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たまには勉学に励んでる姿を見せるのもいいじゃないか?(1)


8月5日


 ……………………。

 …………。

 ……。


「…………」

「…………」


 昨日話した通り、今日も昨日と同じように勉強に取り組む俺たち。今日で勉強会も三日目、気分的には日帰りの勉強合宿のような感じだ。


それなりに捗っているから、あながち間違った例えってわけでもないだろう。前にも言ったかもしれないが、一人よりも二人でやったほうが、どちらかがヘタった時に声をかけて応援できるから集中もしやすい。


まあ、二人ともヘタってしまうこともなくはないが、その時はその都度休憩を入れてガス抜きをすれば再び頑張ることができる。

 

何より俺たちには明確な目的があるからな。それはもちろん――夏休みを遊び倒すこと。


そのためにはまず、邪魔な課題を片付けなくては始まらない。楽しい思い出を目一杯作るためにも、今はこうして必死に努力しているんだ。

 

…………邪魔ってのは、若干言い過ぎたかもしれないな。何だかんだ俺も来年受験を控えてる身、本来なら遊び倒すとかほざいてる場合じゃないのが事実だろう。

しかし、それは全く勉強に手をつけなかったらの話だ。これも前に言ったが、俺は絵玖と遊んだその夜は必ず自習したその箇所を振り返るようにしている。見えない部分で努力はしているんだ。


だからもう一度言っておきたい。

 俺は、こう見えても勉強をしっかりやっていると。でなければ――


「秀吾くん、この問題ってどういう解答をするといいんですか?」

「ん? ああ、これは資料集の真ん中らへんに書いてあるぞ。……ここ、ほら」


「――あ、ホントだ」

「多分絵玖が来る前にやった単元だから分からなかっただけだ。それほど覚えるのは苦ではないはずだから、今パパッと覚えちまいな」


「はい、そうします」

 こんな風に、教えることができないだろ? ――ドヤ!


 ……………………。


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