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炎と硝子の海

作者: 市宵 千機

硝子の海を裸足で踏みつけ


わたしの身体(からだ)はごうごう燃える


血走る黒目のむなしいばかり


わたしはどこにいるのだろう



細い隘路の暗渠(あんきょ)の上に


背骨を曲げた怪獣がいて


辺りを見回す わびしいあまりに


今日も夕暮れ 地べたに泣き伏す



(から)の心に誰が寄るものか


ただ台風の目のごとき心


手を足を伸ばす さみしいあまりに


まだ燃え続ける 風に火が付く



憧憬の過去 その為に生きた


懐かしがって振り向くわたしの


横を通り過ぎ 飛びゆく蜉蝣(かげろう)


硝子の海など見もせずに......


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