るーる
「これはお前にくれてやる」
なんでボクにこんな『デッカいスッゴいもの』をくれるのか分からなくて。
「どーして?」
《うんうん。なんで?》
カラスさんにきいてみる。
トライアルも、きもちはおなじ。
「この世界の──『オバケヤシキ』のルールなんでな」
「るーる?」
《え?お化け屋敷って屋敷もらうことだっけ……??》
るーる……があるからもらえるみたい。
でも、トライアルがふしぎそうにしてるから……。
ちがうのかな?
「じゃあ、ルール説明始めるぞ」
「うん」
《せつ……めい?》
カラスさんは『るーる』をおしえてくれるみたい。
「お前の魂を屋敷に入れる。
お前の魂により化ける屋敷。
そして、この世界ではそのお化け屋敷を……。
だ。わカァッたカァ?」
「え?」
《ごめん、ぼくにもさっぱりなんだけど……》
ボクも、よくわかんなかった……。
「まあ、わカァらないだろうな……」
《わかるわけないでしょーが!?》
あっ。オコリアルになった。
あかくなるから、わかりやすい。
「もういいぞ」
《え?なにが?》
オコリアルのことかな……?
「まあ、習うより慣れろだ」
《「?」》
ならよりなれろ?
《習うより慣れろだよ。
教えるよりやってみた方が早いってこと》
あっ。あおくなった。
トライアルにもどった!
「こっちだ」
あっ、カラスさん、はいってくよ!
《ぼくたちもついていって……みるしかないか》
ボクとトライアルはカラスさんについていった。
なかは、ちょっとほこりっぽい。
ケホケホせきがでる。
そのたびにトライアルはしんぱいしてくれてた。
ちょっとうれしい。
カラスさんについていったところには……。
おっきなとびらがあって!
──あけたら……!
「わぁぁぁぁ……! きれい……!」
《……なんだ……これ》
おおきくて……スッゴくきれいな……。
ほのおがういてた。
『きれいだなぁ……』ってみてたら……。
「お前達は見るのは初めてだろうな……」
カラスさんがこっちをみてはなしかけてきた。
だからボクは……。
「うん!こんなの見たことない!」
かんどーしたってことをげんきにつたえた。
《……お前達?》
トライアルはかんどーしてないのかな……?
「お前達はここに入るんだ」
《「え?」》
トライアルもボクもびっくりした。
……あつくないかな? ちょっとしんぱい。
「この屋敷は魂が宿ることによって化ける……。
お化け屋敷だからな」
「おばけやしき……!」
カラスさんのいってることも。
むずかしくてよくわかんないけど……。
《ぼくの知ってるお化け屋敷とは……。
全然違いすぎるんですけどぉ!?》
トライアルがびっくりしてるってことはすごいんだ!
「そっちは魂ガァ──2つ」
「2つ……? ボクとトライアルのこと……?」
《やっぱりぼくのことバレてたのか……》
「──こっちも2つ。ルールとしては問題ない」
「え?」
《……そっちも2つ?
この骨カラス以外は誰も……》
「ああ、なるほど。分からないのカァ。
もうひとつはな……」
またカラスさん、しずかになっちゃった……。
読んでいただき、ありがとうございます!
……説明不足すぎるよ。これ。
次回は……『魂と魂がぶつかる』前に『お化け屋敷』の御披露目……『困惑回』となります。
ははは……意味わかりませんよね……。
それとも……察せました?
とにかく!次回をお楽しみに……!