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五分で読める AI短編小説集

秘密の告白

作者: アイキカイ
掲載日:2026/02/25

 朝、電車の中で目を覚ますと、隣に座っていたのは彼女だった。

 「おはよう」

 そう言われると、つい顔が赤くなってしまう。

 僕たちは高校時代からの友達で、なんだかんだで仲が良い。

 だけど、僕がずっと好きだったのは、彼女にとっては「ただの友達」だと分かっていた。

 彼女は、いつも通りの笑顔で僕を見てくる。

 「今日も仕事頑張ろうね!」

 僕はうんうん、と適当に答えるだけ。

 正直、彼女に告白するのは怖いし、変なことになったら今の関係が崩れそうで怖かった。

 そんなこんなで、仕事を終えて帰りの電車に乗ったとき、また彼女が隣に座った。

 「あれ? もしかして、今日も一緒に帰るの?」

 「うん、まあね」

 不思議と彼女と一緒に帰る時間が心地よくて、何も考えずに会話を楽しんだ。

 でも、彼女の口から出た一言で、僕はちょっと心を乱された。

 「実はさ、告白されたんだ」

 「え、誰に?」

 「えーっと、まあ、いい人だよ。だけど……」

 「だけど?」

 彼女は少し黙ってから、恥ずかしそうに言った。

 「ちょっと、迷ってるんだよね。君とはすごく仲良いけど、恋愛の話はあまりしたくないから、ちょっと考えたいな」

 その言葉で僕の心臓がドキッと跳ね上がった。

 告白された? 迷ってるってことは、まさか…

 でもその後、彼女が言った言葉で、僕の顔は赤くなり、思わず慌てて聞き返す。

 「え、でも君は好きな人とか、いないの?」

 彼女は、少し笑いながら答えた。

 「うーん、いるよ」

 「え、マジで?」

 「でも、ちょっと……」

 その後、彼女は急に立ち上がり、携帯電話を取り出して何かを確認した。

 「あ、もうそろそろ着くから、またね」

 そのまま、僕は無言で見送るだけ。

 電車を降りると、彼女の姿はもう見えなくなっていた。



 その夜、僕は寝る前に彼女にメッセージを送ってみた。

 「実は、告白したいことがあるんだけど」

 すぐに返信が来た。

 「なに?」

 「ずっと、君が好きだったんだ」

 そしてすぐにまた返信が来た。

 「私も」

 その言葉で、心臓が一気に跳ね上がる。

 でも、次に届いたメッセージを見て、僕は思わず笑いながら画面を見つめた。

 「告白されて、迷ってたのは君だったんだね」

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