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1990年代の世界情勢 ― 滅びゆく地球と、軌道に逃れようとする文明の断層線 ―

文明保持圏:日本連邦・英連邦・同盟国

日本連邦(大日本帝国+蝦夷共和国)

宇宙開発が国家の最優先課題。宇宙ステーション「すばる」、宇宙発電所「日輪II」、小

惑星探査計画「いざなぎ」などを推進。

陸軍(蝦夷系)・海軍(帝国系)・航空戦力を統合し、軌道上移住・閉鎖環境運用の軍民

技術育成を加速。

紙挟み作戦を継続中。汚染地域からの技術回収部隊はNBC環境用パワードスーツ部隊に

より構成される。

地球外移住のための「選民型教育プログラム」も開始される。

英連邦

英本土は奪還済みだが、広域NBC汚染のため封鎖されたまま。象徴的存在。

拠点はカナダ、豪州、スコットランドなどに分散。教育・記録・記憶保全の中枢国家とし

て機能。

軌道通信網の維持・技術用語標準化・医療体系の再構築などで日本連邦と密に連携。

英国王室はカナダに駐在し、「王の地なき統治」が継続されている。

同盟国群(親日英連邦)

カナダ・豪州・ニュージーランド・インド西部・北欧亡命政府などが連携。

宇宙移民候補の研修基地や地上発電・送電施設の中継点として機能。

一部では内政不安・汚染進行も見られるが、連邦技術供与で安定維持中。

荒廃圏(無政府・高汚染領域)

欧州〜ヨーロッパロシア

ナチス・ドイツはヒトラー死後に分裂、核・化学・生物兵器を用いた内戦で壊滅的状態。

一部パルチザンが農村単位で自給体制を保つも、中央統治は完全崩壊。

紙挟み作戦対象地域として、技術回収が継続中(高汚染エリアは限定的)。

北米(合衆国・南部連合)

米国は1960年代に親ナチス化し、分裂内戦の末に複数勢力が錯綜する内戦状態に逆戻

り。

南部連合(親日英)と合衆国(残存ナチス系)が局地的に戦闘を継続。

両勢力ともNBC兵器を使用し、都市圏は軒並み焦土・放棄地帯に。

カナダは英連邦の拠点として比較的安定。

中華地域

満州は軍閥割拠、沿岸部は中華民国(親ナチス)と汪兆銘政権(親日英)が対立。

内陸部では共産党残党がゲリラ戦を展開、山岳地帯では細菌戦も報告される。

化学・生物兵器の散発的使用が継続し、地域の統合再建は不可能な状態。

アラブ・アフリカ

中東ではイスラエル消滅後の混乱とナチス支援国家の内戦が泥沼化。

石油インフラは破壊され、一部は封鎖された“燃える油田”区域に。

アフリカ大陸は内戦、疫病、飢餓、汚染が蔓延。中央集権国家はほぼ存在せず、「支配者

なき土地」となる。

南米

複数の親独政権が倒れた後、麻薬カルテル・傭兵企業・残存民兵が支配。

森林は火災・疫病・化学兵器の拡散で「黒い緑化地帯」に変貌。

日本連邦の探査部隊も数回失われており、紙挟み作戦は低頻度。

朝鮮半島

統治構造が完全崩壊し、略奪・殺戮・麻薬・奴隷交易が常態化。

難民の流入と地元勢力の暴走により、事実上“ソマリア化”した最悪の地域の一つ。

日本連邦・英連邦・極東ロシア王国により厳重に封鎖管理され、無人地帯に近い。

紙挟み作戦の継続(中期)

主に研究所跡、大学都市、旧軍事拠点、企業地下倉庫を対象に技術回収。

回収物はすぐに日本・蝦夷・英連邦の**「技術記録管理局(KRA)」**へ輸送され、再実

装可能な形で整理。

極地、宇宙、NBC環境で利用可能な装置設計が重視される。

一部地域では現地民への工作(教育・宗教分裂・物資投下)によって**「統合を阻止する

分裂の固定化」**が進められている。

総括

1990年代の地球は、二つの文明が並行する惑星だった。

一方は、廃墟と化した地表を彷徨い、延々と争い、滅びの中に沈む。

もう一方は、地上を捨て、軌道へと希望を伸ばす。

だがその希望も、地上の亡霊に追いすがられるように、静かに時を刻んでいた。

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