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男前な青年が行く  作者: 伊東 勝平
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「北の現役・廃駅舎探訪の旅」第3頁

 私は昔から旅をするのが好きだ。まず大体どこに行くのか,大雑把に目的地を決め,車を走らす。具体的にどこの観光地に行くのか,どこの店で飯を食おうかなどといった面倒なことは考えない。気の向くままに走り,疲れたら休憩し,腹が減ったら飯を食う。それで十分だ。いや,むしろそれが良いのだ。だから,今回の旅もそのような方針でゆこう。大雑把で良い。持ち物も適当で良い。


 とはいっても,必要最低限の物はコロちゃんの中に詰め込まなければならない。腹の減るタイミングでよい店があるかわからないので,コンロや鍋は必須だ。それに,眠りにつきたいタイミングもわからないので,ホテルなどの予約はできない。となると,テント,寝袋なども詰め込む必要がある。万が一に備えて雨具も必要だ。やはり2人旅にして正解だ。こんなに荷物を詰めたら,他に人が乗れるスペースなど無い。良い判断であったと我ながら思う。


 さてこの旅の真の出発点にようやく立った。これからどんな風景に出会いどんな困難に遭遇するのか,出発前の今から興奮が止まらない。私たちには夢がある。この北の大地のすべてを知り尽くすという夢が。この旅はその第1歩であると言えるだろう。この第1歩を踏み出すまでにかなりの時間はかかった。だが,そんなことはどうだっていい。死ぬまでの間に叶えることができればそれでよいのだから。叶えるまでは終わらない。そんな旅の始まりだ。前置きが長くなった。さあ,ゆこう。

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