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第159話 おねむの時間

「まぁ、お兄さんのフラれ方がどれだけひどかったかは置いておいて、顔見知りっていうのはすごくプラスだね。帝都城の建築、改築、改修は全て職人ギルドマスターと精鋭数人に独占されているからね。シャーリーさんも恐らく関わっていると思うよ」


 シレっと失礼なことを言うネア。


「んじゃ、そのシャーリーって女に会って牢屋への抜け道を聞き出しにいくか。なければ正面突破で構わんのだろ?」


 シャーリーにまったく興味ない、どころかまだ正面突破の案を捨てきれていないヴァル。


「もう、アナタ? ジェイくんの元カノなのよ? もうちょっとワクワクしないと。それでネア君、シャーリーさんはどこにいるかしらっ」


 目を爛々と輝かすフローネさん。


「あー、ギルマスの奥さんで自分自身も特級職人なんだから職人ギルドにいけば居場所分かるんじゃないかなー?」


 ネアはそう言って時計をチラリと見る。


「真夜中だな……」


 そう、時間は0時をとっくに回っている。城へ侵入するつもりなのだからこの時間に行動を起こそうとしたのは間違いではない。だが、シャーリーに会いにいくとなると──。


「この時間帯に会いに行くのは不自然すぎますね」


 ミーナの言う通りだ。全員が頷く。


「となれば、明日の昼だねー。じゃあボク眠いから寝るー」


「はいっ、エルも眠いです!」


「じゃあ、私も眠い」


「え、じゃあミコも……」


 生徒たちはどうやら限界を迎えていたらしい。いや、ミコはさっきまで気絶していたから目が冴えてしまっているようだが。だが、確かにここまでの移動もあって疲れているだろう。休める内に休んでおいた方が良い。ミーナと目を合わせ頷く。


「よし、今日はもう休もう。ネア、申し訳ないんだが、寝れる場所は──」


「ん、あの部屋が客室―。適当に布団やら毛布やらあるから勝手にどうぞー。おやすみー」


 指をさしながら恐らく私室へと向かったネア。俺は礼を言って、ネアが部屋へ入るのを見届けると、指示された部屋へ向かう。


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