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対独戦備15ヵ年計画(1943〜1958年)

正式名称:極東防衛協調強化計画(Far Eastern Defense Coordination Plan)

略称:FEDCOPフェドコップ

1. 背景と発足経緯

1941年のバルバロッサ作戦成功とソ連の崩壊により、ナチス・ドイツは欧州からウラル

山脈にかけての「東方生存圏」を支配。これにより、日本・蝦夷共和国・英連邦は、将来

的なドイツの対アジア戦線拡大を現実的脅威とみなすようになった。

1943年、日蝦協議により密かに「対独戦備15ヵ年計画」が策定される。

ただし、外交上は「防共」「秩序維持」の名目とし、対独関係にはあくまで中立・非敵対

姿勢を装った。

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2. 運用体制と政治的カバー

• 主導組織:

• 大日本帝国:内閣直属「特別国防調整局(略称NDCO)」

• 蝦夷共和国:大統領府下「戦略準備委員会(CSSP)」

• 両者の上位に、英連邦との連携も視野に入れた**「極東防衛調整会議(FEDCOB)」**

が設置され、外交的には「反共・地域安定のための安保協議」として運用。

• 政治的隠蔽:

• 「枢軸国に対抗する」とは一切明言せず、仮想敵は「無政府主義・共産残党・海賊勢

力・密輸団」とされる。

• 核兵器・戦略兵器の開発は「エネルギー政策の多角化」「気象研究」「宇宙観測」とし

てカバー。

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3. 主要構成要素(15年間の段階的整備)

【第1期:研究・構想段階(1943〜1948)】

• 共同の科学者ネットワークと技術共有機構を設立(仮称:極東科学局(FEBO))

• 蝦夷:ユダヤ系・ロシア系亡命技術者、仏系技術陣による核理論の構築開始

• 日本:戦略爆撃機の開発構想と、大型造船インフラの整備

• 核施設建設(ウラル以東と蝦夷内地に各一箇所ずつ)

【第2期:基礎戦力の拡充(1949〜1953)】

• 14インチ高速戦艦 天城型 の再設計強化型(30ノット以上)配備完了

• 36cm三連装砲装備の戦艦 長門型(長門、陸奥、加賀、土佐)建造・就役

• 蝦夷共和国がフランス経由で取得した旧独戦艦(カイザー級)を改修

• 戦略爆撃機(日本製の双発大型機)、長距離偵察機の初飛行

• 核実験用の研究炉が完成し、ウラン濃縮実験が進行

【第3期:抑止力確立と最終配備(1954〜1958)】

• 日本での原爆実験(1955年頃を想定)成功

• 蝦夷共和国でもプルトニウム型爆弾の製造に成功

• 大型潜水艦(巡航距離1万km級)の建造開始、弾道弾運用構想浮上

• 戦略爆撃機の実戦配備(日本型 鳳翔 系列/蝦夷型 リベルテ・モデールC)

• 弾道ミサイル開発の基礎設計(V-2コピー改良型)と燃料研究

• 宇宙空間観測施設(小型ロケット射場)の建設

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4. 資本・技術・人材

• 英連邦:資金提供、技術供与(特に造船・高速度航空機分野)

• ユダヤ系財閥:戦略物資取引、核開発支援(マンハッタン計画からの独自派生)

• 仏亡命政府/蝦夷ルート:航空技術、戦車設計、暗号通信技術の移転

• 内部育成:

• 蝦夷:フランス式士官学校と科学アカデミー

• 日本:英国式工業大学と軍事大学の体系化

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5. 外交上の影響とドイツへの配慮

• 公には「日本・蝦夷両国は中立的立場を維持」と言明

• ドイツとは通商・文化交流・表面的な親善を継続

• ただし、以下の「実質的対独防衛線」が整備:

• 朝鮮半島・満州・シベリア東部

• 南方:蘭印・仏印における海空防衛線(連合派パトロール)

• 中東:英連邦との共同協議によるプレゼンス維持

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6. 結果と意義(1958年時点想定)

• 表向き「極東地域の自衛」として、ドイツの干渉を最小限に抑えることに成功

• 実質的に日蝦共同で、戦略核戦力・長距離航空戦力・深海潜航能力を確立

• 日本・蝦夷の技術水準が大きく向上し、「第三の陣営」として台頭

• **「冷戦構造における自主的抑止力の核」**として国際的に再評価されつつある

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■ 対独戦備15ヵ年計画における海軍の整備方針

総論:枢軸国との全面対決に備える統合戦略

1943年、ドイツによるバルバロッサ作戦の成功と東方生存圏の確立を受け、日本と蝦夷

共和国は英連邦と協議のうえ、**「対独戦備15ヵ年計画」**を立案・始動させた。その中

で、最も重視されたのが海軍力の強化である。

海軍力の整備は、以下の3本柱に基づいて推進された:

1. 機動艦隊の整備(航空母艦中心)

2. 戦略潜水艦部隊の整備

3. 通商防衛と制海権確保のための護衛艦隊・哨戒網の拡充

---

■ 大日本帝国海軍(南日本)

1. 戦艦戦力の整理・更新

• 既存の戦艦:

• 金剛型(1915〜1918年):既に老朽化。1943年時点で除籍、練習艦・予備艦に回る。

• 扶桑・山城、伊勢・日向型(13.5インチ連装5基):戦力としては旧式化が進行。

• →一部は近代化改修(防空・通信装備)を受けた上で、予備戦力・沿岸防衛用として保

持。

• 天城型(14インチ連装4基):高速戦艦として主力維持(1920年代後半完成)。

• 長門型(36cm三連装4基):1935〜1938年建造の新鋭戦艦。主力打撃艦隊の中核。

• 新戦艦建造計画(1944〜1952年):

• さらに近代的な戦艦2〜4隻(仮称:大和型)を建造。

• 排水量:45,000トン級、主砲:41cm三連装3基、速力:30ノット程度。

• 空襲対策・水中防御の徹底。

• 電子装備・航空管制能力を重視。

2. 機動部隊(空母艦隊)

• 1943年時点の保有空母:

• 正規空母:蒼龍・飛龍・翔鶴・瑞鶴

• 軽空母:鳳翔・龍驤など

• 拡張計画(1945〜1955年):

• 新型正規空母12隻(仮称:大鳳型4隻、神鷹型4隻、雲龍型4隻)

• 30ノット以上、装甲甲板、艦上機60機以上

• CIC(戦闘情報センター)を初めとする航空戦指揮体制を整備

• 軽空母・護衛空母の建造も並行

• 対潜・通商護衛任務に配備

3. 潜水艦戦力(戦略潜水艦)

• 原子力艦は未開発ながら、ディーゼル長航続距離型を強化。

• 航空機搭載潜水艦、特型潜水艦を開発

• 偵察・対ドイツ通商破壊・対シベリア沿岸攻撃任務

4. 護衛艦隊・哨戒網

• 対潜駆逐艦、哨戒艇、コルベットの大量建造。

電子探知レーダー・ソナーの強化。

---

■ 蝦夷共和国海軍

総論:フランス式の警備・通商防衛海軍

蝦夷共和国は、フランス式海軍思想の影響を強く受け、海上護衛・通商警備を中心とした

機動力重視の軽量艦隊を整備。

1. 戦艦戦力の整理

• マルシップ(旧カイザー級)2隻:

• 1920年代にフランス経由で購入。戦力的には旧式だが、象徴艦として維持。

• 1945年以降は予備艦に。新戦艦建造計画はなし。

2. 護衛・哨戒艦隊の中核

• フリゲート、コルベット、通商護衛艦の国産・仏製の建造拡大。

• 尖閣諸島~仏印間の通商航路警備を主目的とし、長距離航続力と通信能力を重視。

3. 潜水艦戦力

• 数隻の中型潜水艦(フランス設計)を保有。

• 連絡・哨戒・沿岸防衛用。

4. 空母戦力・大型艦

• 原則として保有せず。航空支援は日本側機動艦隊に依存。

• 小型護衛空母の導入が検討されるも、戦力化は1950年代後半以降。

---

■ 補足:日蝦連携体制と役割分担

任務区分 日本海軍(大日本帝国) 蝦夷海軍(蝦夷共和国)

空母機動部隊 正規空母・高速艦隊中心 非保有、連携航空支援に依存

戦艦戦力 最新鋭戦艦を継続整備 象徴的保有のみ(旧型戦艦)

潜水艦戦力 長距離戦略潜水艦の開発・配備 沿岸・哨戒型中心

護衛・哨戒艦隊 中型駆逐艦・コルベット・対潜装備を充実 フリゲート・コルベット・高

速警備艦を中心

海洋制圧・戦略打撃 対独戦を見据えた攻撃型海軍 防衛・通信維持型、哨戒重視

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■ 総括

1943年以降の海軍整備は、日蝦連携による機能分担と、対ドイツ戦争を想定した**「攻撃

と防衛の両輪」**を成す体制構築に集中した。

**日本海軍は「打撃力・攻勢」**を、**蝦夷海軍は「防衛・補完」**を担当し、

それぞれが仏印・蘭印・シベリア・インド洋をカバーする形で連携強化を進めていくこ

とになる。

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