表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
アホウドリが狩る側で。  作者: takenosougenn
序章 日常
1/24

0話 荒廃した街で。

「ねぇ、聞いた?また白と黒の殺し屋が出たんだってよ。」


「あー聞いた聞いた。隣町のビルで人が殺されてたんでしょ?」


「そ、しかも結構めった刺しだって、黒の方の仕業なんだろうね。」



バスの後ろのほうでひそひそと、女子高生が会話している。


この20年で日本は大きく変わった。


少子高齢化が劇的に進んだことに伴って、今の日本は6割ほどがアジア系の移民となっていた。

それは、元から中国人や韓国人で埋め尽くされていた議席による、日本を植民地化する政策であった。


今の日本はチャイニーズマフィアやテロ組織などの犯罪者集団とそこに住む一般人とで成り立っていた。

街は荒み、移民政治家に買収された警察がまともに動くわけもなく人々は不安と慣れの狭間を生きていた。



学生服を着た17歳ほどの少年は、女子の話を聞いて「またか」とうんざりした顔をする。

少年は黒髪が一部白くなった少し変わった容姿を持っていた。頭皮の色素異常によるものであった。


白メッシュの少年は、バスを降りると細い路地裏に入っていく。

そこにあった岩にポケットから取り出したカードをおもむろにかざすと、軽い物音がして壁に切れ目が入って下へと続く階段が現れた。


階段をすべて降りるとオーク調の立派な扉があり、中に入るとモダンなインテリアで飾られた地下室になっていた。



「へーここが、今日から俺たちが「暮らす」ことになる家か。」



少年は既に間取りが分かっている様子で、月堕つんだと書かれたプレートがついている部屋に入った。部屋の一面の壁には複数のモニターが映し出されており町中の映像が流れている。


少年月堕つんだはその画面から一つの映像をクローズアップした。

そこには金髪メッシュが入ったヘラヘラした男と、その後ろを周りを注意深く見ながら付いていく青メッシュの男が映っていた。月墜はマイクを手に取り、金メッシュの男に話しかけた。


我路墜わろた兄、目標、ったよね?戦闘した形跡見れないんだけど。」


「あ、あー、見失っちゃった(笑)、だいじょーぶだいじょーぶ、すぐ見つけるから。」


我路堕わろたと呼ばれた男は、苦笑いしながら片手に持っていたナイフを上に放り投げた。

すると、後ろにいた青メッシュの男が素早い動きで空中にあるナイフを掴んだ。


「あー落笑堕おわた、俺せっかくかっこつけたのにーなんでとっちゃうんだよー」


「はぁ、獲物で遊ぶなっていつも言ってるやん、人殺す道具なんだから慎重に扱えよ。」


青メッシュは落笑堕おわたと呼ばれた。



月堕つんだがマイク越しに叫ぶ、「あと20メートルいって左に曲がった先で目標発見。ゴミ回収頼んだよ、兄さん達!!」



それを聞いた我路堕わろた落笑堕おわたは同時に地面を蹴った。


どうも、お初お目にかかります。

タケノソウゲンです。

今回からは一話千字くらいで書いた物語を投稿していきます。

代表作と並行して書いていくので少し投稿頻度は落ちますが良ければ読んで下さい。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ