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しんどかったあああああ!!

作者: ソウ マチ

 今年の6月下旬から拙書の3巻に取り掛かりまして、プロットの修正が6回(これでも少ないほうらしい!)で本文を書いてヨシとお許しをいただいて、書き始めたのが9月初旬。そこから毎日まいにち、ずううっっと書き続けています。


 40字×28行の原稿用紙を埋めること数か月、35ページから一歩も進まなくなった! 12月14日のなろうエッセイ「自分で自分を殴りたい & お仕事って、こんな感じでしたっけ? & 謎ルールの謎」で「35ページから進まない」と書いてありますから、この頃から足踏み状態でした。


 わたしの書くお話は、荒唐無稽なドタバタコメディです。物理的な法則などはガン無視していますけれど、なんでもかんでも勝手に書いていいわけじゃない。歴史的な出来事は変えることができませんし、当時の風俗だって無視するわけにはいかない。すると、どうなるか? 調べ物が膨大な量になるのです!! さらに「戦国時代なんだけどぉ~、平安ちっくな感じもするのですぅ~♪」というアホな設定のおかげで、時代考証がメンドクサイ!!


 足踏みしていた魔の35ページはイベント会場の描写に始まって、そこにいるキャラたちの服装や立ち位置を書いています。なんてことないサラっとした説明です。読むのに1分かからない。でも、コレがですね! ほんとにしんどかった!! そのイベントは史実にない空想のお話です。そこへ実在した歴史上の人物や、オリジナルのキャラたちが集まる! どんな着物を着てんねん!? どこに座ってんねん!? 座るのは椅子か? 畳か? そもそも椅子は、その時代にあるのか!? 身分で着る物だって変わってくるし、上司や部下の関係だってあるし、史実に残っている当事者同士の逸話からお互いの関係を想像して会話を進める必要だってある。っていうかこの武将たち、仲が良かったのか悪かったのか、どっちやねん!? ハッキリせぇやあああああああ!! その合間に平安時代の雅な方々がお澄まし顔でしゃべってるし、偉い人がいるなら随行の者たちだってはべってるはずだし、やんごとない高貴な方の顔出しはNGで、御簾と格子の違いってなんやねん!? 軒下と縁側は同じじゃないんかいっっ!? 日本庭園に特設会場作ったらアカンのかい!? 当時の庭にこの花は咲いてないんかい!? ムキイイイイイイ!!


 そこから2週間、毎日まいにちコツコツと調べ物をして、書いては消し、消しては書いて……(白目)。やっと……やっと峠を越えました(涙)。長かった! 長くてしんどかった!!!


 名詞をたった一つを書くのに何時間も調べ物をして、当時はまだ存在しなくて書いたらアカンとわかった時の徒労感が……ですよ……(涙)。だってそんなの考えたコトもなかったし! ソレがいつ発明されたかなんて知らんでも生きてこれたし、わたしが生まれる前からあったしいいいいいいいいい!!


 時代考証と並行して話の流れを考える必要もあります。「コレは説明しておかないと」「そうなるとその前に、アレを説明しなきゃ」「それならその前に、このセリフを……」「だとしたらコレ、矛盾するんですけど??」「こっちもヘンなことになりますが?」 ムキイイイイイイイイ!!!!


そうなってくると、不安が押し寄せてくるのです。その不安とは…………、















「そもそもこの話、おもしろいか??」











 おもしろくなかったら、すべてが無駄になる! 何もかも無駄! ぜんぶ無になる!! 小説を書くという行為は、この不安との闘いだと思います。小さなちいさな砂を積むように一語一語マスを埋めながら「わたしのお話は面白い!」「ぜったいウケる!」「読者さまは喜んでくださる!」そう言い聞かせながら孤独と戦う日々です。知識より発想力より「わたしの作品はぜったいに面白い!」そう信じる力が一番必要だと思う!!


 己を信じて叱咤激励して、やっと峠を越えました! ここから先は空想の翼を自由に広げて、縦横無尽に空想の世界を飛び回ります! 暴れてやるぜ!! オレはやるぜ!!


 そして朗報! もともと3巻はまったく別のお話だったのです。プロットも通って本文を書いて、結末まで完成していた! それがあるから4巻はすぐに書けます! 


…………3巻が売れなければ、4巻のご依頼はありませんが?


…………。


もしご依頼があったとしても、細かい時代考証や当時の風俗について調べる必要はあります。今とまったく違う国の、まったく違う文化圏のお話ですよね?


…………。


こっち(戦国時代)はこっちでお詳しい方はたくさんいらっしゃいますし、あっちはあっちで専門家の方が多数いらっしゃいますよ??


…………。


ど素人のバカさ加減がバレない程度に、お勉強をする必要があるのでは??


また怒涛の調べ物が待っているのか……(白目)。そして何度も「もう書けない! もうダメだ!」ってアタマをかきむしるのか……(白目)。


 でもわたしは書きます! だって作家でご飯を食べてゆきたいもの!! 書いて書いて書いて、いつか台所の蛇口から、あったかいお湯が出る生活をしたい!!(←わたしのボロアパートに給湯器はありません。水しか出ない。冬はほんとに辛い!)そしてあわよくば印税で豪華クルーザーとか自家用飛行機とか買ったりしつつ、海外の貧しい国に学校だって寄付したい!! そしていつかその学校の卒業生が「ソウさんのおかげで大臣になれました! お礼に我が国の名誉国民になってください!」って言ってくれて、ドヤ顔で表彰されたい!! 


 わたしは頑張ります! 見ててください!! 

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― 新着の感想 ―
[一言]  そういった野望を口にできることが素晴らしいです。  意思の強さと、作家としての誇りですね。かっこいい!
[一言] ふぁいと!
[一言] これは歴史もの書きとしては、大いに共感しますね(^.^; 何日もかけて当時の地形とか調べて、結局チラッとしか使わなかったとかw あと、逆行転生もののお約束といえば『現代知識で大成功!』の…
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