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アホウドリが狩る側で。  作者: takenosougenn
序章 日常
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6話 裏の裏の裏

荒廃したビルで、ぽちゃんぽちゃんと液体が地面に落ちていく音がする。

地面に散った赤い液体は、彼女が凄惨な殺され方をされたことを物語っていた。


彼女は政治家であった。

移民政策を無理に押し通した上に日本の様々な美しい土地を外国人に売って自分のグループの不動産が儲かるように仕向けて豪遊していた。


世間はそんな彼女が死んだことで天罰が下ったのだと言って喜んだ。

誰が殺したかは分からない、ただ現場に残されていたのは血に落ちても甘く染まらない真っ白の羽であった。



「笑雨ー帰るよぉー」


「ん?うん、帰ろっか。」


双子の笑雨わらう葉華邪ばかじゃはいつも2人で揃って過ごしている。

ただ教室では席が離れてしまっているため、葉華邪はいつも囲まれている笑雨に近ずくことができずにもどかしい思いをしているため、ゆっくり話すことができる昼休みと帰り道が日の楽しみであった。


教室を笑雨が出ようとすると、ボブの可愛らしい女の子が「一緒に遊びに行きませんか」と、隣に居た葉華邪を押しのけて話しかけに来た。笑雨は女の子をチラッとみると葉華邪の手を取って「ごめんね」と言って囲いを置いてけぼりにして教室を出ていった。


教室を出たとき、「帰りに誘ったら無理だよ」という声が聞こえたと同時に「あの子がいなければ」という不気味な声が微かに笑雨の耳に届いたが。楽しそうに笑っている葉華邪の顔を見て何も言わないでおこうと言葉を飲み込んだ。



校門を出ると、急に静かになる。

周りに人がいなくなって、あたかも笑雨と葉華邪だけのような空間になる。

笑雨はその時間が好きだった。


たまに、従兄弟いとこである我路堕が同じく従兄弟の落笑堕に引きずられている所を見つけたりするが、気にしたら負けだと自らに言い聞かせていた。


そんな笑雨とは対照的に葉華邪は笑雨の顔をずっと視界にとらえており、たまに電柱や置物などにぶつかりそうになるため、笑雨はそのたびに「危ない、ぶつかるよ」と言って楽しそうに喋り続ける葉華邪をみずからの方へ引き寄せたりしていた。


2人が歩いていると、後ろからチャリを猛スピードで爆走ばくそうさせて追い抜いて行った同級生の姿が見える。


白黒のコントラストのはっきりした髪をもつ同級生は「またにがしたぁ?!なにやってんだよ!」と何かの話を大きな声で話ながら通り過ぎていく。それを見た葉華邪が「おトイレでもしたかったのかなぁ」と言って、笑雨はこらえきれずについ無表情を崩した。



家に着いた葉華邪と笑雨はお互い荷物を自分の部屋に放り投げると一つの鞄を手にしてすぐに家を後にする。


「「いってきまーす」」


2人が挨拶すると、長男である雨蹴うけるが顔を出して「いってらっしゃい~」と和やかに手を振った。

雨蹴のパーカー


薄墨色の結構着心地がいいパーカー

上質な合成繊維で作られておりどんな動きにも対応する。

刺突耐性もあり、ナイフでは切ることができず弾丸も通さない。

雨蹴曰く、雨の日で濡れてもはじいてくれるのに蒸れないからいつも着ているとのこと。

摩擦にも耐性があり、崖を滑り降りても皮膚を保護して決して破けることはない。


阿呆九冴グループの製品で一着130万円である。


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