西暦2200年:人類連邦成立と文明回復宣言 — 星の民と地の民が再び「人類」として手を取り合った時代 —
1. 宇宙側:ラグランジュ拠点の完成と人類の半分以上の定住
ラグランジュ・コロニー群(L1〜L5)
ポイント|コロニー数|総人口(推定)|特徴
L1|4基|約7億人|太陽直視のエネルギー都市圏、天体観測拠点
L2|5基|約8億人|恒常夜間区域、研究都市と難民再定住区
L3|2基|約2億人|地球外防衛・機動艦隊指令基地が主
L4|6基|約10億人|生活圏の中核。最大規模の商業・学術コロニー
L5|6基|約10億人|農業・バイオ再生型複合都市圏。多数の自治連合
総人口:約37億人以上がラグランジュ点に定住。
地球側と合わせて、人類の過半が軌道以遠に居住する新時代へ。
2. 地球側:大半の地域を“浄化”・再編・勢力下に収める
地球の状況(2200年時点)
地域|状態
東アジア・東南アジア|日本連邦・ASEP主導で完全再開発済。大都市復興も進行。
南アジア・中東|戦略除染後、農業・資源圏として再開発中。人口は少なめ。
欧州・北米|大部分は無人地帯として管理。研究区・自然回復区・博物空間として維
持。ゲーテッドタウンの吸収も完了。
アフリカ・中華内陸|再定住可能地域を除き、文明圏による直接管理下。
朝鮮半島|軍政直轄→自治機構へ移行準備中。文明圏への併合段階。
人口の大多数が文明圏の支配下にあり、
非文明地域は実質的に存在しない/接触不能な隔離地帯に
3. 人類連邦の成立と文明回復の宣言
人類連邦(United Humanity Federation, UHF)
項目|内容
成立年|西暦2200年(皇紀2860年)
参加母体|日本連邦、英連邦、極東ロシア王国、ASEP、SSJDA宇宙自治圏、ラグラン
ジュ評議会など
体制|二院制(地球評議会+宇宙代表会議)、首席調整官制度、評議宙軍と地上再建軍
を併設
憲章|「文明と倫理の両立」「環境と記憶の保全」「星の民と地の民の連帯」
文明回復宣言
宣言日:2200年10月10日
宣言地:コロニー〈すばるVII〉中央講堂、および地球・京都新都市にて同時中継
宣言文抜粋:
「我々は再び“文明”を手にした。
火を制し、空を渡り、星に家を築いた今、
忘れ去られた地をもまた、人のふるさとと呼びうる。
人類はここに、
“戦争なき時代”と“無明なき地球”を取り戻す。
— これを、第二の文明の夜明けとする。」
4. 文化・社会的側面
記録と記憶
紙挟み作戦で集められた文化遺産は「地球文明図書館」に集約。
高度除染地域には**“記憶都市”**が建設され、かつての人類史を再現・保存。
「ミュータント」「封鎖民」などの再定住者も特定自治区で暮らし始めている。
民族・社会構造
地球民・宇宙民・再定住民の間に文化摩擦はあるが、UHF憲章により市民権保証。
「星を見上げて育った者」「地を這って生き延びた者」それぞれに物語が生まれ始める。
結語:これは「人類の終わり」ではなく、「新たな人類の始まり」
過去の人類は、自らを焼き尽くした。
だがその灰の中から、星を住まいとする文明が生まれた。
2200年、
人類は、再び「未来」を手にしたのだ。