはいけないからな。


 自分の臭いで嫌われるなんて、痴漢とかで逮捕される次くらいに恥ずかしいしな。


「と、いうわけで、シャワーを……」


 ――設定温度をヌルめに設定し、ベタベタする体を洗い流す。


 全然関係ない話なんだが、日常生活を送る上で流れる汗は汚いものとされるのに、どうしてスポーツ選手の汗とか、エロいことをした時に出る汗は良さそうに見えるんだろうか? 


 前者にしろ後者にしろ、汗というものに変わりはないはずなのに。確かに俺も、自分から出る汗は汚いと感じるが、スポーツ選手が練習をしてる時に零れ落ちる汗や、AV女優が男優の上で激しく踊ってる時にお腹の部分を伝って流れる汗とかは良いなって思う。


 同じものでも捉え方次第で良くなったり悪くなったりするっていうのは、すごく不思議だなって感じる。他人の芝生が青く見えるってことなんだろうか?


「まあ、どうでもいいことだけど……」


 でも、どうでもいいことを考えるって、結構楽しいよな。考えたところでどうでもいいことなんだけど、何も考えないより何かを考えて脳を使ったほうが、いずれボケてくるであろう脳の軟化に良い影響を与えてくれると思う。


 ……………………。


「――ふう、さっぱり」


 今日は昨日より時間があるから、少しゆっくり朝食を食べれるな。


「さて、何を作ろうかな」


 冷蔵庫を開けようとしたタイミングで――

 ピーンポーン。


「ん?」


 家のインターホンが鳴った。こんな朝早くに誰だろう? 数年前ならば、朝の牛乳買いませんかとか、新聞取ってくれませんか? 


 とかの勧誘も来ていたが、今となってはそういう押し売り関係の人たちもすっかり成りを潜めた。廃村になる地域に取りに行っても意味がないと悟ったんだろう。


 その人たちではないとすれば、一体誰だろう?


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