ほのおのなかに
「気にするな」
「うん……」《……あとから来るのかな?》
「アイツらには聞こえてないんだよ。お前の声。変な予告の下りもな」
え? なんのこと……?
《……ん? このカラス何、言ってるんだ?》
もしかして……みえないけどだれかいるのかな?
「……ヤシキ。入ってみろ」
うーん……カラスさんはそういうけど……。
ほのおのなか、だいじょうぶかな……?
《入るか、どうかは……ヤシキくんに任せるよ》
「う、うん」
トライアルもしんぱいみたいだけど……。
カラスさんはやさしいから。
きっと はいっても、だいじょうぶだよね!
ボクはカラスさんをしんじて。
ほのおのなかに、おもいきって。
でも……やっぱりちょっとこわかったから。
め をつむりながら、『ピョン』ってとんだ。
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……あれ? あつくない。
《ヤ、ヤシキくん……目を開けてみて……?》
トライアル?
《ゆ、ゆっくりでいいから……さ》
トライアル、こわがってるの?
《ううん。怖くはないんだよ……?》
でも、ふるえてるよ……?
《ぼくのことはいいから、目を開けて……?》
ボクは、ちょっとこわかったけど。
……ゆっくり、めをあける。
…………え?
「わああぁぁぁぁぁぁぁぁ……!」
いろんなところが、いっぱいみえるーー!!
《ははは……すごいよね。ほら、下をみてみて》
え、した……?
わぁぁ……さっきまで、すすんでた もりが、あんなにちっちゃい!
そっか!ボクは……デッカくなっちゃったんだ!
《そうなんだよねー。じゃあ、ヤシキくん。次は自分をみてみよっか》
え? ボク……。
──ス、スッゴーーーい!! カッコいいーーー!
《いや、悠長にしすぎだよ!? 今、ぼくたちは……!》
もしかして……おばけやしきになっちゃったぁ!?
《そうなんだよ……何でこうなるの!?》
でも……。《ん? でも……どうしたの?》
カッコいいから、いいとおもう!
《良くなぁぁぁい!!!》
そうかな?
《……落ち着こう、まずは落ち着こう》
「わーーーい!!」
《まず、ぼくたちは『お化け屋敷』になった》
「ガッキィィィィン………!」
《そして、この……姿は。宇宙戦艦とドラゴンが……》
「ロボットみたいでカッコいいね!」
《そう。カッコいい……スゴくカッコいい……。
宇宙戦艦の武装を兼ね備えた白銀色の装甲。
ドラゴンの強靭で毅然たる姿。
その2つが合わさって──》
「カッコいいー!」
《そう。カッコいい……スッゴくカッコいい………って! そうじゃなくってぇ!》
でも、カッコいい……!
《それは認めるけどね……誰かぁぁ!説明してぇぇ!》
あっ!《何? どしたの?》
カラスさんだ! おーい!
《カラスさぁん!! どういうことなのぉ!?
説明してくださぁぁぁい!!》
ボクたちはいっしょになって。
ちっちゃな カラスさんに、てをふった。
ここまで読んでいただき、ありがとうございます!
そして、次回予告は後回しにして。
(次回予告が気になる方は□の部分まで進んでください)
……この場をお借りしてお礼申し上げます。
『ブックマーク』っ……登録っ……!!
この話を気に入っていただけたこと!
本っ当に……嬉しく思います……!
正直、驚いて何分か固まってました……。
そして、『正直な評価』ありがとうございます……!
作者として、その評価はしっかり受け止め。
精進していく所存にございます……。
ブックマーク登録、正直な評価……。
作者にとって、これ以上ない活力、指標となります……!
本当に……ありがとうございます……!!
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では、次回……。
お化け屋敷になっちゃったよ!?
これからどうするのさ!?
その答えは簡単だ!
魂と魂がぶつかるのさ!!
……嘘偽りなく、お送りいたします。