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ぼくらの天使  作者: 半導体
三章
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46話 街の陰に向けて

 シューラが目を覚ましたのは、かすかに聞こえてきた奇妙な音が無意識に気になってしまったからかもしれない。

 目を閉じて横になればすぐにでも意識が落ちてしまうほど強い眠気が残っている。それでもシューラが起きあがって様子を確かめようと思ったのは、耳に届いたその音から不思議な優しさを覚えたからだ。

「ん……」

 目元をこすりながら体をゆっくりと起こし、音のする方向を求めてぼんやりとした意識で周囲を見回す。どうやら、野営から少し離れた所にある平地の広場から聞こえてきているようだ。

「……エルクさんと、メフィさん……?」

 シューラのすぐ隣で寝息を立てているシオリは確認できたが、その奥で眠っていたはずのエルクとメフィの姿は見えない。半覚醒の上手く回らない頭でも、二人が音の原因だろうということはすぐに思い当たった。

 のそのそと立ち上がり、シューラも広場に足を向ける。少しずつ近づいていくにつれ、かすかだった音が次第によく聞き取れるようになっていく。

「えっと……こ、こう?」

「腰が引けちゃってるよ。もっとこう、前に体重を持っていく感じで」

「こ、こういうことね。オッケー」

「うん。それじゃ次は……」

 木の陰から様子を窺うと、メフィが何かの動作の型をエルクに教わっているのが見えた。メフィが姿勢を変える度、エルクがそこに指示を加えて微修正している。よく見るとメフィはナイフを握っており、どうやらケンカの際の身の動かし方を習っているようだ。

「二人とも、一生懸命ですね……」

 遠巻きに眺めながら、シューラは小さく息を吐いた。

 メフィもエルクも、その表情は真剣そのものだ。メフィはエルクの言葉を一字一句意識して聞き入れようとしており、エルクもメフィが呑み込めるように丁寧に説明を重ねている。いくらか距離があるせいでもあるだろうが、眺めているシューラに気付く気配はない。

 どうしてケンカの練習を、と考えたりはしなかった。メフィが自分にできることを模索していたことはシューラも知っており、これが彼女の出した答えなのだとすぐに思い至ったのだ。そうでなくとも、二人一緒になって真剣に何かに取り組んでいることに疑問を抱いたりはしない。

「仲のいい人がいるって、やっぱりいいですよね……」

 思わず独り言が口から洩れる。二人の様子を見ていて、二人と出会う前の記憶が蘇ってきてしまったようだ。

 これ以上二人の様子を見ているのはあまりに辛い。反射的に目を逸らしたシューラは、わずかな時間でも眠りたいと思い再び寝床に戻ることにした。


 しかし結局、起床の時刻になるまでシューラは眠りに落ちることができなかった。






「――と、いうわけなんです」

 リメールに正体を話すと決意した翌日。リメールのもとへ到着してすぐ、リダは自身やリオナが異種族であることを明かした。状況を考慮してか、ガルドとリオナも彼の隣に並んで話を聞いている。

 異種族の迫害など、本の記述と関係がないと思われる部分は伏せた。それは必要性を感じなかったというだけでなく、彼女にそうした陰の一面を知ってほしくないという恐怖によるものだ。

 だが、たとえ後ろめたい部分を伝えなかったとしても、彼女に隠し事をしていたことに違いはない。

「あの本に出てくる異種族は、僕やリオナの種族のことかもしれないんです。黙っていてすみませんでした」

「……」

 深々と(こうべ)を垂れたリダに、リメールは沈黙を貫いている。どんな表情になっているのか、頭を下げているリダに確認することはできない。

 顔をあげないままリメールの返事を待つ。今のリダに、彼女と顔を向い合わせられるだけの勇気はなかった。

「リダは……彼は、あなたの作業の助けになるならって思って、こうして打ち明けることにしたの」

 見ていられなかったのか、成り行きを黙って見守っていたリオナが一歩前に出て代わりに話し始めた。

「騙してるみたいで心苦しい思いをしてたみたいだし、あなたに隠し事をしたくないって言ってたわ。そのくらい覚悟を決めて話すことにしたっていうのは、分かってあげてほしいの」

「そうだったんですか。うわぁ……ビックリしました」

 全く変わらない調子のリメールの言葉にリダは顔をあげる。

「そういうの私は気にしませんよ。でも、教えたら嫌われるかもしれないっていう気持ちは分かる気がします」

 心臓を鷲掴みにされたような感覚のリダに対し、彼女は困惑した様子すら見せず朗らかに微笑んでくれていた。子供をあやすときのような優しげな、抱擁感の溢れる穏やかな表情だ。

「怒らない……んですか?」

「怒るわけないじゃないですか! 私の助けになろうと勇気を振り絞ってくれたんですから、むしろ感謝したいくらいです」

「リメール……」

 印象付けるようなにこやかな笑顔を浮かべられ、リダは返す言葉を見失ってしまう。彼女の包容力を見せつけられたような気がしてきて、再び視線を落とす。

「それじゃ、リダさん。また今日もお手伝いいただけますか? リダさんが異種族であってもなくても、私はすっごく助かってるんですよ」

 そんなリダに手を差し伸べ、リメールが改めて協力を求めてきた。

 もちろん、リダに断る理由はない。

「……っ、はい! 僕、頑張ります!」

 リメールの手を握り返し、リダも負けじと満面の笑みを浮かべて見せた。



「話はまとまったみたいだし、俺らはこっちの用事に行かせてもらうぜ」

「リメールさん、私たちはもう行かせてもらうわね」

「はい。お気をつけて」

 話がひと段落ついたところを見計らい、ガルドはリオナを連れて退出の意を伝える。

 リメールに拒絶の意志がないのであれば、あとは当人同士でどうにでもなるだろう。ガルドたちにもするべきことがあるため、いつまでも二人の問題だけに気を向けている暇はないのだ。

 だがふと思い出したことがあり、部屋を出かけたところでガルドはその足を止めた。

「ああ、それからもう一つ。しばらくここに滞在することになりそうでな。昨日はリメールの用意してくれたあの宿に泊まらせてもらったが、後はこっちの伝手(つて)で拠点を確保させてもらうぞ」

「そうですか、分かりました」

「詳しいことは決まってから伝える。それじゃリダ、しっかり手伝うんだぞ」

「分かってますってば」

 昨日と変わらない二人の様子を確認し、ガルドは改めてその足を外へと向けた。


「んっ、んー……はぁっ」

 リメール宅を出ると、二人は揃って大きな伸びをした。気が付かないうちに両者とも背筋に力がこもってしまっていたようだ。

 結果としてリメールはあっさりと受け入れてくれたものの、重要な事実を打ち明ける場というのはやはり緊張感漂う張りつめた空気になる。当人であるリダほどではないにしろ、後ろめたさにも似たプレッシャーは確かに感じていた。

「さて、リオナ。ギルドは街の北側にあるらしいから、ちょっと大移動になるぞ」

「……いよいよ向こう側へ行くのね」

 首や肩を回してストレッチをしつつ、ガルドは坂上を見やる。リオナもガルドに続いて同じ方向を見上げ、感情を押し殺した低い声でそう呟いた。

 街のどこからでも見えるため、すでに見慣れつつある『門』。ガルドたちは未だ北側へ足を延ばしたことがなく、これまではほとんど背景のような存在でしかなかった。しかし、いつまでも景色の一部として流しているわけにもいかない。

 リオナの感じた同族の『匂い』は、その『門』の先から流れて来ているという。北側へ向かうということは、自ずとそうした不穏と接触する機会が増えるということでもある。

「植物族の情報を掴める、ってプラスに働けばいいんだが」

「まあこういう場合、そう都合よくは転がらないわよね」

 お互いに何事もなく済ませられると思っていないことが分かり、諦観交じりの苦笑いを交わす。

 世界委員会の人間が襲撃された事件のこともあり、マルトーリがすでに安心して過ごせる場所でなくなっているのは間違いない。常に周囲に気を配り、異変が起こっていないか確かめながら行動しなければならないだろう。

「……まあ、まだ北で何かが起こってるわけじゃないんだ。戦場に行くってわけでもないし、あんま身構える必要はないだろ」

「そ、そうよね。考えすぎよね、アハハ……」

 いささか強引な納得の仕方に、リオナもわざとらしく笑って同調する。

 北側へ向かうことで状況がどう変わるのか。今のガルドたちにそれを推し量ることはできない。




 自分が異種族である以上、一般人と迂闊に行動を共にするべきではない。ガルドから言われるまでもなく、リダはそれを理解しているつもりだった。

 しかし現在リダは、好奇心に駆られてリメールと礼拝堂を調べに行く約束をしている。異種族であることは明かしたものの、その裏側に存在する人間との確執については黙ったままだ。もし同行中にトラブルに巻き込まれれば、リメールにまで迷惑をかけてしまう事態も考えられる。

 どうしてこんな大事なことを忘れてしまったのか。リダはそのことで軽い自己嫌悪に陥っていた。

「僕って、なんでこんなにダメなんでしょう」

「えっ、急にどうしたんですか!? あのあの、リダさんはダメなんかじゃないです! ほら、こうして私のお手伝いもして下さってますし」

 突然自責を始めたリダに、リメールが慌てた様子でフォローを入れる。彼女にしてみればいきなり目の前でリダが自嘲的な発言を始め、何が何だか全く分からない展開だっただろう。

「あ、あ、すみません」

「いえ……何か悩み事でもあるんですか?」

 我に返ったリダの顔を心配そうに覗き込んでくるリメール。リダの方は恥ずかしさでリメールを直視できないが、彼女の世話焼きな性格を考えれば当然の反応だろう。

 しかし、そだからといって安易に暴露してしまえるかどうかは別問題だ。ただでさえ異種族であるというショックの大きいカミングアウトをしたばかりであり、そこからさらに自分たちの暗部を晒すというのは気の進むものではない。

「うぅ……そのぉ……」

「やっぱり何か悩んでるんですね」

 お節介焼きともいえるだろうか、彼女の中には訊かずに済ませるという選択肢は無いようだ。

「リダさんたちが異種族だって聞いたときは驚きましたけど……でも、抵抗なく受け入れることができました。きっとリダさんが悩んでることについても、私が何かしら力になれることってあると思うんです。そんな大したことはできないかもしれませんが……それでも、今のリダさんをそのままになんてしておけません」

 リメールがとても気にかけてくれているのはよく伝わってくるのだが、リダにはそれが逆に辛い。今は『答えること』に対する罪悪感から言い渋っているのだが、彼女に詰め寄られると『答えないこと』に対する罪悪感も同様に大きくなってくる。

「私でよければ相談に乗りますよ。ね? 話してみてください」

「……分かりました。あんまり気乗りしませんけど、黙ったままっていうのはリメールにも悪いですからね」

 たとえどんなに答えづらいことであっても、こう訊かれてしまってはリダに無回答を貫く度胸は無かった。

 結局彼女の熱意に折れる形となったリダは、脳内で語彙を検索し、なんとか穏やかに話を纏められないかと思案を巡らせていく。

「ええと……僕、人間とは違う異種族だって話、さっきしたじゃないですか」

「はい」

「だから、リメールと一緒に礼拝堂を調べに行ったら迷惑をかけるかもしれないって思って。考えが足りなかったなって感じて、情けなくなってしまって」

「は、はあ……?」

 重要な部分を隠したまま悩み事の概要だけを打ち明けてみる。自分でも苦しいと思える省略であり、案の定リメールは腑に落ちない様子で首を傾げた。

「んー、リダさんが異種族っていうのと、礼拝堂を見に行くのが迷惑になるっていうのがちょっと繋がらないんですけど。あ、ひょっとしてあれですか? 異種族の人たちは人間から差別を受けていて、一緒にいるととばっちりを受けちゃうって心配していたとか」

「う」

 言いよどんでいたことを的確に先回りされてしまい、リダは声を詰まらせる。こうなってしまっては、彼女に迫害の事実を告げないままにすることは難しいだろう。

 あえて話さずにいたことを後から、それも相談に乗ってくれたリオナがいなくなってから付け加えるなど、リオナはもちろんリメールにも申し訳が立たない。

 それでもリダは、ここで嘘をついてまで言い逃れしようとは考えなかった。

 彼女を騙して保身を図るくらいなら包み隠さず全て話そう――そう決心し、口を開く。

「そう、なんです。これは僕だけじゃなくて、どちらかというとリオナたちの種族の方が深刻な問題らしいんですけど……」



「ごめんなさい!」

「え、えぇ?」

 一通りの説明を終え、黙っていたことを謝ろうとしたところ、先にリメールから謝られてしまった。

「そんな辛い思いをされているのに、私ったら空気も読まずに軽い気持ちで尋ねてしまって」

「あ、あぁ……そういうことですか」

「なのにリダさん、ちゃんと話してくれましたよね。それが本当にありがたくて、でもそれ以上に申し訳なくて……」

 リメールの声が次第に涙ぐんだものになっていく。見ると、すでに目を赤く腫らしながら目尻を指で拭っていた。それほど罪悪感を覚えたということだろうが、やはり立場が逆のような気がしてならない。

「あの、謝らなきゃいけないのは僕のほうじゃ」

「でも大丈夫ですっ。リダさんたちのことを思えば、私は何があってもへっちゃらですから」

 感動に打ち震えているような表情でリダの手を握りしめるリメール。どこに感銘を受ける要素があったのか分からないが、この様子ではリダの声が届いているのかどうかも怪しい。

「リダさんたちの気持ち、分かるなんて言えませんけど……」

「いや、あのっ……!?」

 何か言わなくてはと口を開こうとしたが、それよりも先にリメールにがっしりと抱きしめられて口を塞がれた。胸元に顔が埋まり、衣服に遮られて息が封じられてしまう。

「せめて私にもその痛みを分けてください。一緒にその苦しみを分かち合わせてください。全部リダさんたちだけに背負わせてしまうなんて、そんなの悲しすぎます……」

「んっ……んむぅ……!」

 完全に自分の世界に入ってしまったようで、謎の抱擁に更なる力が籠る。

 当分は会話が成立しないと悟ったリダは、彼女が落ち着くまで成り行きに身を委ねることにした。


「リダさん、ちょっと礼拝堂に行ってみませんか?」

「っぷは……え、この後すぐですか?」

「とりあえず様子を見に行くってことでどうでしょう。一日しか行けないってわけじゃありませんし、それに私、リダさんとおでかけしたいと思っちゃいましたし!」

「そ、それは嬉しいですけど……うぅー……」

「ほらほらリダさん、善は急げですよ!」




 これまでも街中から見上げ続けてきた『門』は、足元までやって来ることでその壮大なスケールを肌で感じさせた。真上を見なければ壁面をなぞることすらできず、その頂は霞んで肉眼で確認することができない。

 一見すると石のような材質だが、石を積み重ねて造ったにしては石材の継ぎ目が全く見られない。その特異性から、山肌を削って門の形にしたのではないかという突拍子もない仮説が信じられてしまうほどだ。

「人が、通らないわね」

「だろうな。南側の住人に、北側に行く度胸のある奴はいないんだろう」

 あまりに閑散とした周囲の様子をリオナは不審に感じているようだ。慣れてしまったガルドには当たり前の光景なのだが、街のシンボルとして不自然であることも同時に理解している。

 土地柄のせいで観光客も少なく、ガルドたち以外に近くを通る人影はない。むしろ荘厳な佇まいの『門』が人間を遠ざけているかのようだ。街全体が活気を感じさせない粛々とした雰囲気であったので、ここだけ人で賑わっていたらむしろそのほうが不自然と言えるかもしれないが。

「ここから見る限り、向こう側もそんな、変わった風には見えないんだけど、ね」

「言葉詰まってるぞ」

 北側を覗き込んでいるリオナに冷静なツッコミをいれる。

 彼女があちら側からより強い同族の匂いを感じているのは明らかだ。改めて動揺しているのは、南側の街中よりもさらに強く感じているからだろうか。ガルドに確認する手段はないが、『門』を前にして彼女が緊張を感じていることは間違いないだろう。

「見た印象は、南と同じ普通の街、よね」

 山の峰なので、『門』を境に大通りは下りへ切り替わっている。そのおかげで広範囲を見渡せるのは南側と変わらず、両側を見比べてみても北側に妙なところは見受けられない。しかし、見かけが変わらないからこそリオナの反応が恐ろしいものに思えてくる。

「そんなに匂うのか?」

 分かりきっていることをあえて尋ねると、リオナは無言でコクコクと頷いた。やはり匂いの元は北の地域に集中しているらしい。

 まだ今日はギルドに寄るだけで、積極的に情報を収集する予定はない。しかし、ギルドで植物族に関する話が耳に入る可能性も充分にあり得る。問題が表向きになっているのであれば、そう遠くない間に直面することになるだろう。

「今から気にしても仕方ないさ。今はとにかく、俺らにできることをしよう」

「ん……そう、そうよね」

 過敏に意識しすぎても良いことはない。それが分かっているのだろう、リオナは躊躇いを振り切るような引き締まった表情で北の街並みを睨み付けている。

 自分の責任でリオナやリダに万が一のことがあってはならない。二人に被害が及ばないよう、北側にいる間はこれまで以上の警戒心を持って行動するよう心がけなければならない。

 自身にそう言い聞かせ、ガルドは『門』を超えて一歩、その足を踏み出した。



「んー……」

 ふと思い出し、ガルドはポケットから一枚の紙片を取り出す。

 それは、リダを送りに行ったリメール宅で拾ったものだった。例の本の内容を解読したメモであるのはすぐに分かったのだが、懐かしい内容に興味を覚えたためについ渡しそびれてしまったのだ。

(作業の邪魔しちまったか……いや、この話の解読はだいたい終わってるみたいだな。ま、リダを迎えに行ったときにでも返せばいいか)

 どうせ急ぐ必要もないだろうと考えながら、改めてその内容に目を通す。目的地を目指して歩きながらなので、あくまでざっと流し読みする程度に。

「うわ、懐かしいな。ガキの頃に読んで以来だなぁ」

 そこに走り書きで記されているのは、事務的な言葉で纏められた一綴りの物語。

 幼少期の記憶の中に埋もれていた、どこにでもあるような一篇の童話。

「『天使の柱』か。宗教書の一種かと思ったが、こんなおとぎ話まで載ってるのか」

 おぼろげな記憶からおおまかな内容を思い出し、ガルドは静かに苦笑いをした。

 緊張の高まりつつある現状で、少しでも穏やかな心持ちを取り戻そうとするかのように。

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