蝦夷共和国空軍における飛燕・彗星改の採用(1943年以降)
戦略的背景
1943年、日蝦両国は対独戦備15ヵ年計画を発動。軍備体系の共通化を進める中で、蝦夷
空軍も日本製機体を本格導入。
それまでの仏製機(D.520、Br.693など)の整備・部品供給が困難化する中、日本からの
最新機種の導入が現実的選択肢となる。
ただし、蝦夷側は従来のイスパノスイザ系水冷エンジンとの整合性を重視しており、日本
製機体もエンジン換装などの改修を施した特別仕様で運用された。
一
.三式戦闘機「飛燕」→ 蝦夷空軍仕様〈大鷲〉
概要
項目|内容
原型|大日本帝国陸軍 三式戦闘機「飛燕」
蝦夷型名称大鷲
エンジン|Hispano-Suiza 12Z-17 または 12Z-89(水冷V12・出力1,300~
1,400hp)
武装|機首:12.7mm×2、翼内:20mm機関砲×2(仏式MAC機関砲も使用)
特装|冬季防寒装備・高緯度用キャブ調整/無線機は蝦夷式HF無線に換装
最大速度|約610km/h(高高度)
航続距離|1,100~1,200km(増槽付き)
運用任務|制空戦闘・迎撃・爆撃機護衛/旧D.520系列の後継
戦術的特徴
高速性と直進安定性に優れ、日本本土防空での迎撃任務にも投入可能。
既存の若鷲(D.520)と比して整備性に勝り、訓練時間の短縮にも寄与。
「仏式戦闘機の操縦感覚に近く、操縦訓練の負担が軽い」と評価された。
二.彗星三三型改(襲撃機型)→ 蝦夷空軍仕様〈迅竜二型〉
概要
項目|内容
原型|大日本帝国海軍 彗星三三型(空冷:金星エンジン搭載)
蝦夷型名称迅竜
エンジン|Hispano-Suiza 12Z-89(またはGnome-Rhône 14R・出力1,400hp)
武装|固定:20mm機関砲×2(機首)/後部旋回7.5mm機銃×1爆装:250~500kg爆
弾/ロケット弾×4
装備|防弾装甲・自封式燃料タンク/地上指示受信装置/低空安定装置
運用任務|対地襲撃・戦車支援・野戦飛行場制圧/森林・山岳戦特化機体
戦術的特徴
Ju 87やBr.693の運用思想を継承した「急降下突撃+機銃掃射」の戦術が可能。
高機動性を活かし、前線の歩兵・戦車部隊に対して精密火力支援を実現。
改修されたイスパノ系エンジンにより、蝦夷国内の整備資材での運用が可能に。
配備と部隊運用(1943〜45年)
部隊名|配備機|用途・任務
共和空軍第3戦闘団|大鷲|千島列島・カムチャツカ方面の迎撃戦力
山岳空地連携団|迅竜|北海道内陸・樺太戦域での地上支援、対機甲作戦
共和空軍高等練習団|大鷲・迅竜|実戦転用型により熟練搭乗員の再訓練を実施
共和国連携飛行団(合同部隊)|両機|日本陸軍飛行隊と統合演習・共同作戦に投入
歴史的意義
両機種の導入により、蝦夷共和国空軍は仏系から日系への装備転換の橋渡しを達成。
特に「仏構造 × 日設計 × 蝦夷運用思想」によるハイブリッド化が、後の共和国空軍機体
系の基盤となる。
• • この2機種は戦後の**「荒鷲」や「雷竜型」などの共和国独自開発機**にも影響を与え
る重要な節目である。




