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かみさまのおつかい  作者: はるさめ
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小学5年、4月7日

最初は、なんか楽器をやっている人だと思った。


深澄虹


「あ、そういえばお前と一緒だったな」

「こ、虹...」

今話掛けたのは、チビな一也くん。前から特に仲が良かったやつだ。もちろん、殴り合いだってした。結局生徒指導に捕まった覚えがある。

「あ、でも僕、合奏部だからもう行かないと」

「あぁ、そうだった。頑張れよ」

そういえばそうだ。この学校の合奏部は代々オーケストラで、東北大会だっていったことがるらしい。始業式とかの式では演奏しちゃったりする。あいつはすげ〜な、やっぱ。

俺のクラスは5年2組。1年のときは2組。2年は2組。3年は2組。4年のときは2組だった。異様に2組に恵まれている。余計なお世話だ。ちなみに出席番号は7番な。

ふと前の席を見ると、筆箱だけが置いてあって他は何もない机が二つ。その人たちもそうなんだ。ああ、始業式はなんであるのだ。春休み明けで眠いのに...。

始業式だから体育館へ入場した。始業式だから。校長の話は長い。くそ長い。これが終われば担任発表だ。これで全てが変わる...

「5年2組、吉原和正」、

死んだ。死んだ。なんでそうなんだ、いつも。

吉原先生は三大怖い先生に入る先生。隣を見ると女子が小さく口を開けていた。

俺たちは卒業まで悪夢を過ごすのか...。

退場のときの合奏部の演奏が素晴らしく綺麗に聞こえた。

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