夏休みスタート! まずは農家のお手伝い(13)
「今さらだけど、持ち帰って洗ってくれなくてもいいんだぞ? 俺の家に洗濯機もあるんだし」
「いいんです。借りたものは清潔にして返さないと、あたしの汗……たくさん染みついちゃってますし……」
「ふむ……絵玖の汗か……」
「あの~秀吾くん? そこで変な考えはしないでいただきですけれども……」
「おおっと、危なかった。いや、やっぱり絵玖はかわいいから、つい……考えるのは帰っ
てからにしよう」
「か、帰った後に考えちゃうんですか?」
「ふっふっふ、妄想の中でひん剥いてやる予定だ」
「うわ~……秀吾くん、変態さんみたいです」
「安心しろ、みたいじゃなくて変態だ」
「そ、そうでしたね……」
「はっはっは。――じゃあ、明日待ってるからな。朝だったら寝てるかもしれないけど、そしたらまた起こしてくれ」
「はい、分かりました。じゃあ、バイバイ!」
「ああ、バイバイ」
後ろから見ると、かなり荷物が重くて辛そうだけど、大丈夫だろうか? 後ろ姿が見えてる間にこけたりしたら自宅まで送っていくとしよう。
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意外と腕力あるようだな。
「さて、夕飯を作るとしよう」
明日、絵玖に食べさせるとなると、いつもみたいに乱雑に野菜を切れないな。不器用なりに丁寧に切って作るとしよう。
俺は早速キッチンに向かうのだった……。
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